【初心者必見】Yahoo!ショッピングのアイテムマッチについて徹底解説
2025.07.09

Yahoo!ショッピングで自社商品の売上を伸ばしたいけれど、効果的な手段がわからない、そんな商品ページの運営者の悩みを解決してくれるのが「アイテムマッチ」という広告手法です。
検索からわずかな時間で関心が高まったユーザーに、その興味関心に合わせた商品広告を即座に届けられる、つまり、購買意欲の高いユーザーにピンポイントでアプローチできるのがアイテムマッチの最大の魅力です。
本記事では、この効果的なアイテムマッチ広告の仕組みから設定方法・運用のポイント・成功事例までを徹底解説します。
限られた予算で最大限の売上げアップを目指す方には必見の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、アイテムマッチは2025年7月31日(木)でサービス終了となります。
8月1日からは、LINEヤフー社による後継サービス「アイテムリーチ」の提供が決定していますので、詳細が判明次第、本サイトでも詳しくご紹介します。
Yahoo!ショッピングにおける集客の重要性

Yahoo!ショッピングは、LINEヤフー株式会社が運営する国内最大級の総合ショッピングモールで、ネット通販の国内最大手、年間の取扱高は1兆円を超える巨大マーケットです。
Amazon・楽天市場と並び国内3大ECモールのひとつとしてあげられるYahoo!ショッピング傘下には全国の多くの通販サイトが出店しており、衣料品・家電・食品・おもちゃなど、あらゆるジャンルの商品が扱われています。
ユーザーはジャンルを問わず商品を横断的に検索・比較できるため、非常に利便性が高いサービスとなっています。
利用者数も多く、単にユーザー集客の場としてだけでなく、販売の重要なチャネルとして注目が高まっています。
しかし、注目度の高さからYahoo!ショッピングを出店先に選ぶ人が増えており、ストア数も120万件以上と非常に多いため、新規出店者は競合ストアに埋もれやすい状況とも言えます。
これらの状況からも、Yahoo!ショッピングの集客においてはアイテムマッチ広告などで露出を高め、ユーザーの目に触れる機会を増やす必要があるでしょう。
Yahoo!ショッピングのアイテムマッチとは?

多くの買い物客が訪れるYahoo!ショッピングで自社の商品をアピールし、売上を伸ばすためには様々な広告手法を利用する事が重要ですが、利用できる広告のひとつに「アイテムマッチ」と呼ばれる手法があります。
ここからはアイテムマッチ広告について紹介します。
アイテムマッチは検索連動型広告の一種
アイテムマッチは検索連動型広告の一種で、ユーザーの検索キーワードや閲覧した商品ページから察知された関心に基づいて、関連する商品の広告を表示する仕組みになっています。
具体的には、ユーザーが「シャツ」というキーワードで検索した場合や、ABCブランドのシャツの商品ページを閲覧した場合に、そのユーザーに対して「XXXブランドのシャツ」といった関連商品の広告を表示させることができます。
つまり、狭い範囲でのターゲティングが可能になり、より関心が高いユーザーへのアプローチが可能になるのが最大のメリットです。
アイテムマッチ広告の課金方式
Yahoo!ショッピングのアイテムマッチ広告は、1クリック25円の広告費が発生する、クリック課金型の課金方式となっています。
クリック課金型とは、文字通りクリックされた回数に応じて広告費が掛かる課金方式を指し、成果報酬型のサービスに近いと言えるでしょう。
広告が表示されていても、クリックされるまでは課金が発生しないため、広告費を抑えたいストアオーナーにも向いています。
アイテムマッチ広告の表示の仕組み
アイテムマッチ広告は、キーワードに対する商品の関連性と入札単価によって、掲載順位が決定される仕組みです。
入札単価の金額次第で高い広告効果が期待できますが、思ったような広告効果を得られない可能性もありますので、費用対効果のバランスを見極める必要があるでしょう。
また、アイテムマッチ広告では事前に予算を入金するデポジット型を採用しているため、あらかじめ広告費の上限を設定しておくことも可能です。
入金した予算にクリック課金の金額が達した場合は、その時点で掲載がストップするため、予算内で広告運用を行いたい方にもおすすめです。
アイテムマッチ広告が表示されるタイミング
ユーザーが「アディダス 靴」というキーワードで検索し、「アディダスの公式ショップ」の商品ページを閲覧した場合、そのユーザーに対してアディダスのスニーカー商品の広告を表示させることができます。
関心が高まっているタイミングで関連商品をアピールできるので、購入に結びつきやすくなります。
また、「キャンプ用品」というキーワードで検索し、テントのメーカーAの商品ページを見ていたユーザーに対して、テントのメーカーBの関連商品の広告を表示させることも可能です。
ストアマッチとの違い
Yahoo!ショッピングの広告には、ストアマッチとアイテムマッチの2種類があります。
これらは対象範囲が異なるため、用途に合わせて使い分ける必要があります。
ストアマッチとは、広告主のショップ全体に関する広告を表示する手法です。店舗名やカテゴリー、取り扱い商品ジャンルなどをキーワードにしてユーザーを自社ストアに誘導することが目的です。
つまり、まだ特定の商品への関心が芽生えていない、初期の検索段階でのユーザー獲得を狙うのがストアマッチの特徴です。
一方のアイテムマッチは、特定の商品に関連する広告を配信します。
ユーザーがその特定の商品やカテゴリーに関心を持っていることが既に分かっている状況で、さらに関連商品の購入を後押しするための手法です。
そのため、ストアマッチよりもさらに限定的な範囲でのターゲティングが可能で、販売までの流れをスムーズにすることができます。
アイテムマッチ広告の特徴

次は、アイテムマッチ広告の特徴について具体的に確認しておきましょう。
掲載を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
アイテムマッチ専用枠に商品を表示できる
アイテムマッチ広告では、カテゴリリストページの最上部・最下部に表示される「アイテムマッチ専用枠」に自社の商品を掲載することができます。

Yahoo!ショッピングを利用する多くのユーザーの目に留まる場所なので、新規顧客の集客にも高い効果を発揮します。
ここでは、割引率が高い商品や送料無料の商品など、ユーザーにとって高いメリットのある商品を入口商品として設定しておくのがおすすめです。
同じ商品を取り扱う他のストアと比較した際に、ユーザーにとってお得感がある商品の方が選ばれやすいため、新規ユーザーの獲得に繋がります。
簡単な操作だけで広告を掲載できる
広告出稿と聞くと、難しい設定が必要であったり、画像などの素材が必要になるのかとご不安な方もいるかもしれません。
しかし、アイテムマッチ広告では出品中の商品が広告枠にそのまま掲載されるため、難しい操作や素材の準備は必要ありません。
アイテムマッチ広告は、以下のステップで簡単に出稿できるので、EC初心者でも難なく設定できるでしょう。
- キャンペーン作成
- ストアID・商品を指定
- 商品検索
- 入札単価を設定
低予算でも利用できる
アイテムマッチ広告ではクリック型課金を採用しており、広告費用を抑えたい場合にも低予算で運用することが可能です。
1商品1クリックあたりの最低入札金額は25円となっており、例えば、月の広告費が1万円までしか割けない場合も、クリック課金が1万円に達するまでは広告の効果が継続します。
オープンしたばかりのストアにおいても広告効果を得られるため、集客力を高めるならぜひ出稿を検討してみてください。
アイテムマッチ広告の主なサポート機能

アイテムマッチ広告には効率的に広告出稿を行うために、さまざまなサポート機能が提供されています。
ここでは、アイテムマッチ広告で利用できる機能について、具体的な活用例と共に解説します。
入札機能
アイテムマッチ広告には複数の入札方法があり、希望や状況に合わせて選ぶことによって、集客強化や売上アップに繋がります。
「個別入札」では、特に販売を促進したい商品を1件から掲載することが可能です。CSV一括登録に対応していることから、複数の商品を入札登録したい場合もスムーズに設定できるでしょう。
「全品指定入札」では、ストア内の全商品をまとめて一律価格で広告掲載できるため、入札登録に時間が掛かりそうな場合や、多くの商品を掲載したい場合に役立ちます。
また、個別入札と全品指定入札を組み合わせることで、ストア全体の集客力を高めつつも、人気商品やシーズン商品のみ入札単価を上げるといった、バランス型の運用も可能です。
具体的な活用方法は以下の通りです。
入札方法 | おすすめなケース |
---|---|
個別入札 | 主力商品の売上をさらに伸ばしたい方におすすめ |
全品指定入札 | オープン直後のストアの認知度を上げたい方におすすめ |
個別入札+全品指定入札 | 集客力の最大化により売上アップを図りたい方におすすめ |
予定管理機能
Yahoo!ショッピングのセール時は高い集客力が期待できるため、広告予算も増額したいところです。
アイテムマッチ広告は1日単位で広告予算を設定できることに加えて、「ブースト予約」機能では、Yahoo!ショッピングのセールやイベントの日程に合わせて、広告予算や入札単価を増額できます。
セール対策を行う際に予約しておくことで、広告費用の増額がスムーズに行えるため、セールが始まる前に設定しておくことをおすすめします。
また、「月次予算設定」で1ヶ月の予算を設定しておけば、1日あたりの予算が自動で計算されるため、月の前半で広告費を使い切らずにバランスの取れた広告配信が実現します。
以下の活用方法を参考に、設定を進めてみてください。
予約設定 | おすすめなケース |
---|---|
日時予算設定 | 一日あたりに使える予算を設定したい場合におすすめ |
月次予算設定 | 月の予算から一日の予算を割り振りたい場合におすすめ |
ブースト予約 | 特定の日に広告配信を強化したい場合におすすめ |
運用サポート機能
アイテムマッチ広告では、先にお伝えしたもの以外にも広告運用をサポートしてくれる細かな機能が充実しているため、初めて広告を出稿する方も安心です。
機能名 | 詳細 | |
---|---|---|
入札機能 | 個別入札の商品を選ぶ | ・フリーワード検索で選ぶ ・カテゴリから選ぶ ・過去の履歴から選ぶ |
掲載商品を一括で登録 | ・CSVファイルで一括登録 ・登録情報を一括ダウンロード |
|
全品指定価格入札全品おまかせ入札 | ・全品一律で入札価格を設定 ・すべてアイテムマッチにおまかせで広告設定 |
|
予定管理機能 | 広告予算の上限設定 | ・月次、日次で上限予算の設定 |
複数の入金方法 | ・クレジットカード ・銀行振り込みに対応 ・予算切れを防ぐオートチャージ |
|
運用サポート機能 | 実績レポート | ・月次・日次レポート ・商品ごとのレポート ・レポートデータのダウンロード |
入札機能では、広告出稿を行う商品の一括登録・一括ダウンロードに対応しているほか、過去の出稿履歴からも選択できるため、セール前などの慌ただしい時期でも出稿の手間が省けます。
また、全品おまかせ入札機能ではアイテムマッチが指定した入札設定で広告を出稿できるため、初めて広告を出稿するストアオーナーにもおすすめです。
その他、予算切れを防止するためのオートチャージにも対応しているため、売り時を逃さずに広告費用を設定できる点でも安心感があります。
具体的な活用方法には、以下のものが挙げられます。
機能 | おすすめなケース |
---|---|
個別入札の商品を選ぶ | 売れ筋商品の再出稿には「過去の履歴から選ぶ」がおすすめ |
掲載商品を一括で登録 | 広告掲載したい商品が多く、手間を省きたい方におすすめ |
全品おまかせ入札 | 入札額の判断が難しい場合におすすめ |
広告予算の上限設定 | 予算内での広告運用を行いたい方におすすめ |
実績レポート | 次回出稿の際の判断材料にしたい方におすすめ |
アイテムマッチ広告の設定方法

多くのメリットを持つアイテムマッチ広告について、ここでは実際に出稿する際の設定方法をご紹介します。
以下の手順に沿って進めていけば簡単に設定できますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、ストアマッチのアカウントが必要となりますので、事前にアカウント作成を済ませておきましょう。
- 「予算」「予算管理」「金額追加」へと進む
- 決済方法を選択し、予算を入金する
- 「予算上限」「予算上限の変更」から予算の上限を設定する
- 「アイテムマッチ」「個別入札」「商品選択」へと進む
- 「カテゴリ選択」から広告出稿したい商品を選ぶ
- 入札単価を設定し、「入力金額の確定」をクリックする
ここまで進めば、アイテムマッチ広告の入札設定は完了し、広告審査を経て広告が配信される流れとなります。
アイテムマッチ広告の入金方法には、クレジットカードとPayPay銀行への振り込みが利用でき、予算が一定金額以下になった際に自動で入金を行うオートチャージにも対応しています。
初めて出稿する方は商品の選定や入札単価が悩みどころですが、最低入札単価+10円の「35円」で設定しておけば、費用対効果の高さに期待できるためおすすめです。
また、複数の商品を広告出稿する場合は、CVR(コンバージョン率)が特に高い商品や、全商品の半分程度に絞って商品選定をすることで、予算を抑えることが可能です。
広告掲載が始まったら、アクセス数・販売数・広告費用対効果を検証した上で、検証結果に基づいて広告内容や予算等を適宜見直し、改善を重ねていきましょう。
アイテムマッチ広告の運用は難しい?

ここまでアイテムマッチ広告の機能について解説してきましたが、問題なく運用できるのかどうかが不安という方もいるでしょう。
アイテムマッチ広告にはサポート機能が充実しているため、運用そのものが難しいという訳ではありません。
しかし、効果的に運用を行うにあたって、ユーザーの検索動向や商品カテゴリに関する深い理解が求められ、漠然と広告を出したとしても適切なマッチングに至るケースは稀です。
最初は目安となる金額で入札を始め、徐々に運用実績に応じて調整を重ねていくことで効果的に運用を行えます。
初心者には効果的な設定を行うのが難しい
アイテムマッチ広告の設定は初心者でも可能ですが、初心者が設定した場合、期待したほどの効果を得ることは難しいです。
アイテムマッチ広告では、自社の強みとなる商品の選定と併せて、関連性の高いキーワードを複数選定した上で、選定したキーワードに合わせた広告設定を行う必要があります。
ここで設定したキーワード・入札価格・予算設定の兼ね合いで掲載順位が決定されるため、
表示順位に影響する料率や掲載日数の設定など、初めて利用する方にとってはハードルが高いと感じる可能性があります。
また、配信開始後はアクセスデータや売上などから広告効果を確認し、PDCAサイクルを回しながら効果検証を重ねるフローも、初心者にはイメージがしづらいかもしれません。
効果的な広告費の設定方法などは、実践する中でコツが掴める事もあります。
しかし、広告を出稿するからには確かな効果を出したいとお考えの方は、プロに相談することも視野に入れましょう。
専門家の知見を借りる
アイテムマッチの運用は決して難しいものではありませんが、初心者が独学で効率的な運用を行うには相応の時間と労力がかかります。
そこで、アイテムマッチに詳しい専門家や企業のアドバイスやサポートを受けることをおすすめします。
Yahoo!ショッピング広告の豊富な実績とノウハウを持ち、売れるためのコツや広告予算の立て方などの知見もあるため、費用対効果の最大化を図ることができます。
専門家のサポートを受ければ、手間とコストを最小限に抑えながら、最適なアイテムマッチ運用を実現できます。初心者にとって、専門家の知見を借りることは有効と言えるでしょう。
Yahoo!ショッピングのアイテムマッチならEC-Consulting Japanへお任せ

Yahoo!ショッピング広告の運用で実績とノウハウを持つ弊社は、アイテムマッチに関する多くの事例実績から得られた知見を基に、お客様の商品に最適なアイテムマッチ広告運用をご提案いたします。
具体的には、商品の特性に合わせたキーワードの選定や予算設計を行い、マッチング率とコストパフォーマンスの最大化を図ります。
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【初心者必見】Yahoo!ショッピングのアイテムマッチについて徹底解説|まとめ
Yahoo!ショッピングのアイテムマッチは、限られた予算で商品の露出を高め、売上アップを図れる有力な手段です。
関連度の高い商品広告を、購買意欲のあるユーザーにピンポイントで届けられるのが大きな強みです。
アイテムマッチの設定や運用には少し専門的な知識が必要ですが、手順を踏めば初心者でも十分に対応できるため、ぜひ積極的にアイテムマッチに取り組んでみてはいかがでしょうか。
なお、今すぐに効率の良い運用を実現したい場合は、専門家のサポートを活用することをおすすめします。
Yahoo!ショッピングの広告運用に実績とノウハウを持つEC-Consulting Japanであれば、お客様の商品に合わせた最適な提案とサポートをご提供いたしますので、お気軽にご相談ください!
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