ecモールの構築方法と売れ続けるマーケットプレイスの施策

2025.01.27

モール型ecサイト構築成功させる施策とマーケットプレイス作成法

モール型ecサイトの導入を検討しているものの、どう構築すべきかお悩みの担当者も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、モール型ecサイトの構築を成功させるには、出品者と購入者双方にとって利便性を高めることが不可欠です。

この記事では、ecモールの種類や特徴、構築方法、そして売れるモール型ecサイトを作るためのポイントについて詳しく解説します。

ECモールの種類

ECモールの種類

モール型ecサイトには主にマーケットプレイス型・テナント型・総合管理型の3種類があります。
自社でモール型ecサイトを導入する場合は、それぞれの特徴をよく理解したうえで、ニーズにマッチしたecモールの種類を選択することが大切です。

まずは、ecモールの種類や特徴を詳しく解説していくので、自社で理想とするecモールの形式を確認しておきましょう。

マーケットプレイス型

マーケットプレイス型ecモールは、出品者と購入者が自由に参加できるインターネット上の取引市場です。

街で開催されているマルシェのようなもので、ユーザーは商品ごとに詳細を検索し、購入できる仕組みになっています。

事業者は「出店」ではなく「出品」を行うため、店舗を持たず、商品情報を登録するだけでec販売に参入できるのが、マーケットプレイスの最大の魅力です。

テナント型

テナント型ecモールは、インターネット上のプラットフォームに企業が出店する形態で、楽天市場やヤフーショッピングが挙げられます。

テナント型では出店者がモール運営側に出店料を支払い、仮想店舗の中で販売以外にも商品登録や売上管理などの店舗運営を行います。

店舗運営の全てを出店者が行うことで、販売だけでなく自社のブランディングやマーケティングを自由に行えるため、一貫した販売戦略での運営も可能です。

総合管理型

総合管理型ecモールは、単一の企業がecモールの中に複数のブランドショップを構築し、一元的に管理する形態で、資生堂のオンラインショップなどがこの形を採用しています。

在庫や顧客情報などを一括で管理できる点が特徴で、購入者がひとつのアカウントを持つことで複数のショップで購買できるという効率の良さが魅力です。

出店企業も効率的な運営が可能ですが、システムが大規模なため導入にはコストと時間がかかるというデメリットもあります。

自社ecモール作成のステップ

自社ECモール作成ステップ

モール型ecサイトを構築する方法には、「ASP」「ECパッケージシステム」「オープンソース」「フルスクラッチ」の4つの手法があります。

ecモールの導入は事業拡大の大きなチャンスとなりますが、実際に売れるecモールを作るためには機能の導入や抑えるべきポイントも多く、綿密な計画と専門知識が必要です。

企業と顧客双方にメリットがあるecモールの構築方法のため、それぞれの構築方法の手順と方法を知って、自社に最も適した構築方法を検討しましょう。

ASP

ASPとは、インターネットを通じてソフトウェアやサービスを提供する事業者のことです。

企業は自社のパソコンにソフトをインストールする必要はなく、ウェブブラウザを使って必要な機能を利用できます。

ecサイトの構築においては、低コストで手軽にオンラインショップを開設できるのが大きな魅力ですが、その分カスタマイズ性に制限があるため独自性を出すのは難しくなります。

ecパッケージシステム

ecパッケージシステムは、ecサイトの運営に必要な基本機能があらかじめ組み込まれたソフトウェアです。

初期投資を抑えながら専門的なecサイト構築が可能で、商品管理や受注管理、決済機能など、マーケットプレイスに必要な機能が標準仕様として備えられています。

システム構築の知識が少ない事業者にも導入しやすいシステムで、付加機能や価格帯など、バリエーション豊かなecパッケージシステムが公開されています。

導入する際は、自社のビジネスモデルや予算に合わせた、最適なソフトウェアを選択することが重要です。

オープンソース

オープンソースソフトウェアは、ソースコードが無償で公開され、誰もが自由に改変・再配布できるソフトウェアのことを指します。

オープンソースの最大の特徴は、「無償で利用できる」「自由にカスタマイズできる」という2点です。

自社内でモール構築が可能な企業であれば、自社のビジネスモデルに合わせて柔軟にシステムをアレンジすることが可能です。

また、ソフトウェアの提供者による定期的なアップデートが行われることが多いため、最新の機能を無償で利用できるという利点もあります。

フルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のパッケージソフトやテンプレートを使用せず、オリジナルのシステムを構築する開発手法です。

高度なカスタマイズが可能で、自社のニーズにぴったり合った独自の機能を盛り込むことができる点が最大の特徴で、ZOZOTOWNのような大規模ecサイトがこの方式で作られています。

隅から隅まで思い通りのecモールが作れるという利点はありますが、反面開発には非常に高度なスキルが必要で、開発期間やコストも高いため、最も導入しにくい手法ともいえるでしょう。

売れる自社ecモールを構築するためのポイント

売れる自社ecモール構築ポイント

「売れるモール型ecサイト」を構築するために、押さえておきたいポイントや導入すべき機能があります。

ポイントを意識してモール型ecサイトを構築することで、集客力を高め、購入者の満足度を向上させたり、出品企業側の満足度を高めることができます。

ここからはモール型ecサイトを構築する上で抑えるべきポイントを解説しますので、モール型ecサイト設計の参考にしてみてください。

集客力とユーザービリティの向上

売れ続けるモール型ecサイトを作り上げるためには、サイト全体を直感的に扱える高い操作性が不可欠で、購入者が迷わずに商品を探せるような工夫と、スマホやタブレットでの利用を考慮した導線設計が求められます。

また、集客力を高めるためには、検索エンジン最適化(SEO)を行うことで、商品ページなどが検索結果の上位に表示されるようにすることも重要です。

SEO対策には専門知識が必要ですが、SEOに特化したASPを導入することで正確性が上がり、コストの削減にも繋がります。

高い信頼性と簡略な決済システム

顧客情報や取引の安全性を高めるためには、定期的なメンテナンスの実施による安定したシステム運営や、高度なセキュリティ対策も不可欠です。

最新の暗号化技術や安全な決済システムを導入し、ユーザーに周知を行うことで、出品者にも購入者にも安心感を与えられます

また、購入者がスムーズに購入手続きを行えることも重要で、決済システムの簡略化や、多彩な決済方法を用意することも顧客の利便性を上げ、購買意欲の向上に繋がります

分かりやすい販売支援機能

出品者側の満足度を高める機能として、マーケティング支援機能の導入もおすすめです。

顧客の行動データを出品者側もデータとして分析できれば、効果的な販売戦略を立てることも可能になります。

また、「おすすめ商品」「季節の商品」など、特定カテゴリーやテーマが用意されたecモールを構築することで、出品者の商品が購入者の目に触れやすくする工夫も重要です。

ニーズに応じた商品を提案することは購入者の購買体験の向上にも繋がるので、競争の激しい市場でも魅力的なプラットフォームとなり、多くの出品者や購入者を引き付けるでしょう。

自社ecモールに取り入れたい機能

自社ecモールに取り入れたい機能

競争が激化するオンライン市場では、購入者の期待に応えるだけでなく、出品者が安心してビジネスを展開できる環境が求められます。

そのため、売れるモール型ecサイトを作るには、出品者と購入者の両方に対して利便性を高める機能を積極的に導入することが重要です。

ここではモール型ecサイトに特に取り入れたい機能をご紹介しますので、導入検討時の参考にしてみてください。

出品者向け機能の充実

出品者向け機能を充実させることは、出品者の満足度の向上に繋がり、モール型ecサイトへの出店を増やす重要な役割を果たします。

出品者へのサポート体制を構築することで、出品者が安心して商品を販売できる環境が整うだけでなく、商品登録や管理を行うバックエンド機能が充実すれば出品者が効率的に業務を行う手助けになります

さらに、SNSやAmazonなどの大規模ecモールとの連携を通じてスムーズな会員登録を行うことも、購入・販売しやすいモール型ecサイトを作る上で重要な要素です。

購入者向け機能の充実

購入者向けには利便性を高めることが重要で、とりわけ精度の高い検索システムや簡略化された購入システムの充実が不可欠です。

商品を簡単に見つけられるようにすることで購買意欲を高め、カスタマーエクスペリエンスを強化すれば、他のモール型ecサイトとの差別化にも繋がり、リピーターの獲得も可能です

特に、マイページでの情報管理やレビュー機能、見逃しや買い逃しを防ぐためのアナウンス機能などを充実させることで、モール型ecサイト自体の使いやすさを印象付けることができます。

独自のロイヤリティプログラムの導入

顧客の取り込みと定着を図るためには、商品の品揃えやとユーザーインターフェースの向上だけでなく、モール独自のロイヤリティプログラムの導入が効果的です。

特典やセールを通じて、自社のモール型ecサイトでしか得られない価値を購入者に提供し、リピート購入を促すことに繋がります

また、購入者向けの機能を充実させることで、購入者が増えれば出品者も増加しやすくなるので、長期的なecモールの成長に役立ちます

まとめ|ecモール作成でビジネスを成長させよう

モール型ecサイトは、出品者と購入者の双方にとって利便性の高いプラットフォームと言えます。

そのため、売れるモール型ecサイトを作るには、自社に合ったモール形式を選択し、集客力やユーザービリティを高めるなど、ポイントを押さえて機能を充実させることが重要です。

魅力的なモール型ecサイトを構築し、顧客に提供することで、ビジネスを大きく成長させるチャンスをつかみましょう。

また、EC-Consulting Japanでは収益が出やすいモール型ecサイトの制作をサポートしており、完成後は運用面の支援も可能です。
自社での制作は難しいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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