楽天市場でショップを開設する流れと黒字化する戦略を解説

2025.06.10

楽天市場でショップを開設する流れと黒字化する戦略を解説

ネットショップの中でもシェア率が高い楽天市場にショップを開設し、新規参入を成功させたい方は多いのではないでしょうか。

楽天市場でショップを開設するには、楽天の公式サイトから出店申請をした上で、申請時とオープン時の審査に通過する必要があります。

本記事では、楽天市場でのショップ開設の具体的な手順や審査基準に加えて、公式サイトだけでは分からない費用相場と黒字化を目指すための戦略についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

楽天市場へショップを出店するメリット

楽天市場に出店するメリット

楽天市場へ出店する最大のメリットと言えるのが、高い集客力を活かしつつ、独自性の高いショップを開設できることです。

ECモールへの出店の選択肢としては、世界最大の売上を誇るAmazonも出店先の選択肢に入るかと思います。

しかし、プラットフォームの制約が強く、既存店舗に商品を置いてもらうイメージに近いため、ショップの差別化は難しい面があります。

一方で、楽天市場はショップのカスタマイズ性が高く、モールの中でもオリジナリティあるショップを出店でき、好みに応じて商品ページを作成できます。

ただし、楽天市場の出店審査は厳正な基準の元行なわれるため、ショップ開設の準備を整えたうえで出店申請を行いましょう。

楽天市場でショップ開設するまでの5つの手順

楽天市場へのショップ開設までの手順

ここからは、楽天市場でショップを開設する5つの具体的な手順を解説します。

開設手続きの過程で不備があると、ショップがオープンするまでのスピード感が損なわれてしまい、機会損失につながる恐れがあります。

楽天市場のショップ開設は、申し込みから実際に開設するまで約1ヶ月~2ヶ月は掛かりますので、スケジュール通り開設できるよう慎重に準備を進めましょう。

  1. 出店の申込みをする(出店審査)
  2. RMSアカウントの有効化を行う
  3. 出店料を振り込む
  4. RMSでショップの構築をする
  5. 開設準備を完了する(オープン審査)

手順➀ 出店の申込みをする(出店審査)

楽天市場に出店するためには、まず楽天の公式サイトの専用フォームから事業者情報などを入力し、出店の申し込みを行います。

数日ほどで楽天から案内や提出用の書類が届くので、申込書を作成・捺印し、販売許可証や登記簿謄本、住民票・印鑑証明書(個人事業主の場合)などの必要書類と併せて郵送します。

なお、取り扱い予定の商材や出店形態によって必要書類は異なります。楽天市場の出店審査について、詳しい内容や基準は後ほど解説します。

手順➁ RMSアカウントの有効化を行う

出店申込み後、2週間〜1ヶ月程度で出店審査が完了し、申請が承認されると楽天市場のRMS(店舗運営システム)を利用するためのアカウントが発行されます。

必要事項を入力し、RMSアカウントを有効化することにより、店舗構築や受注管理などのシステムを使えるようになります。

RMSの操作は画面の指示に従うだけで商品情報などを登録できるため、パソコン操作が苦手な方でも比較的利用しやすいです。

手順③ 出店料を振り込む

楽天市場の利用開始日以降に、楽天からBillPay(清算帳票確認ツール)へのログインID及びパスワードの登録案内が届きます。

BillPayにログインし、出店料の請求内容を確認のうえ、指定された口座番号に利用開始日から20日以内に初回分の出店料を振り込みます。

期日までに入金確認がされない場合、RMSサービスの利用がストップされる可能性があるため、出店料の振り込みは早めに済ませましょう。

手順④ RMSでショップの構築をする

RMSを利用して楽天市場にショップを構築し、商品登録や決済・配送などの設定を行います。

インターネットに不慣れな場合でも、テンプレートを利用して必要な項目を入力することで簡単に店舗ページが作成できるため、不安に感じる必要はありません。

店舗全体のデザインに加えて、トップページの作成や商品登録を行い、ユーザーがスムーズに買い物ができるよう準備を進めていきます。

また、この後のオープン審査に通過しなければショップを開設できませんので、作業が完了したら不備や漏れが無いかを慎重に確認しましょう。

手順⑤ 開設準備を完了する(オープン審査)

ショップの開設準備が整ったら、オープン希望日から3営業日前までにRMSの申請画面より審査依頼をし、楽天の店舗オープンアドバイザーに連絡を入れます。

審査項目は、商品登録・配送設定・振込口座登録など多岐に渡るため、必ず申請前に開設準備に不備がないかを複数回チェックしてください。

なお、オープン審査に要する日数は取り扱い予定の商品数などに応じて3週間〜1ヶ月程度かかるので、入念にオープンの準備を整えましょう。

また、オープン審査通過後には「店舗ルール検定試験」を受ける必要があり、本試験の合格がショップ開設に必須となりますので、事前にルールを熟読しておきましょう。

楽天市場の出店審査の難易度は?

楽天市場のショップ開設に必要なコスト

結論から言うと、楽天市場の出店審査はECモールの中でも厳しいと言われています。

理由は、出店までに3回の審査が行われることに加えて、販売に事前審査が必要な商材の種類も他ECモールより多いためです。

しかし、出店審査の申し込み自体は難しいものではなく、審査に落ちても再度申し込みが可能です。
実際にショップを開設しているオーナーの方も多いため、基準を満たしていれば問題なく出店することができます。

ここでは、楽天市場ショップ開設の審査基準や、必要な準備について具体的に解説していきます。

  • 楽天市場の出店審査基準
  • 楽天市場の出店審査に必要な準備
  • 取り扱う商材も審査難易度に影響を与える

楽天市場の出店審査基準

楽天市場の出店審査は他のECモールよりも厳しく、ショップ開設までに3回の審査や試験が行われます。

  • 出店審査
  • オープン審査
  • 店舗ルール検定試験

出店審査では、信頼がおけるショップオーナーであることを確認し、オープン審査ではユーザーがショップを利用するために必要な環境が整っていることを確認されます。

最後に、店舗ルール検定試験に合格し、ショップ運営に必要な知識が身に付いていることが確認されれば、晴れてショップ開設となります。

このように、開店までに乗り越えるべきハードルが多いことが、楽天市場の出店審査が厳しいと言われる理由です。

なお、審査に通過しなかった場合でも再審査の申請が可能ですが、初回で承認されたほうがスムーズではあるため、事前に必要書類の見直しを徹底しましょう。

審査に通過しない場合は、楽天の新規出店コンサルタントに相談するほか、ECサイトのプロの支援を受ける方法もあります。

楽天市場の出店審査に必要な準備

楽天市場の出店審査では、最初に書類審査が行われますので、出店を決めたらまず書類の準備から始めることになります。

法人と比較して個人事業主は必要書類が多いため、以下を参考に準備を進めましょう。

必要な書類
法人 ・仕入伝票
・商材、在庫の写真
個人事業主 ・確定申告書または開業届
・住民票(取得日が3ヶ月以内)
・印鑑証明書(取得日が3ヶ月以内)
・仕入伝票
・商材、在庫の写真

上記のうち仕入伝票については、取引の実態や実績があることを確認する目的で提出が必要となります。

仕入伝票は、以下の内容が分かるものであれば安心でしょう。

  • 取引相手
  • 取引の日付
  • 商品名
  • 単価
  • 金額
  • 適用(仕入取引に関する特記事項がある場合)

また、取り扱う商材によっては追加で書類の提出などが必要になりますので、次の項目で具体的にお伝えします。

取り扱う商材も審査難易度に影響を与える

楽天市場に限ったことではありませんが、取り扱う商材も出店審査の難易度に影響します。

商品の中には販売に許認可が必要になるものがあり、具体的に挙げられるのは以下のジャンルや商材です。

商品ジャンル 主に必要な書類
医薬品 ・医薬品販売許可証または薬局開設許可証の写し
・特定販売(インターネット販売)の届出書
・法定表示ラベル
・薬剤師免許または販売従事登録証の写し
医療機器 ・法定表示ラベル
・製造販売元・医療機器の区分が確認できる書類
医薬部外品・化粧品・健康食品 ・法定表示ラベル
・各必要許可証または届出書の写し
ペットフード ・法定表示ラベル
・商品名、製造者や販売者、原材料名欄が確認できるもの
食品(許可が必要なもの) ・各必要許可証または届出書の写し
おせち料理セット ・おせち料理セット商材審査ヒアリングシート
・製造者の営業許可証の内容がわかるもの
酒類 ・酒類販売業免許または酒類製造免許の写し
・酒類販売業免許の条件緩和通知書の写し
ブランド品・ブランドノベルティ品 ・メーカーまたは正規代理店から店舗までの商流を辿れる仕入れ伝票
・指定ブランド、指定品目の取扱い実績が1年以上あることを証明する伝票(ブランド品のみ)
PCソフトウェア ・メーカーまたは正規代理店までの商流を辿ることができる、仕入先が発行した仕入伝票
中古品 ・古物商免許証の写し
・主たる営業所等の届出の証明(令和2年3月31日以前に許可証取得の場合)
・取扱い予定の中古商材写真
・販売および仕入れを証明する書類
中古特定小型原動機付自転車 ・古物商免許証の写し
・主たる営業所等の届出の証明(令和2年3月31日以前に許可証取得の場合)
・現物の全体像写真
・現物に貼付された性能等確認済シールの写真
・販売および仕入れを証明する書類
検査キット ・商材写真
・使用方法(説明書など)
・検査結果の内容
役務 ・役務の提供に関する申請書
・役務サービスを提供している実績(1年以上)が確認できるエビデンス
特定小型原動機付自転車 ・道路運送車両法の基準に適合していることを証明する書類
・登記簿謄本(発行日から3カ月以内)の写し
定額課金を伴う電子機器 ・定額課金を伴う電子機器審査ヒアリングシート
・定額課金の内容を確認できる資料
・申請商品の詳細情報を確認できる資料

参照:楽天市場|出店審査や取扱商材に関する注意事項

これらの商材は、審査の際に販売許可があることを証明する書類の提出などが必要になり、さらに販売方法なども考慮されます。

上記に加えて、以下の商材も事前審査が必要となりますので、覚えておきましょう。

  • 中古携帯通信端末
  • 回線契約を伴う商品
  • 金券類
  • メーカー・産地直送品
  • 生体(哺乳類、鳥類、爬虫類以外)

販売に許認可が必要な商材については、ショップ開設後に販売する際にも事前審査が必要なケースがありますので、留意しておきましょう。

また、以下の商材は楽天市場での販売を禁止されていますので、こちらも併せてご確認ください。

禁止商材 具体的な商品例
法令で販売・所持が規制されているもの ・銃砲類、刀剣類
・麻薬、覚せい剤、向精神薬等の薬物
・盗品 など
公序良俗、モラルに反するもの ・使用済の下着、制服、水着、体操服等
・盗撮写真、盗撮ビデオ、盗撮機器
・犯罪を誘発するおそれのある商品 など
商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの ・預貯金や証券の口座、預貯金通帳、クレジットカード、キャッシュカード、ローンカード等
・開通済の携帯電話 など
悪用されるおそれのあるもの ・印影から印章を作成するサービス
・免許証、パスポート、健康保険証等の身分証明書
・個人情報が含まれた媒体(名簿、住民票) など
青少年の保護育成上好ましくないもの ・アダルトグッズ
・性風俗店の宣伝広告、チケット
・青少年の保護育成上好ましくない映像、書籍 など
危険物・爆発物・劇物 ・爆発物、高圧ガス等の危険物
・毒物、劇物
・スタンガン、催涙スプレー、警棒等、武器になり得るもの(護身目的の商品も取り扱い不可) など
他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの ・偽ブランド品、レプリカ、類似品など真正品であると証明できない商品
・「ヴィトン風」、「エルメスタイプ」、「○○調」等と表記して販売される商品
・著作権を侵害する商品、肖像権、パブリシティ権を侵害する商品 など
その他当社が不適切と判断したもの ・根拠のない「金運上昇」や迷信に類するもの、非科学的な表現を用いた商品
・宗教色の強い商品(墓石、仏壇等を除く)
・性的機能の強化・改善を目的とするいわゆる精力剤
・哺乳類、鳥類、爬虫類に該当する生体 など

楽天市場のショップ開設・運営コスト

コストの文字とミニチュアの人形

楽天市場のショップ開設を検討中の方にとって、初期費用や出店料などのコストも気になるところです。

楽天市場では、ショップ開設時に初期費用が発生するほか、プランによって異なる月額料金とシステムサービス利用料が発生します。

以下で詳しく解説していくので、楽天市場に出店する際の判断材料としてみてください。

楽天市場のショップ開設に必要なコスト

楽天市場では、ショップ開設時に初期費用の66,000円(税込)と月額料金に加えて、売上に対して約6〜11%の変動コストも必要になります。

月額プランごとに商品登録数や使用できる画像容量に違いがありますので、具体的な費用感は以下を参考にしてみてください。

がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
選ぶ基準 出店費用を抑えたい 月商178万円以上を目指している 販売したい商品の量が多い
初期費用 60,000円
月額出店料(税込) 27,500円 71,500円 143,000円
月額出店料の支払い方法 年間一括払 半年ごとの2回分割払
システム利用料
(パソコン経由)
月間売上高の3.5~6.5% 月間売上高の2.0~4.0% 月間売上高の2.0~4.0%
システム利用料
(モバイル経由)
月間売上高の4.0~7.0% 月間売上高の2.5~4.5% 月間売上高の2.5~4.5%
登録可能商品数 10,000商品 50,000商品 無制限
画像容量 1.5GBまで 100GBまで 無制限

「がんばれ!プラン」と「スタンダードプラン」で迷う方も居るかと思いますが、料金プランは契約後1年間変更ができないため、先を見据えた選択をする必要があります。

試しで運用する場合は、「がんばれ!プラン」がおすすめですが、初年度から本格的に運営する予定であれば、「スタンダードプラン」を選択すると良いでしょう。

楽天市場のシステム利用に必要なコスト

楽天市場でショップを開設した後は、上記の月額出店料に加えてシステムサービス利用料が発生します。

システムサービス利用料はプランに関わらず一律以下の料金となっています。

費用
楽天ポイント 購入された代金×1.0%
取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 月間売上高のうち0.1%
楽天スーパーアフィリエイト報酬 アフィリエイト報酬として売上の2.6%~5.2%+税を負担

キャッシュレス決済を利用できる「楽天ペイ」についても手数料が必要です。

楽天ペイを利用すれば、一般的な決済サービスの利用に対して手数料を支払うだけでなく、以下のメリットも得られます。

  • 入金サイクルの短縮
  • 不正注文の検知
  • 決済関連業務の代行
  • 入金・請求相殺機能

料金については、決済方法に関わらず平均決済単価と月間決済高をもとに料率が定められています。
費用を算出する際には、以下の料金テーブルを参考にしてみてください。

楽天ペイ利用料のテーブル

出典:楽天市場|ネットショップ決済・配送

また、楽天市場では「R-Messe」という問い合わせ機能があり、利用有無に関わらず月額利用料が必要となります。

料金はプランにより異なりますが、以下の費用も毎月掛かることを覚えておきましょう。

がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
R-Messe月額料金 3,300円 5,500円

その他、任意で加入するサービスとして、メールマガジンを配信できる「R-Mail」や、SNSリンクを設置できる「R-SNS」なども利用可能です。

それぞれ料金は以下の通りです。

料金
R-Mail 月額基本料金:無料
メール配信料 :1通あたり1円
R-SNS 3,300円(月額)

楽天市場は集客効果が高い一方で、料金体系がやや複雑です。
固定費と変動費を正しく把握し、具体的なランニングコストを計算した上で、費用倒れにならないように運営を行いましょう。

楽天市場のショップ開設後にやるべきこと

女性のミニチュアとフローをイメージした図

楽天市場でショップが開設された後は、サービスの利用申請やショップの設定変更を行うことで、運営の負担軽減や売上アップが期待できます。

ここからは、楽天市場のショップ開設後にやるべきことについて解説していきます。

  1. 各種サービスの利用申請
  2. ショップの設定変更
  3. 競合店舗の調査
  4. SNSで集客力を高める

①各種サービスの利用申請

楽天市場にショップが開設されたら、まずはショップ運営を助ける各種サービスの利用申請を進めましょう。

以下に、運営開始後から利用申請をしておきたいサービスをまとめました。

サービス名 目的 費用 承認日数の目安
R-Mail メルマガ配信に必要 プラン別に月額料金が発生 3営業日前後
R-SNS 店舗ページにSNSアカウントを連携
※SNSの中でも「LINE申し込み」を優先
月額3,300円が発生 最短4営業日~10営業日程度
運用型ポイント 商品単位でAIがポイント変倍を算出・更新するサービス
※変倍申し込みが必要
無料 10分程度で反映
受注データのダウンロードサービス ・受注内容の一括確認や一括修正が可能
・リピーター分析にも役立つ
無料 即時利用可能
CSV一括編集機能 ・一括で商品情報の登録、編集や削除が可能
・商品情報のバックアップにも有効
※月初の申し込みを推奨
月額11,000円(税込) 即時利用可能
WEB API 商品情報、注文情報をRMS外から確認可能 無料
商材追加審査申請 販売に許認可を要する商材の販売に必須 約5営業日

上記のサービスを利用することで集客に繋がるほか、実務の効率化や負担軽減にも役立ちます。

承認までに時間を要するケースもありますので、必要になった際にすぐ利用できるよう、申し込みだけでも早い段階で済ませておきたいところです。

②ショップの設定変更

各種サービスの利用申請が完了したら、承認されるまでの間にショップの設定も進めましょう。
ショップ開設後は、まず以下の設定を変更することをおすすめします。

  • 所属カテゴリ表示設定
  • 各種パーツの表示設定

いずれも商品ページのレイアウトに関する設定となり、デザイン設定のメニューから変更が可能です。

「所属カテゴリ設定」は、商品ページ内に該当の商品が属するカテゴリーが表示されるもので、PCからはパンくずリストの形で確認できます。

少ない労力で回遊率向上への対策ができるため、ショップ開設後は早い段階で設定しておきたいところです。

また、「各種パーツの表示設定」については、レビュー本文や店舗内ランキングなどのブロックを商品ページに表示する機能です。

アクセス数や転換率の向上に加えて、客単価アップが期待でき、ユーザーが商品を購入する後押しとなりますが、化粧品など一部のジャンルでは表示ができない点は覚えておきましょう。

③競合店舗の調査

出店を検討する段階で競合店調査を行っている方も多いと思いますが、競合店の調査は出店後も継続して行いましょう。

自社に近い商品を販売するショップや、自社の商品が狙っているキーワードで検索結果に上位表示されているショップを絞り込み、販売規模を基準に競合店舗を選定します。

これらのショップは他の店舗が行っていない対策を取ることで販売数を伸ばしているため、自社ショップで行う施策の参考となるでしょう。

また、競合店舗のセール対策は特に注視しましょう。

実績を出しているショップでは、早いところで2ヶ月前からセールを意識した動きがあります。

広告での露出を増やすことに加えて、セール期間中は入札価格を上げるなどの施策を行っており、集客力を強化しています。

また、競合店舗の調査は価格設定の面でも役立ちます。

利益率が上げづらい商品や、値下げが難しい商品についても、競合店舗の売り方に注目することで、自社で行うべき施策が分かります。

④SNSで集客力を高める

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSを効果的に運用することで、コストを掛けずに集客力を高めることが可能です。

成果が現れるまでに時間が掛かりやすいSEO対策よりも即効性があることに加えて、情報の拡散力も高いため、楽天市場に開設したショップの集客対策として欠かせません。

また、ショップへの集客のためにSNS運用を行う場合は、投稿のタイミングや見せ方も考慮しましょう。

楽天セールなどのイベント時に、おすすめの商品を画像や動画を使って詳しく紹介をするなどの施策で、大幅な売上アップが期待できます。

ECサイトに効果的なSNS運用方法は、ECサイトを運用するプロに相談することをおすすめします。

弊社EC-Consulting Japanでは、業界や商材に合わせた集客方法をご提案させていただきます。

累計2,000社以上を支援する中で培った「実践で活かせるノウハウ」をもとに、売れ続けるショップへと成長するための支援をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

楽天市場の開設に関するその他よくある質問

楽天市場に関するよくある質問

楽天市場でショップの開設方法を調べている最中に開設準備がスムーズに進まず、疑問や不安を感じることは少なくありません。

ショップ運営を成功させるためにも、開設手続きや運営方法に関する疑問点は、開設準備を始める前に解消しておきましょう。

ここでは、楽天市場のショップ開設においてよくある質問に対する回答をご紹介しますので、参考にしてください。

楽天市場を利用するデメリットは?

楽天市場のショップ運営者の不満として多く挙げられるのは、3大ECモールのAmazonやYahoo!ショッピングと比較してコストが掛かる点です。

初期費用や月額料金のいずれも3大ECモールの中では高く、売上や利益を伸ばさないと運営は厳しくなります。

その点、Amazonよりもカスタマイズ性に優れ、初期費用や月額料金が無料のYahoo!ショッピングは出店コストを大幅に抑えられるため、予算が気になる方におすすめです。

楽天ショップ開設後の運営サポートはある?

ショップ開設までは新規出店コンサルタントや店舗オープンアドバイザーがサポートを行いますが、オープン後はECコンサルタントが運営者の悩みを解決します。

取り扱う商品のジャンルごとに担当者が分かれており、最新トレンドや顧客ニーズに応じた最適なアドバイスを提供してくれます。

ただし、運用そのものを行ってくれる訳ではないため、ショップ運営の手間も無くしたいのであれば、ECサイト専門の運営代行の依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

ECサイトの運営代行を依頼するkeyboard_arrow_right

まとめ:楽天市場のショップ開設手順と必要コストを解説

本記事では、楽天市場でのショップ開設の具体的な手順や審査基準に加えて、必要なコストやショップ開設後にやるべきことについても解説してきました。

楽天市場の出店審査は他のECサイトよりも厳しい傾向がありますが、サポート体制も充実しているため、ガイドラインを遵守して開設手順を踏めば問題なく通過できるでしょう。

楽天市場のショップ開設をスムーズに進めたい方や、開店後から売上を伸ばしたい方は、弊社EC-Consulting Japanへご相談ください。

弊社は、楽天市場を含めたECサイトに特化した幅広いサポートに対応しており、2,000社を超える支援実績から蓄積された「実務で使えるノウハウ」をもとにサポートを行います。

Yahoo!ショッピングにおいては、190社の中から1社のみが選ばれるBest Store Awardsを2年連続で受賞しています。

利益が残る楽天市場のショップを運営するために、豊富なノウハウをもとに運営者に寄り添った支援を行いますので、お気軽にお問い合わせください。

利益を残すショップ運営の相談はこちらkeyboard_arrow_right

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

関連記事

Yahoo!ショッピングの優良配送とは?メリットや取得条件も解説

Yahoo!ショッピングの優良配送とは?メリットや取得条件も解説

中国越境ECの参入方法と利益を最大化させるポイント・注意点も解説

中国越境ECの参入方法と利益を最大化させるポイント・注意点も解説

通販コンサルティング会社10選|費用相場と売上を伸ばせる企業の選び方

通販コンサルティング会社10選|費用相場と売上を伸ばせる企業の選び方

Yahoo!ショッピングのプロモーションパッケージについて解説!

Yahoo!ショッピングのプロモーションパッケージについて解説!

Yahoo!ショッピングと楽天どっちで出店するべき?メリデメを徹底比較

Yahoo!ショッピングと楽天どっちで出店するべき?メリデメを徹底比較

Yahoo!ショッピング超PayPay祭の集客対策【おすすめ販促】

Yahoo!ショッピング超PayPay祭の集客対策【おすすめ販促】

ブログ一覧へ戻るkeyboard_arrow_left

お問い合わせ

ご相談はお気軽にご連絡ください。
メールは24時間365日受付しております。