楽天市場での転換率をアップさせる方法は?重要性や目安も解説
2024.08.21
「楽天市場に出店してしばらく経つけど思うように売り上げが伸びない」
「転換率について詳しく知って対策をしたい」
と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
楽天市場で店舗を運営していくにあたって、集客や売り上げアップのために重要な要素はいくつかあり、その中の一つに「転換率」があります。
本記事では、その定義や重要性について詳しく理解していない方でも分かりやすいように以下の3点を中心に解説していきます。
- 転換率についての解説
- 転換率が低い原因
- 転換率をアップさせる施策
楽天市場における転換率について
楽天市場で店舗を運営している方であれば、転換率というワードを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
転換率とは、自分たちが運営しているショップページの訪問者数に対して購入者数の割合を示す指標です。
「コンバージョン率」とも呼ばれており、この数値が大きければ大きいほど、自社ページを閲覧していた人が実際に商品購入という行動に移していることを表しています。
まずは、転換率の求め方や重要性などについて説明していきましょう。
転換率が重要な理由
楽天市場で店舗を運営するにあたって、転換率がなぜ重要視されるかというと、ショップの売り上げに大きく影響する数値だからです。
いくら広告などでアクセス数を稼いでいたとしても、転換率が低いままだと、ショップの売り上げに繋がることはありません。
「転換率が上がる=ショップにアクセスした人が商品を購入する割合が増加する」ということなので、売り上げの増加を狙っているのであれば、転換率は無視することができない重要な要素だと言えます。
転換率の求め方
次に、転換率の数値の求め方についてですが、計算式としては以下の通りです。
転換率=購入件数÷アクセス人数×100
例えば、ショップにアクセスした人数が月間5,000人なのに対して購入件数が100件だったケースで考えてみましょう。
この数値を計算式に当てはめて数値を求めると、100÷5000×100=2となるので転換率は2%であると導き出すことができます。
転換率の目安
求め方が分かったところで、次は楽天市場における転換率の目安となる数値について知っておきましょう。
楽天市場における転換率の目安は1%〜5%と広くなっていますが、これは、扱っている商品のジャンルや価格帯によって店舗ごとに差が大きく出るためです。
中には、多くのリピーターがついているなどの要因から、転換率が10%を超えている商品も存在します。
目安とされる数値内に収まっていればおおよそ順調に転換率を維持していると言えますが、1%台からなかなか上がらなかったり、1%を切ってしまうような場合は、対策を考えてショップを改善していく必要があります。
ただし、商品一つひとつの値段が高額な場合は、多少数値が低くても心配する必要はありません。
楽天市場で転換率を確認する方法
では、転換率を楽天市場でチェックするにはどうすれば良いのでしょうか。
楽天市場の店舗運営システム「RMS」にログイン後、画面左側にあるメニューから「データ分析」→「店舗カルテ」を選択すると、店舗全体の転換率を確認することができます。
他にも、アクセス数・客単価・売り上げといった数値が一目見て分かるようになっています。
また、店舗カルテでは、ジャンルトップ10に入っている商品の平均転換率を確認することもできるので、その数値も参考にしつつ自社に合った目標値を設定してみると良いでしょう。
転換率が低い場合に考えられる原因は?
自社ショップで販売している商品の転換率を求めた結果、先ほど紹介した目安の数値よりも低い場合も考えられます。
数値が低くなってしまう原因として考えられる要素はいくつかありますが、中でも特に原因として多く挙げられる4点を紹介します。
商品ページに必要な情報が足りていないから
原因として考えられる1点目は、必要な情報が商品ページに足りていないからです。
商品ページには通常、紹介文・サイズ・送料・支払い方法・配送にかかる時間・商品画像・在庫の有無・返品や交換の可否など、お客さんが知りたがるであろう情報がたくさん掲載されています。
しかし、そういった情報がページ内で不足していると、お客さんはその商品やショップに対して不安感を持ってしまい、購入に踏み切れなくなる可能性が高まります。
お客さんが安心して商品を購入できるように、特に競合他社と比較されやすい項目に関しては記載漏れをなくして、商品ページの情報量を充実させるようにしてください。
ショップに対する信頼が低いから
2点目は、ショップに対する信頼が低いからです。
先ほどの項目でも少し触れたように、商品を購入しようと思っているお客さんは、ショップに対して安心感や信頼感がないとなかなか購入という行動に移すことができません。
ショップを利用する際、お客さんはどこで信頼感を得ているのかというと、販売実績やレビューなどから判断していることが多いです。
例え他のショップと比べて価格が安くても、ショップの評判があまり良くなかったり、販売実績が少なかったりすると、購入を躊躇ってしまいます。
楽天市場で転換率をアップさせたいなら、まずはレビュー数や実績を積んで信頼を獲得するようにしましょう。
商品ページが回遊しにくいから
3点目は、回遊しにくい商品ページが原因のパターンです。
ECサイトにおける回遊とは、同じショップ内でいろんなページを見て回ることを意味します。
サイト自体が閲覧しにくかったり、目当ての商品がどこに掲載されているのかが分かりにくかったりすると、ユーザーはすぐにサイトから離脱してしまい、結果的に購入に繋げることができません。
訪問したお客さんに複数のページを見てもらうためには、回遊率が上がるようにサイトを改善する必要があります。
配送完了までが遅いから
4点目は、配送完了までが遅いからという理由が考えられます。
オンラインショッピングが当たり前になってきた今の時代、商品を購入してから実際に自宅に届くまでの早さも非常に重要なポイントになっています。
いくつかの商品で迷っている場合、早く配送してくれる方の商品を選ぶ人がほとんどです。
可能な限り翌日発送に対応し、遅くても注文を受けてから2~3日以内の発送を心掛けましょう。
楽天市場で転換率を上げる5つの方法
転換率は、楽天市場で売り上げを伸ばしていくために避けては通れない要素だということが分かりました。
では、転換率を上げたい場合は具体的にどのような施策を行えば良いのでしょうか。
ここでは効果的な方法を5つ紹介していきます。
商品ページの情報を充実させる
転換率をアップさせる上で、商品ページの情報量は非常に大切です。
自社店舗の商品ページやトップページを一度見直してみて、お客さんが欲している情報を掲載できているかどうかチェックをしてみてください。
商品についての基本的な説明に加えて以下のような情報を入れ込むと充実したページになります。
- カラーやサイズのバリエーション
- 利用するシーンのイメージ画像
- ラッピングの対応
- 返品・交換の対応
- 在庫状況
また、競合他社と比べた時の自社の強みや魅力などアピールしてオリジナリティを出し、「このショップで買いたい!」とユーザーに思わせるページを目指しましょう。
回遊率を意識したサイトづくりをする
2つ目は、回遊率を意識したサイトをつくることです。
自社ショップ内の商品を快適に見て回れるような導線を確保することで、ユーザーに他の商品を見てもらえる機会が増え、本来購入するつもりだったもの以外の商品の購入に繋がります。
回遊率を高めるのに有効な施策の例としては以下のようなものがあります。
- おすすめ商品や関連商品のバナーを設置する
- サイトを閲覧しやすいデザインに改善する
- トップページの情報を充実させる
複数の商品を見てもらえるので、元々購入する意思が低かったユーザーの購買意欲を高めることができます。
レビュー対策をする
転換率を高めるには、高評価のレビューを集めることも効果的です。
ECサイトを利用する人の多くは、実際に利用した人の声を確認した上で信頼できるかどうかを判断しているので、購入者からの評価やレビューの数というのは非常に重要です。
レビュー数があまりにも少なかったり評価が低すぎたりすると、それだけで信頼度は下がり、ユーザーは商品の購入に踏み切れません。
ショップや商品を実際に利用した人の声が掲載されていることで信頼性が高まり、ユーザーに「購入したい」という気持ちにさせます。
例えば、レビューを投稿してくれた方にプレゼントを送付するキャンペーンの実施や、メールなどを利用して口コミの投稿をこまめに呼びかけるなどして、レビュー数が増えていくような対策を行いましょう。
送料無料や「最強配送」に対応する
4点目は、送料を無料にしたり、楽天の配送サービス「最強配送」に対応する方法です。
早く商品が手元に欲しい人にとって、配送完了までどれくらいの時間がかかるかは、商品を選ぶ上でとても重要なポイントとなります。
また、送料に関しても、似たような商品であれば、送料がかかるものより無料のものを選択するのは当然です。
送料無料・最強配送に対応していることが購入の後押しとなり、結果的に転換率アップに繋がる可能性もあるので、出来る限り対応するようにしましょう。
ちなみに楽天市場では、2024年7月1日から「Rakuten最強配送」サービスの運用が始まっており、平日なら12時、土日祝日であれば9時までに注文をした商品に関しては、翌日中に届けてくれます。
決済方法のバリエーションを増やす
最後は、決済方法を増やすという方法です。
転換率を上げるには、ユーザーがスムーズに購入まで進めるようにすることが大切です。
ネットショッピングでの決済方法はクレジットカードが一般的ですが、「クレジットカードを持っていない」「使用するのに抵抗がある」などといった理由から、他の方法で決済を行いたいというユーザーも多くいます。
そんな中、決済方法がクレジットカードにしか対応していないと、ユーザーは「購入をやめておこう」という気持ちになってしまう可能性があります。
- クレジットカード
- 銀行振込
- 後払い決済
- コンビニ決済
- 代金引換
- Alipay(支付宝)
- PayPal
- Apple Pay
- 請求書支払い
以上のような幅広い決済方法に対応することでユーザーの離脱を出来る限り回避し、転換率アップに繋げるようにしましょう。
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楽天市場での転換率を上げるには?重要性や目安も解説|まとめ
今回は、楽天市場における転換率について詳しく解説しました。
転換率とは、自社店舗にアクセスした人数に対して商品を購入してくれた人の割合を示しており、ECサイトの売り上げアップを目指す上で非常に重要な数値であることが分かりました。
また、転換率を上げるために有効な方法も紹介したので、
「なかなか購入にまで繋げられない」
「購入につながるようなサイトづくりをしたい」
と思っている企業の方は今回の記事をぜひ参考にしてみてください。
どうしても自社スタッフだけでの改善は難しいと感じたら、その道のプロに思い切って依頼するのも一つの方法なので、ぜひ一度弊社へご相談ください。
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