Yahoo!ショッピングで上位表示する方法|おすすめ順で1ページ目に
2025.07.30

出店費用の安さから、多くの出店者に選ばれているYahoo!ショッピングですが、ストア数が多いため検索結果での上位表示にお悩みの方も多いでしょう。
Yahoo!ショッピングの検索結果において、上位表示ができれば売上を大きく伸ばすことにつながりますが、上位表示を実現するにはいくつかの対策が必要です。
本記事では、Yahoo!ショッピングで上位表示されるための方法をはじめとして、ストアを賢く運用する方法についても詳しく解説していきます。
Yahoo!ショッピングの特徴と強み

Yahoo!ショッピングは、LINEヤフー株式会社が運営する国内3大ECモールの1つです。
まずは、他の国内3大ECモールである「楽天市場」「Amazon」と比較し、特徴や出店するメリットについて詳しく紹介していきます。
国内3大ECモールの比較
国内3大ECモールである「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」を数字の上で比較してみましょう。
各ECモールの流通総額と出店数は以下のようになっており、流通総額は楽天市場が、出店数はYahoo!ショッピングが突出していることが分かります。
ECモール | 流通総額 | 出店数 |
---|---|---|
楽天市場 | 約5兆円 | 56,000 |
Amazonジャパン | 約4.5兆円 | 178,000 |
Yahoo!ショッピング | 約8700億円 | 1,170,000 |
また、出店する際にかかる費用は以下の通りです。
ECモール | 初期費用(税込) | 月額出店料(税込) | 手数料など |
---|---|---|---|
楽天市場 | 66,000円 | 約27,500円~ | システム利用料2%~7% |
Amazonジャパン | 無料 | 最大で5,390円 | 販売手数料8~15% |
Yahoo!ショッピング | 無料 | 無料 | ・売上ロイヤリティは無料 ・ポイント・キャンペーン原資が1%~15%程度 |
Yahoo!ショッピングでは出店にかかる費用が無料となっていることが大きな特徴と言えます。
Yahoo!ショッピングに出店するメリット
Yahoo!ショッピングに出店するメリットは、一番は初期費用・月額費用・売上ロイヤリティなど出店にまつわる費用が無料となっている点です。
一部、売上が発生した時点でポイントなどの各種原資と手数料がかかる成果報酬型システムを取っている部分もありますが、他モールと比べて費用を抑えて出店できるため、初心者や中小企業・個人事業主にもおすすめです。
また、店舗ページのカスタマイズ性に優れており、Yahoo!ショッピング内の店舗ページに外部リンクを設定できるため、自社ECサイトへの導線を引くことも可能です。
販促のための独自の仕組みや広告も充実しているなど、Yahoo!ショッピングに出店するメリットは多いですが、出店数に比例して競合も多くなり、その中で商品を売るためにはマーケティングや工夫が必要となります。
Yahoo!ショッピングで効率よく商品を売るには上位表示が必須

競合が多いYahoo!ショッピングで自社の商品を効率良く売るためには、まず商品検索の結果ページで上位に表示させることを目指しましょう。
上位表示をさせるための施策を行うことで、認知拡大や売上に効率良くつなげることが可能です。
また、Yahoo!ショッピングのユーザーは、商品検索から購買に至る確率が8割程度と高いため、より上位表示が大きな意味を持ちます。
「おすすめ順」での上位表示を目指そう
Yahoo!ショッピングの上位表示を目指す場合、まずは「おすすめ順」での検索結果で1ページ目表示を目指す必要があります。
以下はYahoo!ショッピングの商品検索結果の表示順序ですが、デフォルトの設定では「おすすめ順」で表示されるようになっています。
Yahoo!ショッピングの商品検索結果の表示順序
「おすすめ順」
「おすすめ順 優良配送優先」
「価格が安い順」
「価格が高い順」
「価格+送料が安い順」
「価格+送料が高い順」
「レビュー件数順」
「レビュー点数順」
「割引率の高い順」
検索結果の表示順序は、ユーザーが設定を変更しない限り変わらないため、おすすめ順で上位表示されれば、多くのユーザーをストアへ誘導することが期待できます。
また、おすすめ順での上位表示は、正しい対策を行えば実現できるため、値段や割引率を変更する必要もなく、取り組みに手間が掛からない点もメリットです。
値段や利益率の変更で「価格が安い順」や「割引率の高い順」で上位表示されても、利益率の低い商品ばかり購入されることになり、利益が圧迫されるため、本末転倒となるでしょう。
【おすすめ順で1ページ目に!】上位表示されるための対策

Yahoo!ショッピングの公式ホームページにも記載されているように、「おすすめ順の1ページ目」に表示されるためには、複数の要素が影響されます。
「おすすめ順」は、お客様の円滑なお買い物の実現を目指し、検索キーワードを基礎としてもっとも商品を探しやすくなるよう機械学習によって表示しています。
ここからは、有効な上位表示対策を一つずつ詳しく見ていきましょう。
優良配送に対応する
配送のクオリティは、上位表示の決定に大きな影響を与えます。
商品到着までの速さ・安心・安全性など、Yahoo!ショッピングが求める基準を満たした配送を優良配送としており、認定アイコンが表示されている商品は優先的におすすめ順の上位に表示されます。
優良配送には「優良配送」と「翌日優良配送」の2種類があり、以下の配送条件を満たすことで優良配送に対応が可能です。
【優良配送】
ユーザーへの最短お届け希望日が「注文日+2日以内」
【翌日優良配送】
ユーザーへの最短お届け希望日が「注文日+ 1日以内」
※どちらも出荷遅延率が5%未満
優良配送に対応すれば優先的に1ページ目に上位表示されやすくなるため、真っ先に対応しておきたいポイントです。
商品スコアを高める
Yahoo!ショッピングでは、商品ごとに「商品スコア」が設けられています。
上位表示を狙うにはこの商品スコアの向上も非常に重要になっており、以下の要素以外にも複雑なアルゴリズムによって設定されています。
・販売実績(販売件数>個数>売上)
・配送クオリティ(優良配送)
・PRオプションの設定
・プロモーションパッケージ
・レビュー(件数・質)
・その他(どのキーワードで表示され購入されたか)
この時、最も重要なのが販売実績です。すでに販売実績がある商品は、安全性・信頼性が評価されるため、表示順位に有利になります。
販売実績は商品スコアに大きく影響してくるため、上位表示を狙うならなるべく多くの販売実績を獲得しましょう。
PRオプションを活用する
PRオプションは、商品が売れた際に広告費として販売手数料が発生する成果報酬型の広告サービスです。
料率の高い商品がより上位に表示される仕組みとなっているため、商品ごとに適切な料率を見極めて設定することが重要です。
設定した商品が売れない限りは費用が発生しないため、リスクを抑えて広告出稿できるというメリットがあります。
ただ、このサービスは出店期間や月商などで利用できる条件があり、出店歴が浅い場合は利用できません。
プロモーションパッケージを活用する
プロモーションパッケージとは、ストアの運営に役立てられる機能を取り揃えたオプションのことで、以下の機能や特典が含まれています。
プロモーションパッケージの内容
・プレミアム統計ツールが利用可能
・PRオプション3%分の検索結果での上位表示優遇
・専用ヘルプデスクの利用時間拡大※ゴールド特典対象ストア
・CRMツール「STORE’s R∞(ストアーズ・アールエイト)」が利用可能
STORE’s R∞は2025年7月31日にサービス終了予定です。2025年8月1日以降は、LINEヤフー提供の後継サービスに切り替わります。
プロモーションパッケージは、PRオプション3%分と同等の検索結果上位表示の優遇措置を受けられるメリットがあり、PRオプションの料率とは競合せずに上乗せされる形となります。
プロモーションパッケージは「販売価格(税抜)の3%」の月額費用で利用できるため、上位表示を狙う方はぜひ利用を検討してみてください。
以下の記事でもプロモーションパッケージについて詳しく解説しています。
▷Yahoo!ショッピングのプロモーションパッケージについて解説!
アイテムマッチ専用枠を活用する
アイテムマッチは、初心者にもおすすめなクリック課金型の広告サービスで、検索結果ページなどから商品がクリックされることで費用が発生します。
最上部と最下部に専用枠が設けられているため、上位表示させるために有効な対策です。
初心者にもおすすめできる理由として、PRオプションとは違って出店したばかりでも利用できること、入札価格は商品ごとに25円から可能で予算上限も設定できることがあげられます。
また、クリックされただけで購入はされなかった、という場合でもユーザーの閲覧履歴に残ります。
閲覧履歴に残ることで、ユーザーの目に触れる機会が増えるため、それだけでも有効な施策となります。
なお、アイテムマッチは2025年7月31日でサービス終了となり、8月1日からは後継サービスの「アイテムリーチ」がLINEヤフー社より提供されることが決定しています。
▷【初心者必見】Yahoo!ショッピングのアイテムマッチについて徹底解説
SEO(検索エンジン)対策
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。
Yahoo!ショッピングにおけるSEO対策はいくつかありますが、ユーザーが商品を検索する際のキーワードや関連情報を出店者があらかじめ商品情報にも組み込んでおき、検索されやすくする方法がその一つです。
次にご紹介する項目が問題なく設定されているかを確認し、上位表示のための対策を進めていきましょう。
なお、商品名などの各項目の設定方法は以下の記事で詳しく解説しておりますので、こちらも参考にしてみてください。
▷【徹底解説】Yahoo!ショッピングの商品登録方法と手順について
商品名
上位表示を狙って商品名にキーワードを盛り込む際には、以下のポイントを参考にしてみてください。
・商品名にキーワード・関連語句を盛り込む
・先頭25文字にメインキーワードを入れる
・商品名が75文字以内で収まるように設定する
・プロダクトカテゴリと合わせる
商品名は全角75文字まで設定できますが、Yahoo!ショッピングのSEO対策では、「先頭の25文字が重要」とされています。
そのため、ユーザーが商品検索の際に入力しそうなキーワードは先頭に持ってきましょう。
また、記号や装飾文字は商品との関連が薄いと判断されて減点されてしまうので、使用を避けた方が賢明です。
商品コード(ページID)
ストアが独自に設定する商品コードは、Yahoo!ショッピング内での在庫管理や問い合わせ対応をスムーズに行う際に便利です。
商品コード(ページID)も検索の対象となりますが、ユーザーが検索キーワードに使用することはほぼないので、上位表示のために対策する必要はありません。
自社で商品を管理するにあたって、分かりやすい商品コードを設定することをおすすめします。
プロダクトカテゴリ
プロダクトカテゴリとは、Yahoo!ショッピングによって定められた商品のカテゴリを指します。
以下のページや表示箇所への表示・非表示に影響しますので、上位表示を狙っていない商品であっても、プロダクトカテゴリは必ず設定しておきましょう。
・検索結果
・カテゴリページ
・アイテムマッチ広告
ブランドコード
ブランドコードは、Yahoo!ショッピングが各ブランドごとに割り当てたコードのことです。
上位表示に直接影響することはありませんが、ブランドコードが設定されている商品は、ユーザーがブランドで絞り込み検索をした際に表示され、流入経路の拡大に繋がります。
スペック
スペックでは、商品の条件を細かく設定することができます。
ユーザーが、商品の色・形状・機能などの条件から絞り込んだ際に検索結果に表示される項目なので、Yahoo!ショッピングで上位表示を狙うなら詳細に設定しておくことをおすすめします。
また、スペックはプロダクトカテゴリから細分化された項目となるため、事前にプロダクトカテゴリの設定を行うことで選択できるようになります。
JANコード・ISBNコード
JANコード(商品に記載されているバーコード)やISBNコード(書籍に紐づけられる番号)は、どちらも商品を識別する目的で用いられています。
JANコード・ISBNコードを設定すると、同一商品の価格を比較できる「製品ページ」に商品が表示されます。
製品ページは、Google検索でも表示されるため設定するメリットが大きく、上位表示の対策として特に重要度の高い項目です。
該当商品の値段を他社よりも安く設定している場合は、自社ストアが選ばれやすくなるため、JANコード・ISBNコードは忘れずに設定しておきましょう。
製品コード(型番)
製品コード(型番)は、メーカー指定の型番がある家電製品などで入力される項目で、製品コードも商品を識別する目的で使用されます。
型番で商品検索をするユーザーも多いので、型番で検索された場合の上位表示を狙うためにも、必ず設定しておきましょう。
キャッチコピー
キャッチコピーとは、商品ページで商品名の上に表示されるテキストのことを指し、Yahoo!ショッピングではキャッチコピーに入力した文言も検索対象となります。
全角30文字以内で入力できるため、商品名と同じキーワードを含める形で設定しておくと上位表示しやすくなります。
なお、キャッチコピーには訴求力が高いセールスコピーを入れがちですが、アプリ版では表示されず、PC版も文字が小さく表示されるため、SEO対策に活かすのがおすすめです。
商品情報
商品情報では、商品の説明文を全角500文字まで入力することができます。
上位表示対策として、商品名に入れられなかったキーワードを商品情報で補うこともできますが、キーワードの羅列とするのではなく、自然な形で文章にキーワードを盛り込みましょう。
ユーザーが実際に商品を使う姿がイメージできるよう、商品の重さ・サイズ・素材を伝え、ユーザーが知りたい情報をまとめることをおすすめします。
Yahoo!ショッピングで上位表示させるキーワードを分析する方法

Yahoo!ショッピングの検索画面で上位表示を実現するには、商品名などにキーワードを盛り込むことが有効です。
しかし、キーワードの選び方でお困りの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、Yahoo!ショッピングで上位表示するためのキーワードの選び方について詳しく解説します。
関連検索キーワードを確認する
Yahoo!ショッピングで上位表示を狙うキーワードを選ぶ際には、関連検索キーワードを確認しましょう。
関連検索キーワードは、Yahoo!ショッピングでキーワード検索をした際に、検索結果ページの上部に青文字で羅列される形で表示されます。

関連検索ワードには実際にユーザーが検索に使用したキーワードが反映されており、ユーザーが商品検索で使用する単語を盛り込むことで、上位表示される可能性がより高まるでしょう。
なお、「絨毯」「ラグ」などの表記ゆれが発生する商品においては、関連検索キーワードの欄に表示されないため、実際に上位表示されている他社の商品名を参考にするのがおすすめです。
週間トレンドランキング・月間トレンド予報を活用する
ストアクリエイターProの「トレンド予報」では、週間トレンドランキングと月間トレンド予報から、Yahoo!ショッピング内で人気が高まっている検索キーワードを確認可能です。
項目 | 更新頻度 | 確認できる内容 |
---|---|---|
週間トレンドランキング | 週1回(毎週金曜日) | 検索回数が増加中のキーワード上位10位 |
月間トレンド予報 | 月1回 | 3か月〜4か月先に人気となるキーワード予測 |
Yahoo!ショッピングの過去数年分の検索実績をもとに情報がまとめられており、該当のキーワードで売上を伸ばした商品の特徴や、関連キーワードも表示されます。
キーワードによっては検索対策へのアドバイスも確認できるので、上位表示できそうな商品名を考える際の参考にするのもおすすめです。
プレミアム統計
プレミアム統計とは、前述のプロモーションパッケージに組み込まれている機能で、在庫状況などさまざまな情報を確認・分析することが可能です。
プレミアム統計で扱うデータの中でも、「検索流入レポート」では検索キーワードを軸とした詳細なデータを確認できます。
「検索流入レポート」で確認できるデータ
・自社ストアに多く流入しているキーワード
・各キーワードにおける商品の掲載順位
・各キーワードにおける自社ストアのシェア率
・キーワード別の自社ストアへの流入数の推移
・キーワード別の成長率
キーワード別の成長率やシェア率では、施策の効果に加えて自社ストアの立ち位置も確認できるので、Yahoo!ショッピングで上位表示を狙う場合はぜひ導入してみてください。
他のストアとのキーワード比較
Yahoo!ショッピング内の他ストアが上位表示できていて、自社ストアが上位表示できないキーワードがある場合は、同じ商品に設定しているキーワードを比較してみましょう。
B-Spaceの「ランキング応援団」では、指定したカテゴリで上位表示されている商品の商品名やキャッチコピーを確認できます。
実際に売れている商品が使用しているキーワードを確認し、自社ストアの商品にも取り入れることで、上位表示される可能性が高まります。
Yahoo!ショッピングで上位表示させるならEC-ConsultingJapan株式会社にお任せ

Yahoo!ショッピングでの上位表示を実現する方法について、さまざまな角度からご紹介してきました。
しかし、実際に全ての施策をストア内の全商品に反映するのは難しく、やり方に誤りがあると効果が出ず、上位表示されない可能性もあります。
Yahoo!ショッピングで商品を上位表示するなら、闇雲に施策を試すよりも、Yahoo!ショッピングでの売り方に精通した専門家に相談するのが、一番の近道であり確実な方法です。
EC-Consulting JapanはYahoo!ショッピングに特化した支援を行っており、Best Store Awardsでベストパートナー賞を受賞した高精度のノウハウを提供しています。
検索結果での上位表示に留まらず、根本的なアクセス数の改善や、利益を拡大できる運用方法に至るまで、お悩みをピンポイントで解決に導くためのサポートをいたします。
Yahoo!ショッピングで上位表示する方法|まとめ
Yahoo!ショッピングで自社の商品を上位表示させるためにはいくつもの対策があります。
コツコツと地道にストアの評価をあげること、費用をかけて広告を出稿していくこと、どちらも有効な施策ではありますが、競合に勝つためにはさまざまな施策を併用していかなければなりません。
特に、販売実績がなくても、費用をかけなくても対策ができるSEO対策は積極的に取り入れたい施策と言えます。
しかし、SEO対策は一朝一夕で効果が現れるものではありませんので、一日でも早く売上を伸ばしたい方は、Yahoo!ショッピングのプロに相談することをおすすめします。
EC-Consulting Japanでは、Yahoo!ショッピングで収益を上げるための支援を行っており、個人が運営するストアを月商2,970万円の人気店に成長させた実績もございます。
お悩みやご希望に合わせてサポートをいたしますので、Yahoo!ショッピングで売上を伸ばしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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