楽天市場は出店審査が厳しい?審査の流れ・期間・NG理由・対策を解説

楽天市場は出店審査が厳しい?審査の流れ・期間・NG理由・対策を解説

「楽天市場への出店を検討しているが、出店審査について不安が残っている」という人は多いのではないでしょうか。

この記事では、楽天市場の出店審査について、全体の流れや所要時間・必要書類、審査NGとなるポイント、落ちてしまった場合の対策などについて徹底解説します。

楽天市場の出店審査にチャレンジしようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

楽天市場の出店審査は2種類

電球が描かれたブロック

楽天市場の出店審査には「書類審査」と「オープン審査」の2段階があります。

それぞれ、以下のような内容です。

書類審査

書類審査は、出店希望者が楽天市場の求める基本的な要件を満たしているかを、書類で確認する審査です。

事業者の基本情報や経営の状態、取扱予定の商材に関する情報などが評価を受けます。

ここを通過すると、店舗ページを開設するのに必要なRMS(Rakuten Merchant Server)のアカウントが発行されます。

オープン審査

RMSアカウント開設後に構築した店舗ページを楽天市場が確認し、問題無く開店できるかどうかを判断するのがオープン審査です。

ここをクリアすれば開店となります。

楽天市場の出店審査の流れと期間

ステップの文字

楽天市場への出店申込から開店に至るまではどういう流れで進むか、また所要時間はどのくらい見ておけばよいのか気になっている人は多いと思います。

それぞれのステップに沿って、ひとつずつ説明します。

  1. 出店の申し込み
  2. 契約・RMSアカウント開設
  3. 店舗オープンの準備
  4. 審査通過後にオープン

出店の申し込み

まずは、Web上で申込に必要な情報の入力と書類提出を行います。あらかじめ必要書類を揃えておくとスムーズに進むでしょう。

楽天市場の出店案内ページにある「出店申込」から申請を行います。

入力項目は次のような内容です。

【会社情報】

  • 事業形態(「法人」か「個人事業主」を選択)
  • 会社名
  • 本社所在地(郵便番号・都道府県・市区町村以下)
  • 代表電話番号
  • 代表FAX番号
  • 代表者名

【店舗責任者情報】

  • 店舗責任者名
  • 所属部署
  • 郵便物等の送付先住所
  • 連絡先電話番号
  • 連絡先FAX番号
  • 連絡先メールアドレス
  • 取扱商材ジャンル(プルダウンメニューから選択)

必要項目を入力したら、提出書類をデジカメやスキャナーで画像化したものをアップロードします。

ここからの書類審査に2週間から1ヶ月ほどかかります。

契約・RMSアカウント開設

書類審査を通過できたら、「【楽天】〇〇様 審査結果のご連絡と今後のお手続きについて」というメールが送られてきます。

この通知をもって契約が成立となりますが、最終手続きとして重要事項の確認と書類への捺印アップロードが必要です。

利用開始日になったら、RMSにアクセスするためのIDがメールで送付され、RMSの利用が可能となります。課金開始日は利用開始日と同じです。

この後、初回出店料の入金やオプションサービス・その他サービスの申し込みを行います。

店舗オープンの準備

RMSを利用して楽天市場上に店舗ページを構築します。

オープン審査を受けるためには、下記の作業を済ませておく必要があります。

  • パソコン用トップページ作成
  • スマートフォン用トップページ作成
  • 看板画像作成
  • ショップカテゴリーページ作成
  • 楽天から入金される振込口座の登録
  • 楽天への自動振替口座の登録
  • 販売商品の登録
  • 決済方法の設定
  • 配送方法の設定
  • 特定商取引法に基づく表記の作成
  • 店舗運営ルール検定試験の合格

オープン審査には3週間から1ヶ月程度かかります。

審査通過後にオープン

オープン審査をクリアすれば、晴れて店舗を開店できます。

ペナルティを受けないように注意しつつ、商品を工夫したりマーケティングやSEOを実施したりして、売上拡大を目指しましょう。

楽天市場の出店審査に必要な書類

積み重なった封筒

楽天市場の出店審査で必要な書類は下記の通りです。

【個人の場合】

  • 出店申込書(Web上で入力後、原本提出)
  • 審査書類(Web上で入力後、原本提出)
  • 取扱商材の販売に必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売 など)
  • 商材の写真
  • 確定申告書(新規開業であれば開業届)
  • 仕入伝票(取引実績が確認できる書類)
  • 住民票(契約開始日より3ヵ月以内に取得したもの)
  • 印鑑証明書(契約開始日より3ヵ月以内に取得したもの)
  • 実店舗の写真

【法人の場合】

  • 出店申込書(Web上で入力後、原本提出)
  • 審査書類(Web上で入力後、原本提出)
  • 取扱商材の販売に必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売 など)
  • 商材の写真
  • 仕入伝票

この他、決算種類などを求められる場合があります。

楽天市場の出店審査NGとなるポイント

NGの文字

出店審査で落とされた場合、その理由について楽天市場から詳しい説明があるわけではありませんが、主なポイントとしては以下のことが考えられます。

住所・電話番号・メールアドレス

住所 個人情報の取り扱いに問題があるとみなされると、落とされる可能性が高まります。
例えば複数の会社が同じ住所にあるシェアオフィスの場合、出店を見送られる可能性があります。
電話番号 出店登録の際の電話番号で「090」で始まる携帯電話番号は認められません。
固定電話が無い場合は、IP電話(050で始まる番号)がおすすめです。
メールアドレス GmailやYahoo!メールなどのフリーメールは不可となります。

ガイドライン違反

楽天市場では、様々な規約やガイドラインが定められています。

例えば、看板に楽天に届け出ている店舗名とは異なる屋号や商品名が目立つように記載されていると、誤認を招くと判断されるでしょう。

また、楽天が定める審査を受けずに指定ブランド品を取り扱っていたりすると、ガイドライン違反とみなされる可能性があります。

参照元 : 楽天市場|店舗運営ガイドラインについて

取り扱い禁止の商材

楽天市場で定められている取扱禁止商材を扱っているとみなされると、審査は通過できません。

主な禁止商材は、以下の通りです。

  • 法令で販売・所持が規制されているもの
  • 公序良俗、モラルに反するもの
  • 商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
  • 悪用されるおそれのあるもの
  • 青少年の保護育成場好ましくないもの
  • 危険なもの
  • 他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
  • その他当社が不適切と判断したもの

参照元 : 楽天市場|取扱予定商材について

また、上記の禁止商材には該当しないが、事前審査が必要な商材もあります。

店舗の信頼性

店舗の信頼性が不足しているとみなされ、審査に落ちるケースもあります。

例えば小規模かつ販売実績が乏しい店舗、知名度が不足している店舗などは、落ちる可能性が高くなります。

また反社会的勢力に関わりがあるとみなされたり、ネット上で悪い風評があったりする場合も、出店が見送られる可能性があります。

楽天市場の出店審査に落ちたときは?

手のひらの上の疑問符

万全を期して審査に望んでも、残念ながら落ちてしまうケースがあります。

その場合どうすればよいのか説明します。

再審査はできる?

出店審査に落ちた場合、再度審査を受けることは可能でしょうか?

結論から言うと可能です。

どれくらい期間をあければよいかについては明らかにされていません。

再申請まで3ヶ月ほどかかったという話もありますので、数ヶ月程度待ってからチャレンジした方がよいでしょう。

再審査への対策は?

再審査にチャレンジするにあたって、必要なことはなんでしょうか?

まずは楽天市場の出店担当者に、落ちた理由について直接聞いてみるのがよいでしょう。

出店担当者はできるだけ多くの店舗を出店まで導くのが仕事なので、考えられる限りのことはアドバイスしてくれるはずです。

ただし出店審査に落ちた理由を明確に教えてくれるわけではなく、審査をしている部門は別にあるため、出店担当者はあくまでアドバイスをくれるだけです。

自分でできる対策としては、提出書類を再度精査すること、規約やガイドラインを改めて熟読し違反事項がないかどうかチェックすることが考えられます。

店舗の販売実績や知名度不足が原因と思われる場合は、実績づくりに取り組んだ上で再チャレンジするのがよいでしょう。

自分で色々対策を考えても不安が残る場合は、プロのサポートを受けてみることをおすすめします。

EC-Consulting Japanは、収益が出るモール型ECの制作、運用に特化したコンサルティング会社です。

豊富な実績に基づき、御社の状況に合ったサポートを提供することができます。

本気で結果を出したい人は、ぜひ数多くの実績とノウハウを持つEC-Consulting Japanにご相談ください。

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楽天市場の出店審査通過後に注意すべきことは?

虫眼鏡と注意のマーク

せっかく楽天市場の出店審査を通過して店舗運営を始めたのに、ペナルティを受けてしまうケースがあります。

出店審査通過後に注意すべき点をまとめましたので、順番に紹介します。

  • 外部リンク
  • 課金回避行為
  • いわゆるサクラ行為
  • 画像無断転載
  • 商品画像登録ガイドラインに反する行為

外部リンク

楽天市場では、店舗ページ内に、楽天市場外部へのリンクやURLを貼る行為を原則として禁止しています。

自社ECサイトや他のECモールの店舗ページなどへのリンクを、許可を得ずに貼ることは控えましょう。

課金回避行為

楽天市場ではシステムサービス利用料金などの課金を回避することを目的とした行為を禁止しています。

うっかり、店舗ページやR-Mailに「メール、電話、FAXでも注文を受け付けます」などと記載してしまうと、課金回避行為とみなされペナルティの対象となる恐れがあります。

いわゆるサクラ行為

関係者が自社の店舗へのレビューに高評価をつけたりすると、サクラ行為とみなされる可能性があります。

レビューに関してユーザーを混乱させたり誤解を与えたりしかねない行為は、控えましょう。

画像無断転載

掲載許可が確認できない画像を、店舗ページに転載する行為は禁止されています。

店舗ページで画像を掲載する際は、権利者の許可を得ているかどうか、商用利用が可能かどうかなどを必ず確認しましょう。

商品画像登録ガイドラインに反する行為

楽天市場では、店舗ページで1番目の商品画像の加工基準が「商品画像登録ガイドライン」で定められているので、注意しましょう。

具体的なルールは以下の4つです。

  1. テキストの占有率は20%以下にする
  2. 枠線は使用しない
  3. 背景は白背景か写真背景のみにする
  4. アニメーションGIFは使用しない

楽天市場の出店審査まとめ

本記事では、楽天市場の出店審査について、種類や申請してから出店までの流れと所要時間、出店NGとなるポイント、出店審査に落ちた場合の対処、審査通過後に注意すべきことなどについて詳しく解説しました。

他のECモールと比べて、楽天市場の出店審査は厳しいと言われており、通過するためにはきちんと準備をして臨む必要があります。

しかし数々のルールや注意点を把握して対処するのは簡単なことではありません。下手をすると、毎回何ヶ月も時間を費やしたあげく審査に落ち続けるということにもなりかねません。

自社のリソースだけで対応するのが難しい場合は、専門家のサポートをうけることも一つの方法です。

EC-Consulting Japanは、楽天市場などのモール型EC支援の専門会社です。

自社でモール運営を行い、実務で使える再現性の高いノウハウを日々ブラッシュアップし続けているので、御社に最適な方法を提案できます。

楽天市場の審査でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

楽天市場の出店審査相談はこちらkeyboard_arrow_right

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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