Yahoo!ショッピング広告の種類と運用方法は?メリデメを踏まえて解説

Yahoo!ショッピング広告の種類と運用方法は?メリデメを踏まえて解説

「Yahoo!ショッピングで自社のショップの売上を伸ばすために、広告を出すべきか考えている」
「しかし、自社の商品に合った広告の選び方やノウハウが分からないので、まず知識を身に付けたい」
そのような担当者の方も多いのではないでしょうか?

本記事では、Yahoo!ショッピングで広告が必要な理由や利用できる広告の内容、効果的な運用方法について詳しく解説します。

Yahoo!ショッピングで広告を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Yahoo!ショッピングに広告が不可欠な理由

電球のイラストが描かれたブロック

Yahoo!ショッピングで商品を売るためには、広告が欠かせません。Yahoo!ショッピングには何千何万という競合商品がある中で、自社商品を消費者に見てもらうために、広告を使って検索上位を取ることが極めて重要だからです。

Yahoo!ショッピング内での検索結果はおすすめ順に表示されますが、上位表示されるには販売実績やレビューなどを総合的に評価した「商品スコア」で高い点数を取得する必要があります。

例えば、ファッションカテゴリーのレディースで「春 トップス」で検索すると、45万点以上の商品がおすすめ順に並びます。消費者がスクロールするのはせいぜい4〜5ページ程度、目に止まる商品は20〜30点程度でしょう。
つまり上位30件くらいに入らないと、膨大な情報の海に埋もれてしまい消費者の選択肢に入ることが難しくなります。

また、商品スコアを上げるためには、広告を活用するなどで、販売実績を積む必要があります。
そのためYahoo!ショッピングで成果を出すためには、広告を出稿して販売実績を積み、検索順位を上げて消費者の目に触れるようにすることが欠かせないのです。

Yahoo!ショッピングにおいて広告が不可欠である理由については、下記の動画でも分かりやすく解説しています。

Yahoo!ショッピングで利用できる4種類の広告

キーボードの上に置かれたショッピングカートのミニチュア

Yahoo!ショッピングで利用できる広告は次の4種類です。

  • バナーテキスト広告
  • アイテムマッチ広告
  • ソリューションパッケージ広告
  • PRオプション

それぞれの特徴やメリット、デメリット、導入に必要な予算も説明します。

1.バナーテキスト広告

バナー・テキスト広告は、Yahoo!ショッピングのトップページやカテゴリーページ、販促ページなどの広告枠に掲載できる広告です。

バナー・テキスト広告のメリット、デメリット、導入に必要な予算は下記の通りです。

【メリット】

  • 入札すれば必ず掲載される
  • 人目につくのでショップの認知度が上がる

【デメリット】

  • 他の広告と比べ費用が高い
  • 制作費がかかる

【導入に必要な予算】

  • 最低単価1枠あたり3万円から
  • 掲載枠や掲載期間により費用は大きく変わる

バナーテキスト広告には、1年を通して購入できる「通常広告」と、お中元やお歳暮など季節ごとのイベントと連動した「販促広告」、Yahoo!ショッピングニュースクリップに掲載される広告があります。

「Yahoo!ショッピングニュースクリップ」は、Yahoo!ショッピングの商品やお得な情報などを中心に配信しているメールマガジンです。

2.アイテムマッチ広告

アイテムマッチ広告は、検索結果やカテゴリページの専用枠に商品表示できる検索連動型広告です。
Yahoo!ショッピングにおける売上の約8割は検索結果経由であると言われており、売上を作る上で非常に重要な広告手段です。

アイテムマッチ広告のメリット、デメリット、導入に必要な予算は下記の通りです。

【メリット】

  • 目立つ場所に掲載されるので流入数アップが期待できる
  • 初期費用無し、低予算で広告を始められる
  • クリックされなければ費用は発生しない
  • 入札順位を管理画面で確認できる

【デメリット】

  • キーワードではなく商品カテゴリに対する入札なので、細かいターゲティングができない
  • 入札価格や予算が低いと表示されない可能性がある

【導入に必要な予算】

  • 最低入札価格1クリックあたり25円から
  • 適切な入札額の感覚がつかめるまでは最低入札額+10円程度が目安

商品カテゴリに対し入札する「クリック課金」制となっています。

初期費用は不要で、設定した予算を超えたら配信がストップされるのでリスクを抑えて実施することが可能です。

パソコン画面だと上部に4つと下部に2つ、スマートフォン画面だと上部に5つ「PR」という文字とともに表示されます。

ソリューションパッケージ広告

ソリューションパッケージ広告は、GoogleやYahoo! JAPANのトップページなどYahoo!ショッピング以外のページに広告配信できる広告です。

ソリューションパッケージ広告のメリット、デメリット、導入に必要な予算は下記の通りです。

【メリット】

  • Yahoo!ショッピングの外部からの新規顧客が期待できる
  • 面倒な設定や入稿が不要で、入札金額の設定後すぐに利用できる
  • リターゲティングが可能

【デメリット】

  • Googleに広告表示するためには審査が必要
  • リターゲティングは短期間では効果が出にくい

【導入に必要な予算】

  • 入札価額は1クリックあたり20〜100円
  • 月額予算が設定でき、予算を消化した時点で配信停止

過去にYahoo!ショッピングの自社サイトで商品を閲覧した利用者が他のWebサイトを訪問した際に、「Yahoo!ショッピングで見た商品」+「おすすめ商品」という形で広告表示させるリターゲティング配信という手法も可能になっています。

PRオプション

PRオプションは、Yahoo!ショッピングで商品が売れた際の販売手数料(=PRオプション料率)を支払うことで、Yahoo!ショッピング内の検索結果上位表示の確率を上げることができる広告サービスです。

PRオプションのメリット、デメリット、導入に必要な予算は下記の通りです。

【メリット】

  • 検索結果やカテゴリリスト画面に表示されやすくなる
  • 一定の料率を設定すると、Yahoo!プレミアム会員等の有料ユーザーに表示されやすくなるなどの特典がある
  • 一定の料率を設定すると、ターゲティング機能が利用できる
  • 商品が売れない限りは費用が発生しない
  • 料率を自分で設定できるので予算管理がしやすい

【デメリット】

  • 料率が低いと効果がわかりにくい
  • 料率を高くしたからといって必ず上位表示されるわけではない(販売実績やSEO対策によっても変動する)

【導入に必要な予算】

  • 商品の販売金額の0.1〜30%の範囲で0.1%ごとに設定できる

PRオプションの料金は、商品が売れた際にのみ発生します。

検索順位が低いときはPRオプション料率を可能な限り高くして検索結果上位を獲得させ、安定して検索上位を獲得できるようになったら料率を下げてゆくという使い方ができるアイテムです。

Yahoo!ショッピング広告の効果的な運用方法は?

ハウツーの文字が書かれたブロック

Yahoo!ショッピング広告を効果的に運用するためには、以下の4つの方法が考えられます。

  • ターゲットを明確にする
  • セールス・イベント時に露出を増やす
  • 効果を確認し見直しを行う
  • モール型EC運営の専門家のサポートを受ける

順番に解説していきます。

ターゲットを明確に設定する

Yahoo!ショッピングに限らずECサイト運営全般に言えることですが、広告の費用対効果を最大化するには、自社の製品に興味をもってくれそうな顧客層を明確にし、ターゲットに響く広告戦略を実施するのが重要です。

下記の要素に注目してターゲットを設定しましょう。

  • 性別、年代、居住地、職業等のデモグラフィック情報
  • 行動パターンや興味関心(閲覧するサイト、検索するキーワード)

セール・イベント時に露出を増やす

大型販促イベントや季節ごとに開催されるセールは、Yahoo!ショッピングに多くの人が集まるので自社ショップにとっても集客の大きなチャンスです。この時期に合わせて広告費を増やすことで、短期集中で売上アップが期待できます。

また検索結果で上位にランクされていない商品の順位を上げるチャンスでもあります。

以下は、Yahoo!ショッピングで開催される主なイベントやセールの例です。

【定期開催イベント】

  • 超PayPay祭グランドフィナーレ : 各種条件を満たせば25.5%のポイントバック
  • 5のつく日キャンペーン : 毎月5のつく日(5日・15日・25日)はポイント+4%

【不定期開催イベント】

  • さん!さん!キャンペーン : ポイントが+3.3%付与される。対象ストアで3,000円以上購入することが条件、付与上限は3,000円相当
  • 買う!買う!サンデー : ポイントが+5%付与される。5,000円相当が上限

【季節セール】

  • お中元・夏ギフト、お歳暮・冬ギフト等

効果を確認し見直しを行う

Yahoo!ショッピングの広告は、最初に設定して終わりというものではありません。期待した効果が出ているかを定期的に検証し、必要に応じて入札単価やターゲットなど運用の見直しを行うことが大切です。

下記の指標に注目して目標管理をしましょう。

項目 計算式
広告の費用対効果(ROAS) 広告費÷商品売上
クリック率(CTR) クリック数÷インプレッション数
クリック単価(CPC) 広告予算(コスト)÷クリック数
コンバージョン率(CVR) コンバージョン数÷クリック数
コンバージョン単価(CPA) 広告予算(コスト)÷コンバージョン数

モール型EC運営の専門家のサポートを受ける

Yahoo!ショッピングで利用できる広告を使い分け、効果的な運用方法を実践するのは簡単なことではありません。

自社のリソースだけで運用するのが難しい場合は、Yahoo!ショッピングのショップ運営に精通した専門家のサポートを受けることも1つの方法です。

EC-Consulting Japanは、Yahoo!ショッピングBest Store Awardsにおいて、約190社あるコマースパートナーの中から1社だけ選ばれるベストパートナー賞に3年連続で認定されています。

広告で成果を上げるためには、Yahoo!ショッピング担当者の方からもお墨付きを得ているEC-Consulting Japanのサポートを受けることを検討してみてください。

Yahoo!ショッピング広告のまとめ

本記事では、Yahoo!ショッピングで商品を売るためには広告が不可欠な理由と、利用できる4種類の広告の内容について解説しました。また広告の効果的な運用方法も紹介しています。

Yahoo!ショッピング広告で成果を出すためには、専門家のサポートを受けることも有効な方法です。
EC-Consulting JapanはYahoo!ショッピングに特化したコンサルティングを行い、Yahoo!ショッピングBest Store Awardsで3年連続で表彰されるなど、多くの実績を残しています。

Yahoo!ショッピングに出店されていて広告出稿を検討している方は、ぜひご相談ください。

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記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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