Yahoo!ショッピングで検索に出てこない原因や解決方法を解説
2024.07.08
Yahoo!ショッピングは、出店時の初期費用や月額利用料が完全無料でネットショップを運営できるECサイトです。低コストでネットショップを運営したい方にとってはとても魅力的なサイトですよね。
売上を伸ばしていくためには自社のストアや商品をユーザーに認知してもらう必要がありますが、せっかく出品した商品が「Yahoo!ショッピングの検索に出てこない」と悩んだ事は誰しもあるかと思います。
正しくは商品ページが検索結果に埋もれてしまっているのですが、表示されなければ販売機会を逃してしまう可能性があります。
この記事ではYahoo!ショッピングの検索に商品が表示されない原因や改善策について解説します。また、商品登録時に確認するべきSEO項目についても紹介していますので、Yahoo!ショッピングでネットショップを運営する際の参考にしてみてください。
Yahoo!ショッピングで検索に出てこない原因4選
まずは、なぜYahoo!ショッピングで検索に出てこないのか、その原因についてみていきましょう。
検索に出てこない原因を突き止めることで、再発防止や今後のネットショップ運用に役立てることができます。
今回は検索に出てこない原因を4つご紹介しますので、当てはまるものがないかチェックしながら確認してみてください。
①優良配送に対応していない
優良配送アイコンが表示されていない場合、Yahoo!ショッピングでの検索結果で不利になります。
Yahoo!ショッピングにおける優良配送は、ユーザーが安心して買い物を楽しめるように配送品質の向上を目指す取り組みです。
この取り組みは2020年12月から実施されており、Yahoo!ショッピングが定める配送条件を満たしたストアには優良配送アイコンが表示されます。
Yahoo!ショッピングで商品を検索すると、標準では「おすすめ順」として表示されますが、おすすめ順は「優良配送」マークがついている商品ページを「通常配送商品よりも優先表示する仕組み」です。
その為、優良配送に対応していないと数ある通常配送商品ページとして検索結果で埋もれてしまい、表示順位としてかなり不利になります。
優良配送には2種類ある
優良配送には「優良配送」と「翌日優良配送」の2種類があり、Yahoo!ショッピングが定める配送条件は以下の通りです。
【優良配送】
ユーザーへの最短お届け希望日が「注文日+2日以内」
【翌日優良配送】
ユーザーへの最短お届け希望日が「注文日+ 1日以内」
※どちらも出荷遅延率が5%未満
2024年5月以降は翌日優良配送商品が午前中に限り、検索結果において優良配送商品よりも優先的に表示されるため、最短お届け希望日が「注文日+ 1日以内」の翌日優良配送に対応できた方が非常に有利です。
というのも、Yahoo!ショッピングで開催される大きなイベント日にはポイント倍率が高くなるためユーザーの購買率が上がります。
特に日付が変わる0時~1時の間はかなり売れる時間帯であり、翌日優良配送の午前中の優先表示が日付が変わったタイミングの0時~11時59分までも適用だと推測すると、翌日優良配送に対応できていた方がイベントの初速としては非常に良くなります。
2020年3月に優良配送の優先表示が始まりYahoo!ショッピング内に大きな衝撃が走りましたが、これに次ぐ衝撃となりそうです。
なお、優良配送商品の優先表示は午前・午後共に実施されます。
午後は優良配送商品と翌日優良配送商品が同等の優先度で表示されますが、午前のみ検索結果上位に翌日優良配送商品が優先表示が行われるため、こちらも覚えておきましょう。
2024年5月以降
午前中)
翌日優良配送商品>優良配送商品>通常配送商品
午後以降)
翌日優良配送商品=優良配送商品>通常配送商品
優良配送に認定された商品は、Yahoo!ショッピングの検索結果で上位に表示され、並び順で優良配送を優先的に表示させる絞り込みができるようになるなど、比較的目立つ位置に掲載されやすくなります。
この優良配送を見直すだけで売り上げが大きく変わってくるため、自社の配送条件を優良配送の条件にあてはまるように改善していきましょう。
②商品の反映をしていない
Yahoo!ショッピングで商品が検索に表示されない原因の2つ目は、「商品の反映をしていない」という点です。
出店初心者の方がよく陥りがちなのですが、Yahoo!ショッピングでは商品を登録、または編集した後は必ず「反映」を行う必要があります。
他のプラットフォームやインターネットショッピングモール、例えば楽天市場やAmazonにはこのような反映機能はありません。ですが、Yahoo!ショッピングでは反映を行わなければ、商品はページに表示されない仕組みとなっているため注意が必要です。
なお、反映しても商品が検索に表示されない場合は、商品登録時にエラーが発生している可能性があります。
エラーを確認する方法は、「商品管理」の下部にある「アップロード履歴」を参照してください。
③検索(SEO)対策ができていない
Yahoo!ショッピングで検索しても商品が表示されない理由の3つ目は、「検索エンジン最適化(SEO)の対策が不足している可能性がある」という点です。
SEO対策とは、ユーザーがYahoo!ショッピング内で商品を検索した際に、あなたの商品を上位に表示させるための戦略です。
商品をYahoo!ショッピング全体の検索で探した際、ご自身の商品が非常に下位に表示されているため気付かない、もしくは見つけられない・見てもらえないといった可能性も考えられます。
適切なSEO対策を行い上位表示を確保することで、ユーザーがあなたの商品を見つけやすくなり売上アップが期待できます。
Yahoo!ショッピングの検索エンジンのアルゴリズム
GoogleやBingなどの検索エンジンにはそれぞれ独自の検索アルゴリズムがありますが、Yahoo!ショッピングにも独自の検索アルゴリズムがあります。
公式サイトによれば、Yahoo!ショッピングの検索アルゴリズムには次のような要素が影響しています。
「おすすめ順」は、お客様の円滑なお買い物の実現を目指し、検索キーワードを基礎としてもっとも商品を探しやすくなるよう機械学習によって表示しています。
並び順を決定する要素には、検索ワードとの関連性、商品の購入件数、購入顧客数、販売個数、商品レビュー数、ストア評価数、ストア評価の平均値、ストア評価の合計値、ストア※1が支払う販売促進費の設定率※2などがあります。
要素がどのように表示順序に作用するかは機械学習が決定するものであり、数値を良くすれば必ず表示順位が上がるというものではありません。
「おすすめ順」は上記の要素をもとに、もっとも商品を探しやすくなるように並び順を計算しています。
「おすすめ順」は、ユーザーが検索窓にキーワードを入力して検索すると、Yahoo!ショッピングのトップページに表示されるソート機能の一つです。
このソート機能は価格や送料・レビュー件数などの条件で絞り込みが可能ですが、「おすすめ順」はYahoo!ショッピングの自動システムによって順位が決定されます。
つまりYahoo!ショッピングのSEOとは、「おすすめ順」で上位表示されることを意味します。
Yahoo!ショッピングで検索に出てこない時に確認したいSEO項目9選
Yahoo!ショッピングで検索結果に表示されない場合は、上述で軽く紹介したSEO対策(検索エンジン最適化)の戦略を見直してみましょう。
Yahoo!ショッピングのSEO対策において、適切な設定が求められる項目は以下の9つです。
- 商品名
- 商品コード
- キャッチコピー
- 商品情報
- 製品コード
- JAN・ISBNコード
- ブランドコード
- プロダクトカテゴリ
- スペック
それでは各項目をそれぞれ詳しくみていきましょう。
①商品名
商品名を入力する際には、正確な名前を使用しましょう。
Yahoo!ショッピングのSEO対策では、商品名の最初に入れる3つのキーワードは特に重要です。
最初の3つのキーワードが特にその商品と関連性の高いキーワードとみなされるため、ユーザーによって検索されやすいキーワードを可能な限り最初に配置することが望ましいです。
また、商品名には関連のない情報や目立たせるための記号や装飾文字などは、検索結果で不利になります。
「商品名に禁止されている装飾文字を使用すると評価が低下する」可能性があり、その結果検索結果での表示順位が低下してしまうこともあるため注意が必要です。
減点の対象となる装飾文字一覧
【】[]!!★☆◆≪≫■<> ♪○◎ ※◇○□△▲▼▽
②商品コード
商品コードはストアが個別に設定する項目で、出品する商品を識別するために用います。
通常は在庫管理やデータ分析・顧客からの問い合わせなどに役立てられています。
そのため、わかりやすい商品コードを設定することが重要です。
Yahoo!ショッピングでは、商品コードを使って商品を検索することも可能ですが、ユーザーが商品コードを利用して商品を検索することは稀です。
したがって、SEO対策としては優先度が低いですが、適切な対応が求められ注目される項目ではあるので、しっかりと確認しておきましょう。
③キャッチコピー
商品詳細ページには表示されませんが、キャッチコピーは検索結果においても重要な要素であり、SEOの評価にも影響を及ぼします。
キャッチコピーには商品の特徴や商品名に含まれないキーワードを盛り込むことが望ましく、送料無料や割引額・期間限定の情報など、アピールしたい内容を記載することも有効です。
④商品情報
商品情報も検索の対象であり、入力が推奨されている項目です。キーワードを入れながら商品の特徴や詳細を、ユーザーが理解しやすいように説明しましょう。
たとえば、商品のサイズや重さ・素材や使用感など、ユーザーが商品を具体的に想像できるような情報が重要です。
入力された内容は、パソコン版やスマートフォン版のストアページの両方に表示されますので、誰が見ても分かりやすい内容を記入するように心がけましょう。
⑤製品コード
製品コードは、メーカーが指定しているものを正確に入力しましょう。
特に、電化製品を購入検討しているユーザーは、製品コードや型番を使用して検索することが一般的です。
この製品コードの入力は、Yahoo!ショッピング内での検索だけでなく外部からの流入も期待できるため、間違えたコードを記載しないよう注意して入力しましょう。
⑥JAN・ISBNコード
商品を出品する際には、JANコードやISBNコードを正確に入力しましょう。
JANコードは商品に記載されているバーコードです。商品を識別するために使用される番号で、ISBNコードは書籍を特定するために用いられる番号です。
これらのコードを入力することで、同一商品の価格を比較できるページに表示されるようになります。
⑦ブランドコード
ブランド品を販売する場合は、該当するブランドコードを選択して商品を出品しましょう。
ブランドコードは、Yahoo!ショッピングが各ブランドに割り当てた固有のコードです。
Yahoo!ショッピングでは、ユーザーがブランドで絞り込み検索を行った際に、事前に設定されたブランドに関連する商品が表示されます。
⑧プロダクトカテゴリ
プロダクトカテゴリとは、Yahoo!ショッピングが商品に割り当てるカテゴリのことです。
プロダクトカテゴリを設定した商品は、そのカテゴリ内の商品一覧に表示されるようになります。
⑨スペック
スペックとは、商品に関する詳細な情報を設定する項目であり、形状やサイズ・色などが含まれます。
ネットショップでは直接商品を手に取って確認することができないため、より明確な商品情報が重要になってきます。
Yahoo!ショッピングを利用するユーザーの中には、スペックを活用して商品を絞り込む方もいるため、スペックの項目はしっかりと入力しておきましょう。
【検索結果は商品スコアの改善が重要】3つの対処法解説
Yahoo!ショッピングには各商品ページ(コード)毎に「商品スコア」という概念があります。
この商品スコアを例えると、ページ毎に0〜100点のスコアがついておりその点数が高い順で「おすすめ順」が並んでいると考えましょう。
商品スコアは商品の販売実績とその内容に応じて日々変動します。
アルゴリズムはとても複雑なものになっていますが、端的に言えば「毎日たくさん売れていて、レビューも多く入りお客様からも高評価な商品」である必要があります。
その為、出品して間もない商品や販売実績が殆どない商品の場合商品スコアが限りなく0であるため、検索結果では最も下位の方にしか表示されず、結果検索しても表示されていない(厳密には埋もれている)状態になります。
ここから、商品スコアの中身について簡単に触れていきます。
販売実績
商品スコアにおいて最も重要視されるのが販売実績です。
販売実績と言っても、
- 件数
- 個数
- 売上
などたくさんあり、中でもYahoo!ショッピングでは件数が重視される傾向にあります。
そのため1人が100個買うよりも、100人が1個ずつ購入して100件の販売実績がある方が件数は評価されやすいのです。
レビュー数の増加
商品スコアを上げる為にも、商品レビューを増やす事はとても重要です。
レビュー件数が多ければ多いほどその商品が売れている事が商品を検索したユーザーに伝わり、高評価が多いほど商品の信頼性も高まります。
また、商品スコアがあがり検索結果に良い影響があるのはもちろんの事、ユーザーも信頼性の高い商品としてクリックしやすくなる効果もあるため、商品の購入に繋がるケースも増えます。
良質な商品レビューを増やすという事は、Yahoo!ショッピングにおいて長期的に安定して売上を立てる為にはとても重要な事です。
競合他社など、ライバルに勝ち売上を上げる為には、購入者に積極的にレビューを入れてもらう必要があります。
レビュー数の増加対策としては、以下の方法が効果的です。
- 注文にサンクスメールを同梱する
- 購入後にフォローメールを送る
- レビュー投稿者に特典を提供する
なお、効率的にレビュー対策が出来るYステップというツールでは、サンクスメールやフォローメールの送信も自動で対応が可能です。
レビュー対策でお悩みの場合はこちらもチェックしてみてください。
PRオプションの設定
PRオプションを使うと、商品スコアを簡単に上げる事が可能です。
PRオプションは、商品が売れた際に手数料が発生する成功報酬型の広告です。
商品の販売価格に設定した料率(%)が適用され、商品が売れた場合のみ広告費が発生します。
売り上げが一定数ないと使えない広告にはなりますが、設定料率を出店者が30%まで自由に設定でき、料率が高いほど商品が上位に表示されやすくなります。
PRオプションを設定することで、検索結果ページやカテゴリリストページ・特集ページなどで商品が目立つようになり、売上の上昇も期待できる有力な施策です。
検索アルゴリズムに合ったキーワードの見つけ方
最後に、Yahoo!ショッピングの検索アルゴリズムに合った最適なキーワードの見つけ方をご紹介します。
どれも有力な方法ですので、ぜひ一度試してみてください。
関連キーワードをチェックする
Yahoo!ショッピングの検索欄にキーワードを入力すると、関連キーワードが表示されます。これらの関連キーワードを確認することで、ユーザーの検索ニーズを分析することが可能です。
関連検索キーワードの探し方は「商品名+スペース+あいうえお~わをん」などで探しましょう。
例えば、「iPhoneケース+スペース+あ」と入れると以下の検索ワード候補が出てきます。
iPhoneケース アイフェイス
iPhoneケース アクスタ
iPhoneケース アンパンマン
iPhoneケース アニメ
他にも「iPhoneケース+スペース+い」と入れると、商品に対する「い」の関連ワードを見る事が可能です。
iPhoneケース iface
iPhoneケース icカード
iPhoneケース iface風
iPhoneケース 犬
このように、「商品名+スペース+五十音順」で1文字ずつ入れていく事で、Yahoo!ショッピングで検索されている関連検索ワードを全て調べる事が出来ます。
1文字ずつ「あ」「い」「う」「え」「お」と入力していく必要があるので、非常に時間がかかりますが、その分あらゆる関連検索ワードを網羅出来るので検索上で非常に有利になります。
網羅した関連キーワードを商品名や商品情報・キャッチコピーなどに取り入れることで、検索結果で上位に表示されやすくなり、より多くのユーザーにアクセスしてもらえることが期待できます。
検索ワード対策を制する者は、Yahoo!ショッピングを制することが可能です。
Yahoo!ショッピングは検索結果からの購入が7割以上だと言われているため、コツコツ丁寧にキーワードを調べて、自社の商品に関連性のあるキーワードを商品ページに追加していきましょう。
検索ワードランキングをチェックする
検索ワードランキングは、Yahoo!ショッピング内で頻繁に検索されているキーワードを出店者のみに公開している無料ツールです。
このツールを利用・アクセスするにはストアアカウントを取得のうえ、ストアクリエイターProへログインが必要ですが、トレンドキーワードや人気の商品がランキング形式で確認できます。
更新は毎週金曜日に行われるため、定期的に新しい情報を収集することが可能です。
競合ショップのキーワードをチェックする
競合ショップの商品ページを参考にして、潜在的に需要の高いキーワードを分析することも有効です。
原則としてYahoo!ショッピングで検索されているキーワードを入れる事が優先になりますが、商品によってはそもそも関連キーワード自体が少ない場合もあります。
そういった場合、プロはその商品の関連ブログや記事からユーザーが求めている情報を探して、特定のキーワードとして対策しているケースもあります。
そのため関連検索ワードが少ない商品は、競合ショップが独自に入れているキーワードを調べて自社に無いキーワードがあればそれを商品ページに追加するようにしましょう。
上位表示されている商品ページや売れている商品には共通点があり、必ず他の一般的な商品ページと差別化しています。
自社ショップが検索結果でうまく表示されない場合は、他のショップとの違いを比較してみてください。
YSキーワードを使う
YSキーワードは、検索対策が重要なYahoo!ショッピングのキーワード調査と設定が一瞬で出来てしまう超作業効率化・Yahoo!ショッピングSEO対策ツールです。
⇒キーワード調査ツール【YSキーワード】
EC-Consulting Japanが自社開発した非常に便利なツールで、効率よく集客したい方にはオススメのツールとなっています。
上述で紹介している「関連キーワードをチェックする」という項目では手作業で1つずつ確認する必要がありますが、メインキーワードを入れて検索するだけで対策するべき関連キーワードがたった数秒で簡単に入手できます。
また、関連キーワードの一覧をCSVファイルでダウンロードが可能など、データの管理もしやすいのが特徴です。
初期費用は無料・月額費用は30日間0円で活用できる上に、自動更新はありません。
気になる方は是非お気軽にお申込みください!
Yahoo!ショッピングで検索に出てこない原因や解決方法|まとめ
Yahoo!ショッピングで検索に出てこない理由は、一つではありません。
今回ご紹介した理由に、自社で取り扱う商品が当てはまっていないかどうかを確認していただき、売り上げ改善に役立ててください。
なお、最後にご紹介したYSキーワードはYahoo!ショッピングでネットショップを運用している方には非常におすすめのツールとなっています。
Yahoo!ショッピングでのネットショップ運用にお困りの方は、ぜひ一度利用してみてください。
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