ECサイトでレビュー(口コミ)を集める重要性と効果的な集め方!

ECサイト運営を成功させるために、商品のレビューや口コミを集める必要があるのか気になりますよね。
レビューや口コミは、商品の信頼性を高めるだけでなく、検索順位の向上や購買意欲の促進にも繋がるため、ECサイトには欠かせない要素の1つです。
適切な収集方法でレビューを増やし、上手く活用できればECサイトの売上アップにも大きく貢献します。
本記事では、ECサイトのレビューの集め方に加え、売上アップに繋がる活用方法についてもご紹介していきます。
レビュー・口コミがECサイトの売上アップに繋がる理由

商品やサービスのレビュー・口コミの数がきっかけとなり、商品が購入されるケースは少なくありません。
特に、近年は信ぴょう性が高いレビュー・口コミが消費者の購入行動においてさらに重要視される傾向があります。
まずは、レビューや口コミの重要性を知るために、レビューがECサイトの売上に繋がる理由から解説します。
商品やサイトの信頼性が高まる
実際に商品を使用したユーザーの声は、各種媒体のプロモーションとは異なり、第三者の客観的な意見として、商品やサイトの信頼性を高めます。
商品のプロモーションは「ここがスゴイ!」「こんなに安い!」など称賛する言葉ばかりで、ユーザーから情報の信頼性に疑問を持たれることも少なくありません。
その点、商品を利用しているユーザーの率直な意見は、どんな宣伝文句よりも説得力を持つと言えるでしょう。
また、企業としては掲載したくないネガティブなレビューもあえて紹介することにより、悪い部分も正直に伝えてくれる企業として、信頼性が向上する効果も期待できます。
ユーザーの購買意欲を促進する
商品のポジティブなレビューは、購入を検討しているユーザーの購買意欲を刺激します。
レビューの中に「買って良かった」「リピート購入する」などの意見があれば、商品の購入を検討しているユーザーの後押しになります。
一般的にレビュー数が多い商品は、人気の高い売上実績のある商品として認知されやすく、ユーザーに安心感を持たせやすい点もポイントです。
検索順位で上位獲得が期待できる
実体験のレビューや口コミは、Googleやモール型ECの検索エンジンから有用なコンテンツと判断される傾向があるため、商品ページがSEOで検索上位表示が期待できます。
商品の使用感や価値が伝わる質の高いレビューは、サイトの滞在時間を延ばす効果があるため、ユーザーが読みたくなるレビューを数多く集めることが重要です。
古い日付のレビューばかりで数も少ない場合は、ユーザーに興味を持たれないため、鮮度の高いレビューを数多く集めることが売上アップに欠かせません。
回収率の高いレビューの収集方法

ユーザーに価値を提供できる有益なレビューを集めることは、ECサイト全体の評価を高めるだけでなく、売上アップにも繋がります。
しかし、レビューを集めるのは容易ではなく、ECサイトで商品を販売しているだけでは、有益なレビューはなかなか集まりません。
そこで、レビューの回収率が高い効果的な方法をご紹介しますので、ぜひ自社のECサイトに取り入れてみてください。
- SNSの運用
- メルマガの活用
- 商品にアンケート用紙を同封
- クラウドソーシングで募集
- レビュー対策ツールの導入
SNSの運用
SNS運用は、商品の特徴や魅力をリアルタイムで発信できるため、ユーザーに有益な情報を適切なタイミングでシェアすることが可能です。
商品の情報提供を通じて、口コミ募集のハッシュタグを付けたり、お得なキャンペーンを実施することで、レビュー投稿をしてもらえる可能性が高まります。
拡散力の高いX(旧:Twitter)や、写真や動画の投稿に適したInstagramなど、紹介したい商品に合わせた適切なプラットフォームを選ぶことも、効果的なレビュー収集のポイントです。
メルマガの活用
定期的に配信するメルマガは、商品を購入した既存ユーザーに一括で直接アプローチできるため、効率的に役に立つレビューが収集できる方法です。
一方的に送られる営業メールは、開封されずに他のメールに埋もれがちですが、既存ユーザーに対して送付されるメルマガは、開封率が高いためレビューの回収率も高まります。
メルマガの内容は、既存ユーザーが読みたくなる得する情報に加え、レビュー投稿者には後述するインセンティブの提供などメリットを伝えると良いでしょう。
商品にアンケート用紙を同封
ユーザーが商品を受け取った直後は、商品に対するユーザーの熱量も高いため、内容が充実したレビューや口コミを得られる大きなチャンスです。
商品にアンケート用紙を同封し、商品の使用感・性能・デザイン・価格に対する満足度など、ユーザーが知りたい複数の項目を盛り込むことで、有益なレビューを得やすくなります。
なお、商品を梱包する際には、アンケート用紙とともに感謝の気持ちを込めた手書きのメッセージや、割引クーポンなども同封すると回収率も上がります。
クラウドソーシングで募集
業務委託の仲介サイト「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングを利用して、レビューや口コミを募集することも可能です。
自社商品の場合、一般的には利用者が少ない傾向があるため、該当商品を無償提供する形でレビューやインタビューを依頼することもあります。
数百円から数千円程度の比較的安い単価で募集できるだけでなく、商品に関して聞きたい内容を詳細に確認できるため、内容の濃いレビューを得られます。
ただし、高評価を求めるような不正レビューは規約違反となるため、クラウドソーシングサイトのガイドラインなどを必ず確認するようにしましょう。
レビュー対策ツールの導入
レビュー対策ツールの導入により、メール送信によるレビューの獲得や、SNSに投稿された口コミの収集などを自動化することが可能となります。
レビューの収集だけでなく、集まったレビューのデータ分析機能が備わったタイプもあり、ECサイトの改善にも効果的です。
下記は、おすすめのレビュー対策ツールになりますので、自社のECサイトに導入する際の参考にしてください。
商品 | 価格(税込) | 主な機能 |
Yステップ | 月額9,020円
※60日間無料お試し可能 |
・フォローメールやサンクスメールの自動送信 ・レビュー、口コミの分析レポート提供 |
U KOMI | 月額36,300円~ |
・レビュー入力の専用リンクやQRコードの設置
・レビューの依頼メールを自動送信 |
Letro | 初期費用+月額50,000円~
※プラン内容によって変動 |
・UCG(ユーザー生成コンテンツ)のレビュー活用 ・レビューデータを基にしたABテストによる計測 |
ECサイトのレビューを増やす3つのポイント

レビューや口コミは、ECサイトのユーザーにとって貴重な情報である一方、レビューを投稿する立場になると面倒に感じるのは否めません。
そのため、レビューを依頼するタイミングを考慮することや手軽に投稿できる仕組みを作るほか、ユーザーにレビューを書くメリットを与えることが重要です。
ここでは、ECサイトのレビューや口コミを増やすために知っておくべき、3つのポイントを解説します。
- レビューを依頼するタイミングを逃がさない
- 簡単にレビューできる仕組みを作る
- クーポンやポイントなどのインセンティブを提供する
レビューを依頼するタイミングを逃がさない
レビューを上手く収集するためには、ユーザーに依頼するタイミングにも配慮しなければいけません。
商品配送が完了して間もなくや、関連商品がSNSなどで話題になっているタイミングは、ユーザーの商品に対する意識が高いと言えます。
そのタイミングで、SNSやメルマガなどで積極的に商品の購入者にアプローチすることにより、レビューの回収率の向上が期待できます。
簡単にレビューできる仕組みを作る
レビューや口コミを書くのは面倒な作業のため、レビューするフォーマットはできるだけ簡単に行える仕組みを作ることが大切です。
アンケートの回答を選択式にしたり、スマホで簡単に入力できるQRコードを添付したりするなど、ユーザーの負担を可能な限り減らす必要があります。
なお、モール型ECサイトの場合、評価の星を付けるだけでもレビュー数としてカウントされる場合が多いため、レビュー依頼の際に「星の入力だけでもお願いします」と一言添えると良いでしょう。
クーポンやポイントなどのインセンティブを提供する
レビュー投稿を促進するためには、ユーザーのメリットになるインセンティブを提供することが効果的です。
次回購入時に利用できる割引クーポンやポイント還元のほか、レビュー投稿者限定の特典を用意するなど、ユーザーが積極的にレビューを書きたくなるような取り組みをしなければいけません。
ただし、モール型ECサイトでは、レビュー投稿の対価としてインセンティブの提供が原則禁止されている場合もあるため、必ず規約やガイドラインを確認しましょう。
収集したレビューの効果的な活用方法

収集したレビューや口コミは、主に「ポジティブなレビュー」と「ネガティブなレビュー」の2種類に分類されます。
ここでは、2種類のレビュー別にECサイトの売上に繋げる効果的な活用方法をご紹介していきます。
ポジティブなレビューの場合
ポジティブなレビューは、ユーザーに対して商品やECサイトに対する信頼性や安心感を与えてくれます。
ECサイトのトップページや商品ページの目立つ位置にレビューを配置し、ユーザーへの訴求に利用すると効果的です。
「平均で星4.9を獲得!」「絶賛の声多数!」など、レビュー評価のデータを掲載したり、口コミの内容をまとめたりすると、ユーザーの生の声として商品の魅力が伝わりやすくなります。
ただし、虚偽の口コミは信頼性を下げる原因となりますので注意しましょう。
ネガティブなレビューの場合
ネガティブなレビューは、マイナス要因に思われがちですが、正しく活用すればポジティブなレビューよりも意味のある貴重な資料となります。
レビューには、ユーザーからの不満やクレームが示されるため、ECサイトの現状の課題を把握し、サービス改善に結びつけることが可能です。
また、レビューが高評価ばかりで低評価やマイナスコメントがない場合、不正レビューを疑われる恐れがあります。そのため、適度にネガティブなレビューも紹介する方が、ECサイトの信頼性は向上すると言えるでしょう。
ECサイトでレビューを活用する際の注意点

これまでご紹介したように、レビューはECサイトにとって、売上を伸ばす重要なコンテンツの一部となります。
しかし、レビューや口コミの活用方法を誤ると、重大なリスクやトラブルを招く恐れがあります。
最後に、ECサイトを適正に運営できるように、ecサイトのレビューを活用する際の注意点について解説しますので、確認していきましょう。
誇張表現や虚偽の内容は載せない
ステルスマーケティングに該当するような誇張表現や虚偽のレビューを掲載しないように、ユーザーから商品に対する率直な意見を聞くことが重要です。
万一、ステルスマーケティングの不正を働いた場合、消費者庁から再発防止を求める措置命令が下され、レビューを依頼した事業者名が公表されるほか、再発防止策の取り組みを求められます。
措置命令に従わない場合、下記の罰則が適用されるため、レビューを依頼する際は、ユーザーの率直な意見を確認するようにしましょう。
- 第四十六条 措置命令に違反したときは、当該違反行為をした者は、二年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。
- 2 前項の罪を犯した者には、情状により、懲役及び罰金を併科することができる。
他社のレビューは転載しない
Amazonや楽天市場といったモール型ECサイトのレビューなど、他社が独自に収集したレビューを転載することは、原則として禁止されています。
自社のECサイト内で、他社が収集したレビューを活用する際には、レビューを掲載している企業から使用許可を取らなければいけません。
特にモール型ECサイトには、レビューに関して厳しい利用規約が定められており、引用や編集なども禁じられているため、細心の注意が必要です。
なお、SNSのスクショも同様に禁止されていますが、SNSの埋め込み機能などを使って、ECサイトに投稿内容を表示することは認められています。
レビュー投稿者には必ず反応する
レビューを投稿してくれたユーザーには、必ずコメントをするようにしましょう。なるべくレビュー投稿日、遅くとも翌日までに感謝の気持ちを伝えることが重要です。
特に、誹謗中傷を除いてネガティブなレビューに対しては、速やかに真摯な対応を示さなければいけません。
多くのユーザーはポジティブなレビューよりもネガティブなレビューをよくチェックする傾向があります。
そのため、ネガティブなレビューに対して改善策や至らなかった点をお詫びする姿勢は、レビューを投稿したユーザーだけでなく、ECサイトを利用するすべてのユーザーの評価を上げることにも繋がります。
ECサイトでレビュー(口コミ)を集めるメリットと効率的な収集方法まとめ
本記事では、ECサイト運営に欠かせないレビューや口コミの集め方に加え、売上アップに繋がる活用方法についてもご紹介してきました。
レビューを収集することは、ECサイトの信頼性やユーザーの購買意欲を高める重要な施策の1つです。
しかし、有益なレビューを数多く集めるのは容易ではなく、正しい戦略でレビュー対策に取り組まなければ、ECサイトの売上を伸ばすことには繋がりません。
EC-Consulting Japanは、自社開発のレビュー対策ツール「Yステップ」を提供しており、レビューの集め方や活用方法のノウハウに優れたコンサルティング会社です。
500社以上のECサイトの制作や運営の支援実績を活かした売上アップに繋がる提案をいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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