Yahoo!ショッピング出店のメリットは?他ECとの違いを解説
2024.07.08
「Yahoo!ショッピングは他のECモールとどのような違いがあるの?」
「Yahoo!ショッピングに出店するメリットを詳しく知りたい!」
このように、Yahoo!ショッピングへの出店が気になっている店舗経営者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、Yahoo!ショッピングの特徴や出店のメリット・デメリットを紹介し、大手ECモールのAmazon・楽天市場との違いについても解説していきます。
Yahoo!ショッピングへの出店を考えている方や、Yahoo!ショッピングの店舗運用について不安がある方はぜひ参考にしてみてください!
Yahoo!ショッピングの特徴
Yahoo!ショッピングは、日本最大級のインターネットメディアであるLINEヤフー株式会社が運営しているECモールです。
Yahoo!JAPANは8,600万人/月の訪問者数を誇り、Yahoo!ショッピングではこのYahoo!JAPANのトップページ・検索結果や関連サービスからの強い集客力が強みです。
ソフトバンク、PayPayなどグループ企業との取組みやLINE株式会社との再編などにより売上高は右肩上がりの成長を続けています。
また、Yahoo!ショッピングは個人法人共に無料で出店可能なことから出店のハードルが低く、大手ECモールの中でも出店数と商品数が非常に多いことも特徴としてあげられます。
Yahoo!ショッピング自体の利用者数は月間2,288万人に利用される、Amazon・楽天市場に続いて3番目に利用者が多い大手ECモールなのです。
参考:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによるオンラインモールのサービル利用状況を発表
Yahoo!ショッピング出店のメリット
Yahoo!ショッピングへの出店はどのようなメリットがあるのでしょうか。
特徴的なメリットについてそれぞれ解説していきます。
出店コストが低く初心者も参入しやすい
Yahoo!ショッピングの1番の特徴は、出店コストが低いことです。
ユーザーに付与するポイント原資・広告費・決済手数料などは発生しますが、初期費用・月額費用・売上ロイヤリティは基本的にかからないため、店舗開設時のコストや毎月の固定費を低く抑えることができるというメリットが挙げられます。
また、初期費用や月額費用などがかからないため、ECモールへの参入が初めての方にもリスクを最小限におさえながら運用ができると言えます。
サポート機能の充実
出店者に対するサポートも充実しています。
出店前の準備や申し込みに関する内容だけでなく、出店後にでてくる疑問点や運用においてわからない点についても、メールや電話でヘルプデスクの専門スタッフに無料で相談できる点が安心です。
また、ストア内の大量の商品を一括管理できる機能や、わかりやすい統計・分析レポートを確認できる分析ツールなど、販売戦略をサポートするさまざまな機能も用意されています。
自社ECサイトにユーザーを誘導できる
Yahoo!ショッピングの店舗ページ内には、審査なしで外部サイトへのリンクを設定できます。
自社で複数のECサイトやブランド展開をしている場合には、外部リンク経由でユーザーを誘導できるため、新規顧客の流入経路やファンの育成などに活用できるでしょう。
独自のECサイトでは集客に苦戦することが多くありますが、Yahoo!ショッピングの高い集客力を活用できることは大きなメリットです。
Amazonや楽天市場では外部リンク設定ができないため、Yahoo!ショッピングならではのメリットといえるでしょう。
Yahoo!ショッピング出店のデメリット
Yahoo!ショッピングには多くのメリットがありますが、一方でデメリットもいくつかあげられます。
それぞれみていきましょう。
ショップページ制作のルールが厳しい
ECモール運営においては、店舗デザインや画像などが売上に大きな影響をあたえています。
Yahoo!ショッピングは2021年に旧ストアデザインから新ストアデザインに一新され、デザイン制作ルールが以前に増して厳しくなりました。
画像やテキストの設定がかなり詳細に決められており、楽天市場などの他ECモールのガイドラインとは異なる項目もあるため、慣れるまでは作業がとても煩雑になってしまいます。
Yahoo!ショッピングのルールをしっかりと理解したうえでデザイン制作を進めていく必要があるのがYahoo!ショッピングの店舗を運営していく上での注意点です。
出店店舗が多く競争率が高い
Yahoo!ショッピングは初期費用がかからず出店するハードルが低いため、出店店舗数が他のモールに比べてかなり多く競争率が高くなっています。
出店数が多いと競合の中に自社店舗が埋もれてしまうこともあり、売上を上げるためには広告出稿するなど集客のために露出を増やす施策が必要になってきます。
Yahoo!ショッピングには出店後に一定条件を満たした店舗で「PRオプション」という成果報酬型広告のオプションメニューが利用できます。
PRオプションを利用することで、検索結果表示やカテゴリリストのおすすめ表示への露出を増やすことができますが、設定した料率に応じて料金が発生するため、効果的に活用して売上につなげていくことが重要となってきます。
売上に応じて費用が発生する
Yahoo!ショッピングは毎月固定の月額費用はかかりませんが、売上が発生した時点で以下の費用が発生する成果報酬型のシステムです。
- ストアポイント原資負担
- キャンペーン原資負担
- アフィリエイトパートナー報酬
- アフィリエイト手数料
- ストア決済サービス手数料
また、上述のように、Yahoo!ショッピングは参入ハードルが低い代わりに多くの競合がいます。
これに対応するべく、Yahoo!ショッピングで自社の商品の露出度を高めるために多くの広告費を使用することになるため、思ったより費用がかさんでしまったというケースもありえます。
Yahoo!ショッピング公式サイトの料金・費用ページでは月額費用シミュレーションができるため、月々かかる費用の目安としてあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
楽天市場・Amazonとの違いについて解説
国内大手ECモールであるAmazon・楽天市場は、Yahoo!ショッピングとどのような違いがあるのでしょうか。
特徴的な違いについて詳しく解説していきます。
運営費用
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングはそれぞれ運営費用でも大きな違いがあります。
これまで紹介してきたように、Yahoo!ショッピングは初期費用や月額固定の費用はなく、売上に応じて手数料が発生してきます。
Amazon・楽天市場の運営費用はどのぐらい発生するのでしょうか。
<Amazon>
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
月間登録料(税別) | 4,900円/月 | 無料 |
基本成約料(税別) | 無料 | 100円/回 |
販売手数料 | 8%〜15% |
Amazonの出品プランは「大口出品」と「小口出品」に分けられ、月50個以上販売できれば大口出品の方が費用を抑えることができます。
販売手数料は商品のカテゴリーによって異なっていますので、公式ページをご確認ください。
<楽天市場>
項目 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
月額料(税別) | 25,000円 | 65,000円 | 130,000円 |
システム利用料(税別) | 月間売上高の3.5%〜7.0% | 月間売上高の2.0%〜4.5% | 月間売上高の2.0%〜4.5% |
登録可能商品数 | 5,000商品 | 20,000商品 | 無制限 |
画像容量 | 500MBまで | 5GBまで | 無制限 |
楽天市場はプランごとに月額料やシステム利用料、登録可能な出品数や画像容量などが異なっています。
全てのプラン共通で初期登録費用60,000円(税別)がかかり、手数料や利用料がかかるその他の項目もあるため、出店にはある程度の予算を確保しておくことが必要です。
<Yahoo!ショッピング>
項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 無料 |
売上ロイヤリティ | 無料 |
ストアポイント原資負担 | 1%~15%(現在1%は必須になります) |
キャンペーン原資負担 | 1.5%は必須 |
アフィリエイトパートナー報酬 | 1%~50%(1%は必須) |
アフィリエイト手数料 | アフィリエイトパートナー報酬の30% |
ストア決済サービス手数料 | ※決済方法により異なります |
このように、楽天・Amazon共に月間の登録料などがかかってきますが、Yahoo!ショッピングではこの月間登録料や売上ロイヤリティなどがかかってこないのが大きなメリットです。
ポイント還元
Amazon・楽天市場・ Yahoo!ショッピングともにポイント還元制度があります。
ECモール | ポイント | 還元内容 |
---|---|---|
Amazon | Amazonポイント | 購入金額の1% |
楽天市場 | 楽天ポイント | 通常、購入金額の1%楽天関連サービスの利用で還元率が上がる |
Yahoo!ショッピング | PayPayポイント | 通常、購入金額の1%PayPay残高やPayPayカード決済で還元率が上がる |
楽天市場とYahoo!ショッピングは、関連サービスの利用状況によって還元率が大幅に変わってくることが特徴です。
そのため、楽天カードの利用や楽天関連サービスをよく使う人は楽天市場、日常の買い物でPayPayをよく使っている人はYahoo!ショッピング、といったように関連サービスをよく利用しているECモールの利用頻度が高くなる傾向にあるといえるでしょう。
キャンペーン
どのECモールでも定期的にキャンペーンを行なっており、特定の期間や条件でポイント還元率のアップや値引き、特別クーポンの発行などがあります。
キャンペーンごとに参加条件が設けられていることがほとんどで、ポイントが通常よりも多く付与されるため、キャンペーン期間中にまとめ買いをする消費者が多い傾向があります。
ECモール | キャンペーン例 |
---|---|
Amazon | ・Amazonブラックフライデー ・Amazonサイバーマンデー ・プライム感謝祭 ・タイムセール祭り |
楽天市場 | ・スーパーセール ・お買い物マラソン ・ワンダフルデー ・ご愛顧感謝デー |
Yahoo!ショッピング | ・ヤフービッグボーナス ・5のつく日キャンペーン ・ゾロ目の日クーポン争奪戦 ・超PayPay祭 |
それぞれのECモールで定期的にキャンペーンを開催していますが、中でもYahoo!ショッピングはとても多くのキャンペーンを開催しています。
毎月「5のつく日」や、11日・22日の「ゾロ目の日」などポイントアップやクーポン配布がある定期開催のキャンペーンの他にも、年末年始・ゴールデンウィークなどの連休に大型キャンペーンを実施するなど、ユーザーが集まりやすい仕組みが構築されています。
キャンペーンをうまく活用することで、売上アップにつなげていくことができるでしょう。
配送関連
Amazonと楽天市場は配送代行サービスがあり、荷物を預けることで在庫管理や配送業務を委託することが可能です。
ECモール | サービス名称 | 利用料 | 特徴 |
---|---|---|---|
Amazon | フルフィルメントby Amazon(FBA) | ・商品ごとの配送代行手数料・在庫保管手数料 | 「プライム対象商品」として表示される |
楽天市場 | 楽天スーパーロジスティクス(RSL) | ・在庫保管料・出荷作業料・資材料・配送料 | 「あす楽」となり翌日配送される |
Yahoo!ショッピング | なし |
Yahoo!ショッピングは配送代行サービスがないため、配送業務を委託したい場合は専門業者へアウトソーシングする必要があります。
Yahoo!ショッピングの店舗運用はEC-Consulting Japanがフルサポート!
これまで紹介してきたように、Yahoo!ショッピングは他のECモールに比べて出店コストが低いため競合の参入がとても多く競争が激化しています。
Amazon・楽天市場と比較しても運用面でさまざまな違いがあり、Yahoo!ショッピングの店舗運用で売上を上げていくためには効果的な対策をとっていく必要があります。
EC-Consulting Japanはコンサルタント全員がYahoo!ショッピングの現場経験者であり、Yahoo!ショッピングを知り尽くした専門家があなたの店舗の売上げを上げるために必要な提案をしています。
単なる運営ノウハウの提供だけではなく、1社ごとにコンサルタントが伴走して必要な対策をしながら運営をサポートしていくことが強みです。
Yahoo!ショッピング運営への不安に徹底的に寄り添いますので、安心してご依頼ください!
Yahoo!ショッピング出店のメリットと他ECとの違い|まとめ
今回の記事ではYahoo!ショッピングの特徴やメリット・デメリットから、他ECモールのAmazon・楽天市場との違いについても紹介してきました。
Yahoo!ショッピングの店舗運用で成果を出していくためには、店舗ごとに必要な独自の対策をしっかりと行っていくことが大切です。
特にYahoo!ショッピングは出店のハードルは低いものの、売り上げを延ばすためには競合との差別化が非常に重要になっていきます。
「競合との差別化の方法が分からない」
「今よりもっと売り上げを伸ばしたい」
「店舗運用や出店などをまるなげしたい」
Yahoo!ショッピングの店舗運用でこういったお悩みや心配事がある方は、ぜひ一度EC- Consulting Japanにお問い合わせください!
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