【初心者向け】oemのやり方と輸入商品の探し方を徹底解説!

【初心者向け】OEMのやり方とは?

オリジナルの商品を開発するにあたって、「oem」を検討している担当者や個人事業主の方は多いのではないでしょうか?

oemとは、国内外のメーカーや工場に商品の製造を委託する手法で、既存商品の仕入れ・販売とは手順が大きく異なります。

本記事では、oemの種類から解説し、基本的なやり方、輸入商品の探し方やoemの注意点なども詳しく解説していきます。

oemの主な種類は国内と中国の2つ

中国と日本の国旗

前述の通り、oemは製造ラインを持つメーカーに自社ブランドの商品の製造を委託する手法で、主に「国内oem」と「中国oem」の2種類に分かれます。

oemは他社の製造ラインを使用するため、製造ライン構築や製造に関するノウハウを学ぶ必要がありません。

そのため、企業だけでなく個人事業主の場合も比較的手軽に商品開発や販売を始められます。

また、既製品にブランドのロゴやタグなどを付けて販売する「簡易oem」という手法もありますので、自社で目指すビジョンを元に選ぶと良いでしょう。

国内oemと中国oemの2つの違い

比較と書かれたブロックと人形4体

oemのやり方を解説する前に、国内oemと中国oemの違いについて理解を深めておきましょう。

ここでは、国内oemと中国oemで大きく異なる「工場の場所の違い」と「法律の規制の違い」について解説していきます。

違い①工場の場所

国内oemは日本国内の製造ラインで商品が作られており、一方で中国oemは中国国内の製造ラインを使用するため、商品を製造する工場の場所が大きく異なります。

日本国内であれば、打ち合わせや製造状況の確認などで工場に通うこともできますが、中国の工場に頻繁に通うのは困難です。

また、商品の輸送に掛かるコストや時間も異なりますので、国内oemと中国oemを比較する際は、製造コストとのバランスを考慮する必要があるでしょう。

違い②法律の規制

中国oemは、中国で製造した商品を日本国内に輸入して販売するため、法律の規制が掛かる商品に注意しなければなりません。

例えば、化粧品や医薬部外品などは日本の医薬品医療機器等法をクリアする必要があり、厚生労働大臣からの認可を受けていない状態で輸入・販売を行うと法律違反になります。

国内oemであれば輸入に関する認可を受ける必要はありませんので、商品のジャンルによっては国内oemを選択した方が良いでしょう。

oemの基本的なやり方6つ

POINTの文字

続いては、oemをこれから始めようと思っている人のために、oemの基本的なやり方を解説します。

oemのやり方の手順は下記の通りです。

  1. 商品や競合などのリサーチ
  2. 商品の販売戦略を策定
  3. 工場選び、見積もり依頼
  4. サンプル商品の発注、確認
  5. 商品の本発注、確認
  6. 商品の販売

それぞれの手順について分かりやすく解説していきますので、oemのやり方をイメージする際にお役立てください。

商品や競合などのリサーチ

oemを成功させる上で最も重要なポイントは商品や競合などのリサーチで、「どのような商品が売れているのか」「似たような商品が多くないか」などを確認する必要があります。

例えば、洗濯洗剤やティッシュのように、大手企業による機能面や価格の競争が激しいジャンルにoemで新規参入しても、思うような成果は得られないでしょう。

また、oemは1回に製造するロット数が多く、既存の商品よりも在庫を抱えやすい傾向があるため、入念にリサーチを行う必要があります。

商品の販売戦略を策定

商品や競合のリサーチが終わったら、ブランディングや売り方など、商品の販売戦略を策定しましょう。

商品の販売戦略を立てる際には、ユーザーに対するマーケティングだけでなく、工場や流通業者を含む全体的な流れを踏まえて戦略を立てるのがベターです。

この時に、商品の販売単価・販売個数・単価あたりの利益率なども検討し、おおまかな利益も算出しておくと、具体的にどんな商品を推すべきかも見えてきます。

売れる商品について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。
ネットショップで売れる商品の特徴・見つけ方とecサイトの販売戦略

工場選び・見積もり依頼

販売戦略が決まったら、国内外に存在する工場の中からoemを依頼する工場を選び、商品のデザインや個数などの見積もりを依頼しましょう。

工場によって費用感や対応力が大きく異なるため、工場を選ぶ際は初めから1つの工場に決めず、複数の工場に見積もり依頼を出して比較することが大切です。

ロゴデザインや商品の完成イメージに近い画像など、工場側から求められる可能性の高いデータをあらかじめ用意しておくと、見積もりがスムーズに進みます。

サンプル商品の発注・確認

oemを依頼する工場が決まったら、商品のイメージや条件面などを具体的に擦り合わせて、サンプル商品を発注します。

ロゴの配置や細かいディティールを伝えるにあたって、口頭だけでは担当者に正しく伝わらない可能性が高いため、画像やイラストを用いて説明しましょう。

完成したサンプル商品が自分のイメージと異なっていた場合は、修正点を具体的に伝えて、納得できるレベルにまでサンプル商品のクオリティを高めることがポイントです。

商品の本発注・確認

納得できるレベルのサンプル商品が完成したら、いよいよ商品の本発注です。

中国oemの場合は、本発注時に追加料金が発生するケースもあるため、納期・価格・ロット数・追加料金の有無などを入念に確認した上で、問題が無ければ正式に発注を行いましょう。

また、本発注の完成品がサンプル商品のクオリティを保てていないケースも多いので、完成後の確認作業も入念に行う必要があります。

商品の販売

oem商品が完成したら、商品の画像を撮影してecサイトなどで販売しましょう。

既存商品を販売する場合とは異なり、oem商品は商品の知名度がゼロの状態からスタートするため、SNSやWeb広告を駆使したPR活動を幅広く行う必要があります。

ecサイトでの販売が上手くいかなかった場合は、ecサイトに特化した代行会社やコンサルタントを頼るのも1つの手段ですので、販売のプロに依頼する選択肢も頭に入れておきましょう。

【中国oem】輸入商品の探し方

TARGETの文字と虫眼鏡とノート

一般的に国内oemよりも中国oemの方が低コストとされており、商品のジャンルも豊富なため、輸入商品の選定に頭を悩ませている人は多いのではないでしょうか。

oem商品のリサーチを行うにあたり、Amazonや楽天市場といった国内大手ecサイトでも「oem商品」という名目では販売されていないため、ジャンル検索などでoem商品をピックアップするのは困難です。

ここでは、インターネット検索やecサイト内でoem商品を探す方法をご紹介していきますので、oemのやり方とセットで覚えておきましょう。

GoogleやAmazonなどでキーワード検索

中国oemの輸入商品をリサーチする際は、売りたい商品のジャンルをおおまかに絞っておき、GoogleやAmazonでのキーワード検索を行いましょう。

中国oemの輸入商品をリサーチする際は、売りたい商品のジャンルをおおまかに絞っておき、GoogleやAmazonでのキーワード検索を行いましょう。

「商品ジャンル+ノーブランド」でキーワード検索すると、そのジャンルにおけるoem商品のトレンドがある程度分かりますので、検索結果を参考に商品を決定します。

売りたい商品をGoogle翻訳などで中国語に翻訳し、アリババやタオバオといった中国のサイトで検索すれば、金額や最小ロット数などもチェックすることが可能です。

実績のあるセラーを探す

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで、すでに実績を出しているセラー(出品者)を探すのも、おすすめの探し方です。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで、すでに実績を出しているセラー(出品者)を探すのも、おすすめの探し方です。

「商品ジャンル+ノーブランド」でキーワード検索を行なって、気になる商品を見つけたら、その商品を販売しているセラーのページにアクセスしてみましょう。

セラーのページにアクセスすると、そのセラーが扱っている他の商品が表示されるため、自分では辿り着けなかった商品ジャンルを知るきっかけになります。

OEMの注意点

警告のマークが書かれた黄色いメモ

最後に、oem商品の製造・販売に関する4つの注意点をご紹介します。

oemのやり方を理解するにあたって、中国oemで起こりがちなトラブルやオリジナル商品ならではのデメリットについても、理解しておいて損はありません。

具体的な事例を挙げながら分かりやすくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

中国oemはトラブルが起こりやすい

日本と中国では言語や文化が異なり、商業に対する考え方も異なるため、トラブルが発生しやすい傾向があります。

サンプル商品と本発注の商品でサイズや材質が違ったり、破損した商品が届くなど、販売計画に直接影響するトラブルも珍しくありません。

そのため、中国oemを検討する際は具体的な提案や責任の所在を徹底して明確化し、トラブルが起こった際にも対応できる体制作りを視野に入れておくことが大切です。

ゼロから販売戦略を立てる必要がある

oemで開発した商品は、既存商品とは違って「誰も知らない状態」からのスタートになるため、ゼロから販売戦略を立てる必要があります。

ecサイトに掲載するキャッチコピーや商品説明文などの作成を始めとして、snsを使ったPR戦略や、ブログなどを活用したseo対策も積極的に行うのがポイントです。

商品販売から売り上げの発生までに時間を要するケースも多いので、余裕を持った予算管理を心掛けましょう。

商品の開発費用が発生する

ブランドのロゴデザインや商品のデザインなど、商品開発に費用が発生することもoemの注意点です。

また、商品を作成するための費用だけでなく、JANコードの取得費用や商標登録の手続きに掛かる費用も視野に入れておく必要があります。

商品の種類や材料によっては数百万円の開発費用が発生するケースもありますので、商品選びは慎重に行いましょう。

商品の開発に時間が掛かる

一般的に、oem商品の開発には2ヶ月〜半年程度の時間が掛かるとされています。

また、医薬品や化粧品などの場合は年単位の開発期間を要するケースも多いため、「商品の種類によって開発期間が異なる」という認識も持っておきましょう。

oem商品は開発期間中の売り上げが一切発生しませんので、oemを始める際は資金に余裕を持った状態でスタートすることが大切です。

oemのやり方と輸入商品の探し方のまとめ

oemは、リサーチを徹底して行った上で、工場や輸入商品を探すことで参入することができます。

ただ、oem商品を販売するためには自社のecサイトが必須となります。

ecサイトの構築にかけるリソースやoem商品の販売戦略についてノウハウがなくお困りの場合は、弊社「EC-Consulting Japan」へご相談ください。

EC-Consulting Japanでは、独自ツールを活用した事実ベースのデータ分析や、コンサルタントによる販売戦略の提案なども行い、ecサイトの参入をフルサポートします。

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記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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