ネットショップで売れる商品画像の作り方・撮影方法・デザインを解説

ネットショップで売れる商品画像の作り方・撮影方法・デザインを解説

ネットショップやECサイトに掲載する商品画像は、売上に関わる重要な要素であり「売れる商品画像の作り方は?」「撮影のコツはある?」とお悩みの方も多いでしょう。

売れる商品画像の作り方としては、ピントやアングルを意識したイメージ写真・ディティール写真を撮影し、適切な文字入れや加工を行い商品の魅力を押し出すことが大切です。

この記事では、ネットショップやECサイトで売れる商品画像の撮り方・デザイン方法のほか、画像作成代行サービスのメリットなどをご紹介することで、商品画像の作り方に関するお悩みをすべて解決していきます。

【写真撮影】ネットショップ・ECサイトで売れる商品画像の作り方

商品を撮影する女性

ネットショップやECサイトはユーザーが商品を直接確認できないため、商品画像が持つ魅力がユーザーの購買意欲に大きく影響を与えます。

また、商品の写真を撮影する場合は、自然な魅力が伝わるアングルや明るさにこだわり、質感や使用する場面をイメージできる写真を撮ることが重要です。

まずは、ネットショップ・ECサイトで売れる商品画像の作り方を4つの手順で解説していくので、作り方や撮影方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

機材 役割・効果
カメラ
(デジカメ・一眼レフ・スマートフォン等)
商品の撮影
撮影ボックス ・写真に統一感が出る
・昼夜問わず撮影可能
三脚 手ブレの防止
レフ板 逆光や日陰でも明るく撮影できる

①ピント・アングルを意識する

ネットショップやECサイトで使用する商品画像を撮影する際に大切なことは、ピント・アングルを意識することです。

商品画像は商品の魅力を伝える目的があるので、本体が目立つようにしっかりとピントを合わせましょう。撮影の際は、画像全体の中心に商品が位置する「日の丸構図」で撮るのもおすすめです。

また、画像のアングルは商品カテゴリーによってある程度統一しておくと見やすくなり、一覧で表示した際に他の商品との比較もしやすいので、ぜひ試してみてください。

②自然光を利用する

ユーザーに商品を魅力的に感じてもらうには、自然光を利用した写真を撮影することもおすすめです。

自然光を光源として撮影された写真は、LEDライトなどの照明で撮った写真よりも「実物に近い色味」を再現できるので、ナチュラルな魅力を伝えるのに向いています。

商品画像を撮影する時間帯は、午前中から正午あたりがおすすめです。また、窓際などで撮影する際は白いレースカーテンで光の強さを調節すると、より商品のディティールが伝わるでしょう。

③質感が伝わる写真を撮る

商品写真を撮影する際には、メインの写真と併せて商品の質感が伝わる写真も撮影しましょう。

例えば、本体カラーが「ブラック」と記載されていたとしても、光沢があるブラックか、マットな質感のブラックかでユーザーが受ける印象は全く異なります。

商品の質感が伝わる写真を掲載することで、ユーザーが「商品を手に取った状態」をイメージできるため、素材の質感が分かる近距離からの写真も撮影しておきましょう

④イメージ写真・ディティール写真の両方を撮影する

ネットショップやECサイトの商品画像を撮影する際には、イメージ写真・ディティール写真の両方を撮影することも忘れてはいけません。

例えば、販売する商品がカバンの場合は、商品を持ってお出かけしている場面のイメージ写真と、表面の質感や内部のポケットの数などが分かるディティール写真の両方を掲載することで、ユーザーがイメージを掴みやすくなります。

また、高級感を伝えたい場合はイメージ写真を黒い背景にして商品の輝きをアピールするなど、商品の魅力を引き立てる背景や小物との組み合わせにもこだわってみてください

【加工・デザイン】ネットショップ・ECサイトで売れる商品画像の作り方

画像編集中のPC画面

ネットショップやECサイトで売れる商品画像の撮り方が分かったところで、次は撮影した写真の加工・デザイン方法を確認しましょう。

サイトに掲載する商品の写真を撮影したら、適切なサイズに切り出したり文字入れや補正を行うことで、より購買意欲を刺激する「売れる商品画像」に変身させることができます。

続いては、ネットショップやECサイトで売れる商品画像の加工・デザインの方法と、おすすめの画像加工アプリをご紹介するので、撮影方法と併せてぜひ参考にしてみてください。

作業内容 目的 やり方
トリミング 余白を切り落とす 画像の必要な部分のみを切り抜く
商品の切り抜き ・他の画像と組み合わせる
・商品を目立たせる
写真から商品のみを切り出す
リサイズ 規定に沿ったサイズに変更する 画像のサイズを変更する
明るさの補正 商品を目立たせる 画像の明度・コントラストの調整
鮮明さを上げる 商品の視認性が高まる シャープネスを適用する
色味の調整 他の写真と色味を合わせる 画像の色相の調整
リネーム 画像の管理に役立つ ファイル名の変更

①写真のトリミング・切り抜きを行う

ネットショップやECサイトの商品画像を加工する際には、まず撮影した写真のトリミングや切り抜きを行います。

トリミングとは、画像の上下左右にある余白を切り取って適切なサイズに調整する方法で、切り抜きは画像から商品本体が写った部分のみを切り出して使用する方法です。

写真のトリミング機能はスマホのカメラロールにも標準搭載されていることが多く、切り抜きについては画像加工アプリを活用すれば簡単に作成できます。

②画像の明るさ補正

トリミング・切り抜きを行い商品画像を適切なサイズに加工できたら、画像の明るさを補正しましょう。

自然光を利用して撮影した画像はナチュラルな色味を伝えることに向いていますが、撮影後に見返してみると画像全体が暗くてパッとしない印象に映ることがあります。

画像が暗いと感じた場合は、スマホの機能もしくはアプリを活用して画像のトーンを上げたり、コントラストを調整することでより見栄えの良い写真に加工できます。

③文字入れ

商品の写真に文字でアピールポイントを入れることも、売れる商品画像を作る際には意識したいところです。

例えば「モバイルバッテリー」の商品画像であれば「5,000mAh」「2回フル充電可能」といったアピールポイントを文字入れすることで、具体的な商品の魅力を訴求することができます。

ただし、文字の占有率はECモールの規約で定められている20%以下に抑えましょう。また、文字色を背景と被らないようにしたり、文字を縁取りする方法もおすすめです。

④商品バリエーションを記載する

商品画像にバリエーションを記載することも、商品ページへのユーザーの流入を後押ししてくれます。

もし自店舗で取り扱う商品に複数のカラーやサイズが展開されている場合は、同じ商品ページに全てのカラー・サイズの商品をまとめて掲載しておくと比較しやすくなります。

また、商品画像に「全5色」「Sサイズ~LLサイズ」と文字入れする方法もあるので、商品ページや文字の占有率との兼ね合いから「より見やすい伝え方」を採用しましょう。

商品画像作成におすすめの画像加工アプリ

ネットショップやECサイトに掲載する商品画像を作成する際は、画像加工アプリを活用することでより高品質な画像を作成できます。

画像加工アプリにはPhotoshop(フォトショップ)やCanva(キャンバ)といった種類があり、これらのデザインツールを使って、最適なサイズと明るさの商品画像を作成することもおすすめです。

いずれの画像加工アプリも使いやすい機能を取り揃えているので、ぜひ試してみてください。また、アプリの操作が苦手な方は、後述する画像作成代行サービスへの依頼も検討してみましょう。

【商品画像が作れるデザインツール】

  • Photoshop
  • Canva(キャンバ)
  • Photopea(フォトピー) など

ネットショップ・ECサイトで売れる商品画像を作る際の注意点

STOPと書かれた看板を持つ女性

ここまでネットショップやECサイトで売れる商品画像の作り方をご紹介してきましたが、作成にあたりいくつかの注意すべきポイントがあります。

商品画像の作り方によっては、販売プラットフォームの規定や法律に違反してしまう可能性もあるため、不安な場合はプロの画像作成代行サービスに依頼するのもおすすめです。

最後に、ネットショップ・ECサイト用に商品画像を作る際の注意点と、画像作成代行サービスに依頼するメリットをご紹介していくので、ぜひ目を通してみてください。

①各販売プラットフォームの規定を確認しておく

ネットショップ・ECサイト用に商品画像を作る際の注意点として最も重要なのが、各販売プラットフォームの規定を確認しておくことです。

例えば、Amazonで使用できるメインの商品画像は「白の背景」に限定されており、画像の85%が商品で占められている状態でなければならないといった規定があります。

また、楽天市場の場合は「商品と関連性のある背景以外は認められない」など、商品画像の規定はプラットフォームにより様々です。その他ECサイトでも画像形式・解像度・サイズの規定があるので、下記のリストを参考にしてみてください。

販売プラットフォーム 画像サイズ・枚数 その他規約・特記事項
Amazon ・画像形式:JPEG・GIF・PNG
・最小500px~最大10000px以内
・最大9枚まで
・メイン画像は白背景
・商品写真の大きさは画像の85%以上
・不鮮明な画像はNG
・サブ画像のみ使用可:文字・背景入り、複数カラー、モデル入り写真、コーディネート写真
楽天市場 ・画像形式:JPG・GIF
・最大3840px×3840px以内
・容量2MB以下
・最大20枚まで
・テキスト占有率20%以内
・背景は写真もしくは白背景
・枠線は利用しない
・GIFアニメ画像は2枚目以降に使用可能
・TIF・PNG・BMP画像はJPGに自動変換
Yahoo!ショッピング ・画像形式:JPEG・GIF・PNG
・1枚あたりの容量10MB以下
・テキスト占有率20%以内
メルカリShops ・画像形式:JPG・JPEG・PNG
・最大3024px×4032px以内
・容量2MB以下
・最大20枚まで
・背景は写真もしくは白背景
・枠線は利用しない
BASE ・1280px×1280px推奨
・800px×800px程度推奨
・1枚あたりの容量8MB以下
・最大10枚まで
・正方形に自動調整される

②著作権・商標権に配慮する

売れる商品画像を作る際には、著作権や商標権に抵触しないように配慮することも大切です。

極端な例で言うと、他のショップから商品画像をそのまま転載したり、著名人の写真やブランドロゴなどを画像に合成する行為は著作権法に抵触してしまいます。

著作権や商標権に問題がある状態で運営を続けると、最悪の場合ペナルティによりショップを運営できなくなったり、罰金・懲役刑を科される可能性もあるので、画像作成代行サービスに依頼するかご自身でオリジナルの素材を用意しましょう。

商品の画像作成代行サービスの利用もおすすめ

自分で作成した商品画像がプラットフォームの規定や法律に違反してしまうリスクを避けるために、商品の画像作成代行サービスに依頼するのもおすすめです。

画像作成代行サービスでは、各プラットフォームの規定を遵守した画像の作成して貰えるだけでなく「売れる商品画像」のノウハウを活かした魅力的な画像を利用できるメリットもあります。

ネットショップの売上が伸びずにお困りの方は、ユーザーに効果的に訴求できる商品画像の作成をプロの代行サービスに依頼することも検討してみてください。

ネットショップ・ECサイトで売れる商品画像の撮影・加工・デザインテクニックまとめ

この記事では、ネットショップやECサイトで売れる商品画像の作り方と、作成時の注意点や画像作成代行サービスに依頼するメリットをまとめてご紹介しました。

商品画像はユーザーに商品の魅力を訴求する重要なポイントなので、アングルや明るさにこだわり、具体的な使用イメージが思い描けるような画像に仕上げることが大切です。

しかし、商品画像の作り方によっては規定や法律に抵触するリスクがあるため、プロの画像作成代行サービスへの依頼も検討してみましょう。

また、ECサイトの売上でお悩みの方には「令和の虎」にも出演した松下直人氏の著書「1円で売れ!禁断のネットショップ儲けのカラクリ」を読んでみることをおすすめします。

本書には、著書がネットショップ運営で手取り11万円から年収3,000万円を実現した「売上を伸ばすための具体的なテクニック」が網羅されているので、より高い収入を目指す方もぜひ手に取ってみてください。

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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