ネットショップが売れない共通原因と売上が大幅改善する8つの秘策

ネットショップが売れない共通原因と売上が大幅改善する8つの秘策

ネットショップを立ち上げて一定期間運営してきたものの、売り上げが伸びず解決方法にお悩みの担当者も多いと思います。

ネットショップが売れない原因としては、運営の方向性が定まっていなかったり集客方法に問題があるケースが挙げられますが、SEO対策やSNS運用を通じてネットショップの認知を拡大することが売り上げの改善に繋がります。

この記事では、売れないecサイトに共通する原因と売れない時期のほか、ネットショップの売り上げを伸ばすポイントを分かりやすくご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

売れないネットショップに共通する3つの原因とは

ノートパソコンで作業中の様子

売れないネットショップには共通点があり、コンセプトが不明瞭でターゲット層へのアプローチに失敗していたり、リピーターを獲得する施策にまで手が回っていないといった特徴が見られます。

まずは、売れないネットショップに共通する3つの原因について解説します。該当する原因がある場合は、ネットショップを見直す際の参考にしてみてください。

【売れないネットショップに共通する原因】

  • ネットショップの方向性が明確に定まっていない
  • ネットショップに集客できていない
  • ネットショップのリピーターが少ない

①ネットショップの方向性が明確に定まっていない

ネットショップが売れない原因として多いのが、ペルソナやコンセプトの設定が曖昧で、運営の方向性が明確になっていないことです。

ペルソナとは、簡単に言うとターゲットとなるユーザーの具体的なイメージ像であり、自社のネットショップで「どんな人に何を提供できるのか」を考える上での必須事項とも言えます。

ターゲットが明確になることで、どんな商品をいくらで売ればいいかが明確になり、競合サイトと差別化する方法や自社ショップの売り出し方が見えてきます

②ネットショップに集客ができていない

ネットショップを開設した初期に起こりやすいのが、売り上げ以前に「そもそも集客ができていない」という問題です。

「ネットショップを開けばユーザーは自然に増えるだろう」と安易に考えてしまうショップオーナーも多いですが、積極的なアピールもせずにユーザーが増えることは基本的にありません

インターネットの世界には数多くのecサイトが存在しているからこそ、どうすれば自社ショップに訪問してもらえるのか、具体的な集客施策について考える必要があります。

③ネットショップのリピーターが少ない

ネットショップで新規ユーザーへリーチすることに注力し、リピーターの獲得・構築できていないことも売れない原因の一つです。

リピーターの獲得は、新規ユーザーを集客するよりも時間的・金銭的なコストが少ないため、なるべく競合サイトへ流れないような仕組みを構築することが重要です。

効率よく売り上げを伸ばしていくためにも、新規ユーザーを増やす取り組みと同時に、利用してくれたユーザーが再訪したくなる施策の実施をおすすめします。

ネットショップには売れない時期がある

売れないネットショップに共通する原因を解説しましたが、そもそも商品によって売れにくい時期はあります。

ネットショップ運営において「商品が売れない時期をどう乗り越えるか」を考えるのも大切です。

続いては、ネットショップで売れない時期について詳しく解説していくので、ネットショップの状況に当てはまっているかどうかをぜひチェックしてみてください。

ネットショップを認知している人が少ない時期

ネットショップを立ち上げたばかりで認知している人が少ない時期は、アクセス数が伸びにくく、商品がなかなか売れない傾向にあります。

ネットショップを認知してもらうには、キーワード検索で上位表示を達成するSEO対策への取り組みや、ショップ公式SNSアカウントを活用した広報活動が効果的です。

ただし、SEO対策は施策の内容が幅広く、成果が出るまでに3ヶ月から半年ほどかかる場合もあるため、他の施策と平行しながら地道に継続する必要があります。

ネットショップに商品数が充実していない時期

ネットショップのコンセプトが定まっておらず、取り扱う商品のラインナップが充実していない時期も、思うように売れない可能性が高いです。

商品が少ないネットショップはユーザーを不安にさせやすいため、仮にアクセスが増えても購入にまで至りにくい傾向にあります。

品数が充実していない時期はサイトのデザインを洗練させたり、商品ページの説明文や画像にこだわるなど、ユーザーに信頼感や安心感を与えるための工夫が必要になるでしょう。

ネットショップの売上が大幅改善する8つの秘策

ecサイトの販売戦略

ネットショップの売れない時期や原因が分かったところで、売り上げを大きく改善するための具体策をチェックしていきましょう。

ネットショップの売り上げを伸ばすには、新規ユーザーに刺さるコンセプトの打ち出し方や、思わず再訪したくなるフォローの仕方などを徹底的に磨き上げていくことが大切です。

最後に、ネットショップの売り上げを大幅に改善する8つのポイントをご紹介していくので、ぜひネットショップ運営に取り入れてみてください。

①コンセプト・ペルソナを明確にする

ネットショップのコンセプトやペルソナを明確化すると、ターゲット層に刺さりやすいアプローチや集客の方向性が見えてくるため、売上増加につながります。

例えば「30代で働き盛りなサラリーマンの仕事をサポートする」など、どのターゲットにどのような価値を提供したいのかを詳細に言語化してみましょう。

コンセプトやペルソナが明確になれば、広告の運用方法やSNSに投稿するコンテンツの方向性も見えてくるので、集客力・売り上げアップが期待できます。

②ecサイト全体の見直し

自社のecサイトが、ユーザーにとって使いづらい構成やデザインになっていないかを見直すことも重要なポイントです。

例えば、文字サイズやバナーが小さいと誤タップが起きやすく、決済方法が少ないネットショップの場合も、ユーザーにストレスを与えるため離脱される可能性が上がります。

商品画像のサイズは適切か、読みやすいフォントや文字サイズになっているか、購入までの流れは分かりやすいかなど、ユーザー目線でecサイトを見直して少しずつ改善していきましょう。

③SEO対策の実施

ユーザーが商品名を検索した際に、自社のネットショップや商品ページが上位表示されるように、SEO(検索エンジン最適化)対策も実施しておきましょう。

SEO対策の具体的な例としては、オウンドメディアで有益な記事を発信し続けるコンテンツSEOや、ページの表示速度やタグ設定を改善する内部SEO対策などが挙げられます。

SEO対策は効果が現れるまでに一定期間根気強く続ける必要がありますが、検索からのアクセスや売り上げを伸ばす上では必須の施策なので、ぜひ実施を検討してみてください。

④SNS運用を行う

X(旧:Twitter)やInstagramなどのSNSに公式アカウントを開設して、定期的に情報を発信したり、ユーザーとコミュニケーションを取る方法もおすすめです。

SNS運用の最大のメリットは、一気に認知度が高まる可能性があることです。多くの人に拡散されれば、たった1つの投稿が数百万人規模のユーザーに届くことも考えられます。

また、ユーザーのリプライに返信したり、自社のecサイトを利用したユーザーに「いいね」するなども地道に続けるのがおすすめです。コミュニケーションを重ねることで徐々にフォロワーが増えてきて、ブランドのファンを増やすことも可能です。

⑤Web広告の出稿

ネットショップで短期的に売り上げを伸ばしたい場合は、各種Web広告を打ち出すのもおすすめです。

一例として、検索結果に表示させる「リスティング広告」や、商品画像や金額を表示できる「Googleショッピング広告」などが挙げられます。

Web広告の種類によってアプローチできるターゲット層が異なるため、必ずネットショップのコンセプトとペルソナを明確にした上で、広告を出稿するためのキーワードを選定しましょう。

リターゲティング広告 Googleショッピング広告 リスティング広告
訴求の方法 商品写真・金額 商品写真・金額 テキスト広告
ターゲット 過去に訪れたユーザー 検索したユーザー(主に新規) 検索したユーザー(主に新規)
遷移先 商品ページ 商品ページ ・LP
・ショップのTOPページ
・カテゴリーページ
・商品ページ
表示されるタイミング Web媒体が表示された時 検索結果 検索結果

⑥会員登録と会員向け割引の実施

自社のネットショップを初めて利用したユーザーに会員登録を促し、メルマガの配信先が増えることでリピーターの構築に活用できます。

しかし、会員登録を面倒だと感じるユーザーも多いので、会員登録時の案内として「次回使えるお得なクーポンをプレゼント」といった、メリットのある文言を含めておくと良いでしょう。

会員登録やメルマガ配信の際にクーポンを配布すると、次回も自分のネットショップで買ってもらう動機付けができるため、リピート購入への自然な導線を構築できます

⑦購入者へのフォローを行う

ネットショップで商品を購入してくれたユーザーへの丁寧なアフターフォローは、ショップのファンの増加やリピーターの獲得に繋がります。

例えば、商品を梱包する際に手短で良いので「ご購入いただきありがとうございます」と手書きの手紙を添えたり、会員登録したユーザーへお礼のメールを配信する方法もおすすめです。

商品が水濡れなどで破損しないように丁寧に梱包することも、ショップの姿勢を伝える重要な要素です。また、購入者向けのクーポンを配布することもアフターフォローとして効果的でしょう。

⑧セール・キャンペーン・イベントの実施

過去にネットショップを利用してくれたユーザー向けに、セール・キャンペーン・イベントなどの実施をメルマガでお知らせする手法もおすすめです。

一例として、一部の商品限定で送料無料になるキャンペーンや、季節商品の先行セールを実施すると、ユーザーの再訪問を促すことができます。

メルマガでイベントを案内する際に、期間限定のクーポンを添えるのも効果的でしょう。ただし、開催頻度が高すぎるとお得感が減ってしまうので、イベント開催の間隔には注意が必要です。

ネットショップの商品が売れない原因と改善ポイントのまとめ

この記事では、売れないネットショップに共通する原因と売れない時期の詳細のほか、ネットショップの売り上げを伸ばす8つのポイントをまとめてご紹介しました。

ネットショップが売れない原因には、コンセプト設計や集客が上手くできていないといった共通点があるほか、ショップ開設したばかりで認知度が低く商品が充実していない時期が関係する場合もあります。

ネットショップが売れない原因を解決するためには、コンセプトを明確にして、中長期的にSEO対策やSNS運用で集客力を高めてリピーターを増やすことで、ネットショップ運営を軌道に乗せることができるでしょう。

また、ネットショップ運営の売り上げでお悩みの方は「令和の虎」にも出演した松下直人氏の著書「1円で売れ!禁断のネットショップ儲けのカラクリ」でノウハウを身に付けるのも大切です。

本書には、著者が手取り11万円の状況からネットショップ運営で年収3,000万円を達成した実用性の高いノウハウが満載なので、ビジネスを初期段階から軌道に乗せたい場合は、ぜひ手に取ってみてください。

1円で売れ! 禁断のネットショップ儲けのカラクリ

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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