楽天市場の「CPA広告」とは?概要と運用のポイント3つをご紹介!
楽天市場は日本最大級のオンラインショッピングモールで、皆様も一度は利用したことがある人も多いのではないでしょうか。
楽天市場では「楽天スーパーポイント」というポイントプログラムを導入しており、幅広いユーザーからのアクセスが見込めるという点から、出店する企業も少なくありません。
一方で、競合他社に打ち勝つためにさまざまな広告戦略を講じているものの、なかなか売上向上に繋がらないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、楽天市場の数ある販促ツールのひとつである「CPA広告」について解説します。
CPA広告をうまく活用し、競合他社にも勝てるような商品PRを実施していきましょう。
CPA広告の概要
楽天市場に出店したばかりで、CPA広告という広告戦略を初めて聞いた方も少なくありません。
ここでは、CPA広告の概要について説明します。
CPA広告とは
CPA(Cost Per Action)広告とは、楽天市場が提供する販促ツールの1つです。
楽天市場では、他にもRPP広告やクーポンアドバンス広告など、魅力的な販促ツールがいくつも存在します。
ですが、これらの販促ツールはいずれもクリック課金型広告のため、クリックされていれば購入されなくても広告費が発生してしまいます。
その点、CPA広告は「広告経由で購入に至った場合」にのみ広告費がかかる仕組みなので、出店したばかりの企業も導入しやすい販促ツールといえるでしょう。
CPA広告のメリット
CPA広告には、以下3点のようなメリットがあります。
- 配信設定が簡単
- 検索結果以外からの流入が期待できる
- 費用対効果が明確
それぞれのメリットをおさえておきましょう。
配信設定が簡単
楽天市場のCPA広告の配信設定は非常に簡単で、次の手順を踏めば設定できます。
- 「RMSプロモーション」メニューから「効果保証型広告(CPA広告)」を選択
- 「広告配信ステータスの確認・変更」タブから「広告配信ステータス」を「有効」に切り替える
RPP広告やクーポンアドバンス広告といったその他の広告は、入札単価やキーワードの設定など各種設定が必要ですが、CPA広告は手間をかけずに始められるという点が魅力の一つです。
検索結果以外からの流入が期待できる
RPP広告やクーポンアドバンス広告などは、楽天市場内での露出を確保する意味では有効ですが、楽天市場外にアピールする手段としては不向きです。
楽天市場内のユーザーを確保することももちろん大切ですが、楽天市場外の見込みユーザーにもアプローチを広げることで、アクセスの母数を増やせます。
RPP広告やクーポンアドバンス広告で楽天市場内のユーザーにアピールしつつ、CPA広告で楽天市場外のユーザーにもアプローチすることが、売上向上の近道と言えます。
費用対効果が明確
CPA広告は広告経由の売上に対して20%の広告費が請求されるという仕組みなので、「ROAS500%が保証されている販促ツール」と言えます。
「ROAS」とは「Return On Advertising Spend」の略で、広告の費用対効果を数値化したものです。
ROASは「(売上÷広告費)×100(%)」で計算され、この数値が高いほど費用対効果が高いとされています。
CPA広告の広告費は「広告経由の売上×20%」となるため、これらをROASの計算に当てはめると必然的にROASは500%になります。
そのため、「広告費をかけた割に売上が上がらない」という事態にも陥りにくいので、出店したばかりの企業にはCPA広告がおすすめです。
CPA広告のデメリット
一方、CPA広告には次のようなデメリットも存在します。
- 広告予算設定機能がない
- クリックされてから720時間以内の購入が広告費の対象となる
- 掲載保証型の広告ではない
メリットと合わせ、デメリットもおさえておきましょう。
広告予算設定機能がない
CPA広告には、RPP広告やクーポンアドバンス広告のように、広告費の月予算を設定する機能がありません。
CPA広告経由での売上が上がればあがるほど広告費も高くなってしまいます。
そのため、プロモーションメニューから実績を確認することができるので、こまめにチェックする必要があります。
月の広告費の予算が予め決められている場合は、特に注意して確認するようにしましょう。
クリックされてから720時間以内の購入が広告費の対象となる
CPA広告は、商品をクリックしてから720時間以内に購入されたものが広告費の対象です。
また、これはクリックされた商品だけではなく、一緒に購入された商品の売上にも広告費の20%がかかってしまうので注意しましょう。
例えば、ユーザーが商品①(1,000円)の広告をクリックし、商品①と商品②(2,000円)を購入した場合、広告費の計算は次のようになります。
広告費=(1,000円+2,000円)×20%=600円
また、クリックしてからの課金対象期間が720時間(約1ケ月)あり、この期間内に同一ユーザーからリピート購入があった場合も広告費の対象となってしまいます。
不必要な広告費を削減するためにも、利益率の低い商品は除外商品登録をする等の対策を取るようにしましょう。
掲載保証型の広告ではない
CPA広告はその他の広告と違い、広告掲載枠を購入して配信を行うものではありません。
そのため、設定しても広告が必ず掲載されるというわけではないのです。
また、広告の配信先や掲載される場所を店舗側では把握できないという点も、CPA広告のデメリットといえるでしょう。
CPA広告の効果を最大化させる3つのポイント
CPA広告の概要が理解できたら、実際に設定して売上向上を目指していきましょう。
ここでは、CPA広告の効果を最大化させるポイントについて解説します。
利益率の高い商品を出稿する
CPA広告は設定が簡単な分、細かな調整ができません。
また、CPA広告の広告費は売上の20%で固定されているため、利益率が20%未満の商品は必ず赤字になってしまいます。
そのため、CPA広告に出稿する商品は利益率が高い商品を選ぶことをおすすめします。
訴求力・クリック率を意識した画像にする
CPA広告に使用される広告クリエイティブはサムネイル画像が使用されます。
そのため、RMSに登録しているサムネイル画像を改善してみるのも、CPA広告の効果を最大化させるポイントです。
具体的には、サムネイル画像に訴求力のあるテキスト要素を盛り込む等、商品の魅力をより伝えられるように工夫してみましょう。
ただし、楽天市場の商品画像にはガイドラインが定められているため、忘れず確認するようにしてください。
イベント開催時など購買意欲が高まるタイミングで出稿する
好きなタイミングで広告配信を開始・停止できるのもCPA広告のメリットです。
楽天市場のイベントに合わせて出稿することで、より効率的に売上を伸ばせます。
お買い物マラソンや楽天スーパーセールが開催される期間は、ユーザーの購買意欲も非常に高まります。
商品の利益率や広告予算の関係で常時出稿できない場合でも、イベント時は出稿することを前向きに検討してみてください。
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しかし、以下のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
- 積極的に広告は出稿しているのにクリック率が上がらない
- 広告の種類が多くてどの方法は自分に合っているのかわからない
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CPA広告をうまく活用し、効率的に利益を出し続ける方法|まとめ
楽天CPA広告は「広告経由で商品購入に至った場合」のみに課金される成果報酬型の広告です。
配信設定も非常に簡単で、楽天市場外からのユーザーにもアプローチできるというメリットもあるため、非常に有効な広告手段といえるでしょう。
また、広告費も「広告経由の売上に対して20%」で固定されているため、費用対効果も明確という点もメリットの1つです。
一方で、広告予算設定ができない、クリックされてから720時間以内の購入が広告費の対象、掲載が保証されていないなどのデメリットも存在します。
不必要な広告費を削減するためにも、出稿する商品の選別やタイミングの見極めが重要です。
CPA広告を出稿する際は、利益率の高い商品に絞り込み、楽天イベント時に出稿するなど、より効果を最大化できるように心掛けていきましょう。
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