ネットショップで売れる商品の特徴・見つけ方とecサイトの販売戦略

「ネットショップの開業を考えているけど、どの商品が売れるかイメージが湧かない」と頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ネットショップでは重さや大きさを気にせずにまとめ買いできる日用品や消耗品が売れやすく、ニッチなニーズに合うコレクターズアイテムや限定品なども売れ筋商品と言えます。
本記事では、そんなネットショップで売れる商品の特徴や見つけ方をご紹介し、ネットショップで売り出す販売戦略についても解説していきます。
ネットショップで売れる商品の特徴

まずは、ネットショップで売れる商品の特徴について、具体的な商品ジャンルを例に挙げながらご紹介していきましょう。
ネットショップと実店舗ではユーザーが感じるメリットが異なるため、ネットショップを開業する際は「ネットショップで売れやすい商品」を選ぶ必要があります。
ここでは、生活で使用する消耗品やギフト商品など、特に売れやすい8つの商品ジャンルをピックアップしましたので、売る商品を選ぶ際にお役立てください。
生活で使用する消耗品
トイレットペーパーやティッシュに洗剤やゴミ袋など、生活で使用する消耗品はネットショップで売れる商品の代表格です。
実店舗での購入とは違って、持ち帰る際の荷物の量などを気にする必要が無いため、多くのネットショップユーザーはまとめ買いをする傾向があります。
単身者やファミリーなど、さまざまな生活様式をイメージした上で、需要の高い消耗品を揃えておくと良いでしょう。
重くて運びづらい日用品
水やお米、家具・家電などのように、重くて運びづらい日用品もネットショップで売れやすいジャンルです。
ネットショップでの買い物は、配送業者が自宅まで届けてくれますので、ユーザーは商品の重さを気にせずに購入できます。
業務スーパーやコストコなどの流行で、大容量サイズの洗剤や食品の需要も増えているため、大容量でお得な商品に目を付けるのも1つのポイントと言えるでしょう。
定期的な購入が求められる商品
赤ちゃん用のおむつやミルク、サプリメントや化粧品類のように、定期的な購入が求められる商品もネットショップ向きと言えます。
特にサプリメントや化粧品類に関しては、ショップ側が用意した定期購入プランなどで買った方がお得なケースが多いため、ユーザーのニーズは高いでしょう。
毎月決まった時期に届くサブスクのような販売形式を構築すれば、売り上げの安定化を図れますので、定期的に購入するタイプの商品はおすすめです。
プレゼントやギフト用の商品
誕生日プレゼントや季節の贈り物などに使用するギフト用の商品も、ネットショップで売れる商品の1つです。
さまざまな店舗を練り歩いて比較検討をしないといけない実店舗での購入とは違って、ネットショップは自宅で簡単に比較検討できるため、忙しいユーザーの需要は高いと言えるでしょう。
また、のし紙やラッピングなどのサービスでユーザーの満足度を高めることも可能ですので、ショップ側の裁量で売り上げアップを図れるジャンルでもあります。
実店舗・有人レジで買いづらい商品
育毛剤やダイエット系グッズ、生理用品や下着類などのように、実店舗の有人レジで買いづらい商品もおすすめです。
これらの商品は実店舗で吟味するのも恥ずかしいと感じるユーザーが多いため、スマホやパソコンの画面上で吟味できるネットショップの需要は高いでしょう。
育毛剤や生理用品に関しては、定期的な購入が求められる商品でもありますので、売り上げの安定化も期待できます。
専門的なコレクターズアイテム類
トレーディングカードやフィギュアのようなコレクターズアイテム類も、ネットショップで売れる商品の1つと言えるでしょう。
実店舗の数が少なく、すべての店舗で品揃えが充実している訳ではないため、ネットショップの需要が非常に高いジャンルです。
アニメ作品やゲームなどに特化した品揃え豊富なショップを構築できれば、購買意欲の高いリピーターの獲得や、高単価の売り上げも期待できます。
地域限定品・季節限定品
ご当地スイーツや地ビールなどのような、地域限定品・季節限定品もネットショップで売れやすい傾向があります。
テレビやネットで情報を見た上で「食べてみたいけど足を運ぶのは面倒」と感じるユーザーが多いため、アンテナショップのような形式のネットショップを展開すると良いでしょう。
また、ご当地キャラクターグッズや人気キャラクターとのコラボグッズなども需要がありますので、食品以外の展開もおすすめです。
実店舗よりも低価格で提供できる商品
ネットショップは家賃や人件費を抑えられるため、実店舗よりも低価格で商品を提供できる傾向があります。
ソフトドリンクや酒類のケース売りや、トイレットペーパーやティッシュなどのロット販売は、実店舗よりも低価格で提供できる販売形式の最たる例です。
大量仕入れによって仕入れ値を抑えられ、大量販売することで送料も抑えられますので、ネットショップならではの旨味を最大限に享受する視点も持っておきましょう。
上記を元に、ecサイトを立ち上げようと考えている方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
【PC1台で完結!】ecサイトの始め方を初心者にも分かりやすく解説
ネットショップで売れる商品の見つけ方

続いては、ニーズの見極めやトレンドの先取りなど、ネットショップで売れる商品の見つけ方について解説していきます。
ネットショップを運営している人の中には、「売れる商品を選んでるはずなのに全然売れない」と頭を悩ませている人も多いはずです。
売れる商品の種類を表面的に覚えるのではなく、「なぜ売れるのか」の本質を理解することが成功の近道ですので、成功への第一歩として売れる商品の見つけ方を学んでおきましょう。
消費者のニーズを見極める
ネットショップで売れる商品を見つけるにあたって、消費者のニーズの見極めは最も重要と言っても過言ではありません。
「良い商品だから売れると思う」という主観的な視点ではなく、検索エンジンのキーワードやSNSのトレンドなど、客観的な視点で販売する商品を決めることが大切です。
どれだけ優れた商品でも消費者のニーズが無ければ売れませんので、商品選びのファーストステップとしてニーズの見極め能力を磨きましょう。
ギフトなどのトレンドを先取りする
ギフトのトレンドを先取りするのも、売れる商品の見つけ方としては大切な要素です。
例えば、クリスマスのシーズンが始まる前にクリスマス用のギフト商品の掲載を始めたり、お中元の時期の前にギフト商品の特集を組むなど、「常に先手を打つ意識」が売り上げアップに繋がります。
また、韓国など日本人の関心が集まりやすい海外のトレンドを先取りするのも有効なので、トレンドに対するアンテナは常に張っておきましょう。
自分が詳しいジャンルの商品を深掘りする
主観的な商品選びはNGですが、自分が詳しいジャンルの商品を深掘りするのは、売れる商品を見つける手段としておすすめです。
自分が詳しいジャンルの商品を掘り下げることによって、トレンドで商品を選んでいるショップよりも深いニーズにアプローチできるため、リピーターが付きやすくなります。
例えば、コレクターズアイテムを扱う趣味系のジャンルは知識の深さが利益率アップに繋がりますので、商品選びで苦戦しているなら自分の得意分野を突き詰めるのも良いでしょう。
売れる商品を見つける時の注意点

売れる商品だからといって何でも売って良い訳ではなく、商品を選ぶ際はいくつかの注意点があります。
知らずに販売してしまうと法律違反で罰せられる可能性もあるため、ネットショップを始める前に知識を付けておいた方が良いでしょう。
ここでは、価格競争の可能性がある商品や販売に資格・許可が必要な商品について、具体例を挙げながらご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
価格競争が見込まれる商品を避ける
消費者のニーズが高い商品でも、大手ネットショップとの価格競争が見込まれる場合は、他の商品を検討した方が良いでしょう。
例えば、トイレットペーパーやティッシュなどの消耗品に関しては、すでに大手ネットショップ同士の価格競争が行われており、個人のネットショップが利益を上げるのは困難です。
そのため、ニッチなニーズやキーワードに着目し、個人店でしか扱わないような商品を可能な限り安く販売することが成功の近道と言えるでしょう。
資格や許可が必要なものは避ける
中古品や海外の化粧品など、特別な資格や販売許可が必要な商品も避けた方が良いでしょう。
古着や古本といった中古品を販売するには「古物商許可」を取得する必要があり、海外の化粧品を輸入・販売する場合は「化粧品製造販売業」の許可や、行政への届出が必要です。
無許可での販売は法律違反となり、懲役刑や罰金のリスクがありますので、商品を選ぶ際は注意しましょう。
ネットショップで効果的な販売戦略

最後に、Web広告やオムニチャネル戦略など、ネットショップで効果的な6つの販売戦略をご紹介しておきましょう。
ネットショップで成功するためには、売れる商品を選定する知識だけでなく、Webマーケティングの知識も必要になります。
ここでご紹介する6つの販売戦略は、数あるWebマーケティングの手法の中でも定番とされているものばかりですので、ネットショップを立ち上げる際にお役立てください。
リスティング広告やSNS広告などの活用
ネットショップの知名度を高める手段として、最も手軽かつ効果的なのは、リスティング広告やSNS広告といったWeb広告の活用です。
狙いたいターゲット層にアプローチが可能で、広告出稿と同時に集客効果が期待できるため、開業後すぐに成果を挙げたいなら活用しない手はないでしょう。
ただ、SEO対策やコンテンツマーケティングとは違って、広告出稿を停止すると集客効果も途絶えてしまいますので、成果を挙げ続けるためには一定のランニングコストが必要になります。
複数のecモール展開
ネットショップを開設する際は、1つのecモールだけでなく、複数のecモール展開を視野に入れましょう。
ユーザーは1つのecサイトだけで商品購入を決定せず、複数のecサイトを回遊して検討する傾向があるため、間口を広げておくことは非常に大切です。
自社や個人でecサイトを開設する場合も、大手ecモールとの両面で展開することによってより多くのユーザーにアプローチできますので、間口を広げる意識を持ちましょう。
実店舗やSNSなどを連携させるオムニチャネル戦略の実施
オムニチャネルは、実店舗やネットショップなどすべての販売経路を連携させることでスムーズな購買体験に繋げるマーケティング戦略です。
実店舗で品切れしていたものをネットショップで購入できるようにしたり、SNSの投稿から購入ページに直接遷移させたりすることが、オムニチャネルの主な例です。
販売経路をシームレス化することによって、ユーザーの購入に対するハードルは下がりますので、売り上げアップに繋がりやすい施策と言えるでしょう。
コンテンツマーケティングを活用したSEO対策
ブログやオウンドメディアなど、コンテンツマーケティングを活用したSEO対策も、ネットショップの販売戦略として効果的です。
Web広告とは違って即効性はありませんが、ユーザーにとって有益な情報を発信するコンテンツを構築できれば、リピーターの増加やユーザーのファン化が期待できます。
ただ、コンテンツマーケティングを成功させるためには、継続的な記事作成やメンテナンスなどの手間も発生しますので、コンテンツの運用代行やコンサルタントなどの力を借りるのが良いでしょう。
マーケティングオートメーションの導入
マーケティングオートメーション(MA)は、マーケティングのさまざまな工程を自動化するツールや方法論です。
ネットショップの規模が大きくなるにつれて、顧客リストやメール配信の管理が困難になるため、それらを簡略化するためにはMAの導入が必要不可欠と言えます。
MAの導入によって、顧客の属性ごとにメール配信の内容を変えたり、見込み顧客の分析なども可能になりますので、早い段階で導入しておいた方が良いでしょう。
ネットショップのアプリ化
自社ecサイトの作成やecモールへの登録だけでなく、ネットショップのアプリ化も効果的な販売戦略と言えるでしょう。
スマホの普及によって、アプリでショッピングを完結させるユーザーも増えているため、ユーザーの囲い込みや販売経路の拡大に効果的と考えられます。
また、お得情報やクーポンの配信などにプッシュ通知を使えますので、メールマガジンよりもスピーディな情報伝達や、購買意欲の訴求力の高さも魅力でしょう。
その他ecサイトの販売戦略については、こちらの記事も参考にしてみてください。
売れるecサイトの販売戦略と事業を成功させるためのマル秘ポイント
ネットショップで売れる商品の特徴・見つけ方とecサイトの販売戦略まとめ
本記事でご紹介した売れる商品の特徴や見つけ方などを通して、ネットショップ開業や運営のビジョンが明確になってきたのではないでしょうか。
しかし、販売戦略に関してはWebマーケティングの知識が必要となるため、自力で行うことに不安を感じている人も多いはずです。
EC-Consulting Japanでは、1つ1つのネットショップに適した効果的な販売戦略を提案し、利益が残るecサイトの構築を支援していますので、ぜひご相談ください。
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