Yahoo!ショッピングと楽天どっちで出店するべき?メリデメを徹底比較

Yahoo!ショッピングと楽天どっちで出店するべき?メリデメを徹底比較

ECモールへの出店を考えている方の中には、大手であるYahoo!ショッピングと楽天市場どちらが良いか分からないと悩む方もいるでしょう。

本記事では両者の市場規模、ユーザーの特徴、出店費用、審査内容など様々な面から徹底比較していきます。

それぞれのメリット・デメリットなども確認し、どちらのモールが自身に合っているか決めるのに役立ててください。

Yahoo!ショッピングと楽天の共通点

二つの家のミニチュアと電球のイラスト

ECモールは主に、マーケットプレイス型とテナント型の2つの形態に分けられ、Yahoo!ショッピングと楽天市場はどちらもテナント型に分類されます。

マーケットプレイス型は商品を中心に展開する仕組みで、全出店者は同じプラットフォームに商品を掲載します。
販売開始までの準備が簡単である一方、他店との違いを出すのが難しく、価格での競争に陥りやすいのが特徴です。

テナント型は店舗やブランドを中心とした形態で、出店者それぞれが自店舗のページを持ちます。
他店との差別化を図る工夫やページの独自カスタマイズなどが必要なので、出店準備に時間と労力が必要にはなりますが、戦略次第でファンを獲得しやすいメリットもあります。

Yahoo!・楽天の違いを徹底比較

AとBの文字を眺めるミニチュア

Yahoo!ショッピングと楽天市場は両者共に大手のECモールですが、それぞれ特徴は異なります。市場規模・ユーザー数・ユーザー層に分けて比較解説しますので、参考にしてください。

Yahoo!ショッピングと楽天の市場規模

まずはYahoo!と楽天の市場規模を比較します。売上高と出店数を比較した以下の表をご確認ください。

ECモール 売上高 出店数
Yahoo!ショッピング 1兆6658億円 120万店舗
楽天市場 2兆713億円 5万店舗以上

参照:【LINEヤフーの2024年3月期】ショッピング取扱高は1.7%減の1.6兆円。5四半期連続のマイナス成長から4Qにプラス成長へ転換

出店数は楽天市場の方が少ないにも関わらず、売上高はYahoo!ショッピングよりも上回っています。
ただし、出店数が少なく売上高が高いということは、すでに特定の出品企業が市場を独占していることも考えられます。

Yahoo!ショッピングの出店数は約120万と非常に大きな数字で、自社商品との競合相手が多い可能性が高いです。よって差別化の戦略が重要になります。
しかし実際に稼働しているのは約4分の1程度とされているため、120万店舗がライバルになると考える必要はありません。

Yahoo!ショッピングと楽天のユーザー数

Yahoo!ショッピングと楽天市場のユーザー数を比較してみます。

  • Yahoo!ショッピングのユーザー数:3541万人
  • 楽天市場のユーザー数:6724万人

ユーザー数は楽天市場の方が圧倒的に多いです。背景としてクレジットカードの利用者数が大きく関係していると考えられます。

2024年9月、金融情報メディア「NET MONEY」が行ったクレジットカードの利用実態調査によると1位が楽天カード、2位がイオンカード、3位がPayPayカードという結果が出たそうです。

参照:マイナビニュース|「現在所有しているクレジットカード」ランキング、1位楽天カード、2位は?

楽天カードが高い人気を誇る理由としては、ポイントの還元率やポイントを使える場所の幅広さが考えられます。

Yahoo!ショッピングと楽天市場のユーザー層の特徴

ECモールにどんなユーザー層が多いのかは、自社商品をアピールする施策を考える上で重要な要素です。Yahoo!ショッピングと楽天市場それぞれのユーザー層の特徴を見てみましょう。

ECサイト 男女比 18~34歳 35~49歳 50歳以上
Yahoo!ショッピング ほぼ半々 32% 43% 29%
楽天市場 若干女性多め 73% 75% 53%

楽天市場は若干女性ユーザーが多いようですが、わずかな差なのでYahoo!と楽天どちらで出品するにしても、男女比はあまり気にする必要はありません。

年齢層も双方に大きな違いはなく、全体のユーザー数の差のみが判断基準になります。

Yahoo!ショッピングと楽天の出店に必要なもの比較

チェックの文字

出店するECモールを決める際は、費用・審査・配送などの内容を比較するのも大切です。Yahoo!ショッピングと楽天市場において、それぞれの項目ごとに見ていきましょう。

Yahoo!ショッピングと楽天の出店費用

【Yahoo!ショッピングの出店費用】

項目 費用
初期費用 無料
月額利用料 無料
売上ロイヤリティ 無料
ストアポイント負担 1~15%(1%は必須で、商品ごとに設定可)
キャンペーン原資負担 1.5%
アフィリエイトパートナー報酬 1~50%(1%は必須)
アフィリエイト手数料 アフィリエイトパートナー報酬の30%
決済サービス手数料 決済方法によって異なる

Yahoo!の場合、初期費用や月額利用料はかかりませんが、成約ごとに原資負担や手数料がかかる仕組みです。

【楽天市場の出店費用】

がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
登録可能商品数 10,000点まで 50,000点まで 無制限
月額利用料 25,000円 65,000円 130,000円
システム利用料 パソコン 3.5~6.5%
モバイル 4~7%
パソコン 2~4%
モバイル 2.5~4.5%
パソコン 3.5~6.5%
モバイル 4~7%
初期費用 60,000円
楽天ポイント 楽天会員が購入した代金×1%の付与率の負担
楽天スーパーアフィリエイト アフィリエイト経由売上の場合2.6~5.2%
システム利用料 月の売上高の0.1%
楽天ペイ利用料 月間決済高の2.5~3.5%
R-Messe利用料 がんばれ!プランは3,000円/月
スタンダード・メガショップは5,000円/月

楽天の場合、全プラン一律で初期費用やその他手数料・利用料などがかかるのと、プランによって月額利用料が異なります。

Yahoo!ショッピングと楽天の出品審査

Yahoo!ショッピングと楽天市場で出品をする際、指定商品は審査を受ける必要があります。審査が必要な商品をそれぞれのECサイト上で確認し、該当商品の審査に求められる書類を全て揃えて提出しなければなりません。

審査に通り次第、商品を販売できます。審査の基準や指定商品は双方異なるので、参考にしてください。

Yahoo!ショッピングの審査対象商品
1. ブランド品
2. 医薬品・医療品
3. 中古品
4. ふぐ
5. 酒類
6. 毒物または劇物
7. 化粧品(スキンケア、基礎化粧品、メイクアップ、ベースメイク、香水)
8. PCソフトウェア(特定のメーカー製品に該当する場合)
楽天市場の審査対象商品
1. 医薬品
2. 医療機器
3. 医薬部外品・化粧品・健康食品
4. ブランド品(指定ブランドかつ指定品目に該当する場合のみ)
5. ブランドノベルティ品
6. プロスポーツライセンス商材
7. 中古品
8. 検査キット
9. メーカー直送品・海外直送品
10. 役務(エアコンクリーニングのサービスやプリントサービスなど)
11. その他(PCソフトウェア、酒類、ペットフードなど)

Yahoo!の方が審査が必要な商品が少ないことが分かり、約半分〜3分の1です。楽天で審査が必要な商品は上記に記載した物以外にも細かく指定があり、審査は厳しいといえます。

Yahoo!ショッピングと楽天の配送サービス

ECモールで商品購入が確定されたら、デジタルコンテンツ以外は基本的に配送が必要です。注文から配送までは次のような流れになります。

  1. 注文受付
  2. ピッキング
  3. 梱包
  4. ラベル印刷
  5. 出荷
  6. 配送

上記に加えて商品の入庫作業や検品作業、在庫管理などの業務も発生します。よってECモール側で配送サービスがあるか、それとも自社対応が必要なのかは、確認すべき点です。

楽天市場には「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」という有料の配送代行サービスが用意されています。もちろん自社での対応も可能です。

一方、Yahoo!ショッピングでは配送サービスの提供はありません。注文確定後、自社での対応が必要です。注文数が増えてきたタイミングで、外注発送代行サービスを利用すると良いでしょう。

初めて出店するならYahoo!ショッピングがおすすめ

疑問符と電球のイラストが描かれたブロック

初めて出店する方や個人・小規模企業が楽天の商売競争で戦うには厳しい部分があり、Yahoo!ショッピングへの出店がおすすめです。

なぜなら、楽天市場は大手かつ有名商品を販売していて、リピーターやレビュー数が確立している出店者が多いからです。
さらに大手企業は広告とページに多大な予算をかけているので、なるべく予算を抑えて出店したい企業が同じジャンルの商品で勝負をしても、注目されにくい環境にあります。

しかしYahoo!をメイン販路として使っている大手企業は少なく、個人や中小企業が多いのが現状です。
加えて参入している大企業はサブ販路としてYahoo!に出店しているケースが多く、力の入れ方が弱い傾向にあります。

つまり、Yahoo!で売れる自社ページのアピール方法さえ分かれば、顧客を集めやすいのです。Yahoo!ショッピングと楽天市場、両者の利用上のメリット・デメリットを以下にまとめます。

Yahoo!ショッピングを利用するメリット

メリットとして最も大きいのは出店料や売上ロイヤリティが無料である点です。

取引が成立するたびにポイント原資や決済手数料は発生しますが、それでも約6.74%程度と他のECモールと比較すると半額程度にとどまります。そのため初めて出店する方や失敗のリスクを避けたい方にはおすすめです。

加えて外部リンクに対する規制がほとんどないのも利点。SNS関連のリンクや自社が運営するウェブサイト、他のモールへの外部リンクを設置して送客も可能です。

Yahoo!ショッピングを利用するデメリット

最も注意すべきデメリットは、出店料が無料であるため競合他社が急増している点です。
ライバルが多いということは、広告に力を入れなければ上位表示を獲得するのが難しく、自社のページが埋もれてしまいます。

また楽天では楽天市場における出店の成功ノウハウが学べるサポートがありますが、Yahoo!ショッピングには公式のそういったサービスはありません。

しかし見方を変えると、Yahoo!に合ったノウハウを知らずに対策できていない出店者が多いので、対策が整ったページを作ることで優位に立つことが期待できます。

楽天市場を利用するメリット

続いて楽天市場を利用するメリット・デメリットを見ていきましょう。

最大の魅力は圧倒的な集客力です。またユーザー側から見ると知名度だけではなく、楽天ポイントが利用できる点も大きく影響しています。

現在最も利用者が多いクレジットカードは楽天カードであり、貯めたポイントを楽天市場で使うユーザーも多いため、利用者数に大きく差をつけている一因です。

楽天市場を利用するデメリット

出店料の高さが最も大きなデメリットです。1回の取引にかかる手数料はそれほど高くありませんが、月々に発生する固定費用が負担な上に、初期費用もかかります。

さらに広告や各種キャンペーンに参画する際の手数料負担なども発生します。したがってなるべく費用を抑え、失敗も避けたいという方には向いていません。
また出品審査対象の商品品目が多い上に、審査内容も厳しいです。

楽天市場は集客力が高いのは確かですが、利用料の高さや審査の厳しさもあり、すでに大手企業が市場を独占している傾向にあります。

よってこれからEC出店を始める方や個人、中小企業の方は利用料が安くファンを獲得しやすい、Yahoo!ショッピングでの出店がおすすめです。

Yahoo!ショッピングで出店するならEC-Consulting Japanへ

EC-Consulting Japan株式会社

テナント型のECモールで出店をする場合は独自のページを持つため、他店との差別化やファンを作る戦略立案が非常に重要です。
コンサルティング会社のサポートを受けてプロの力を借りれば、より効果的にECモールからの収益を得られるでしょう。

Yahoo!出店を考えるなら、Yahoo!ショッピングに特化したECコンサルティング会社「EC-Consulting Japan」へご相談ください。
弊社は、「Yahoo!ショッピング Best Store Awards」において2022〜2024年連続、約190社の中から1社のみ選ばれるベストパートナー賞を受賞しています。
そのためYahoo!出店においてのノウハウを知り尽くした、成功率の高いサービスを提供することが可能です。

EC-Consulting Japanの主なサービス内容

EC-Consulting Japanでは、現役の店長や大手モール出身など現場で得た経験と実績を活かしてコンサルティング、サポートを提供しています。主に以下のようなサービス内容です。

  • 独自ツールでの競合調査やYahoo!ショッピングの売れ筋・検索順位状況の情報収集
  • 統計情報データを活用した事実ベースと施策立案の仮説ベースで徹底分析
  • 専門コンサルタントによる、クライアントに合わせた最適な販売戦略の提案
  • 商品ページの作成、上位表示対策、広告施策、クーポン施策、新商品追加など

ぜひEC-Consulting Japanの公式ページも確認して、詳細や支援実績などを確認してみてください。

Yahoo!ショッピングと楽天どちらで出品するべきかについてまとめ

中小規模や個人の出店、なるべくコストをかけずに失敗のリスクも避けたい方にはYahoo!出店がおすすめです。

出店料が無料で挑戦しやすいためライバルも多いですが、対策が整ったページを作ることで優位に立つことが期待できます。

もしYahoo!ショッピングでの出店をお考えであれば「EC-Consulting Japan」へご相談ください。
「Yahoo!ショッピング Best Store Awards」において、ベストパートナー賞を受賞した確かな成功ノウハウを知り尽くしたサポートを受けることが可能です。

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記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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