楽天市場に新規出店する方法と売上アップのコツを解説

2025.01.27

新たなビジネスとしてモール型ecとして楽天市場への出店を検討しているものの「出店手順や費用が分からない」などの疑問をお持ちではないでしょうか?

楽天市場に出店するためには、適切な手続きが必要なことに加え、初期費用や出店費用の支払、出店審査に通過する必要があります。

そこで本記事では、楽天市場へ新規出店する手順を3ステップで解説し、スムーズに進行するための注意点についてもご紹介します。

楽天市場に新規出店する方法を3つのステップで簡単解説

楽天市場に新規出店する3ステップは以下の通りです。

  • 出店申し込み
  • 契約
  • ショップ開設

本項では、楽天市場での出店をスムーズに行なうため、出店準備から審査通過、実際の店舗運営までの流れを各ステップごとに詳しく解説します。

【ステップ1】出店申し込み

楽天市場に出店するには、まず楽天公式サイトから出店申込フォームにて申請を行なう必要があります。

事業形態・会社名等の必要項目を記入した後、出店の審査が行なわれます。
審査には2週間から1か月ほどかかるため、早く出店したい方は審査期間を考慮し余裕を持って申し込むと安心です。

出店審査完了後、申し込み書類の提出が求められるため、必要に応じて捺印し書類をアップロードして次のステップへ進行します。

【ステップ2】契約

必要書類の提出が完了すると、楽天市場の店舗運営システム(RMS:Rakuten Merchant Server)にアクセスするためのIDが登録したメールアドレス宛に通知されるので、ログインして有効化を行いましょう。

ページの操作方法や店舗ページの作成については、楽天のオープンアドバイザーからサポートを受けることができます。

また、RMSへの初回ログイン後20日以内に初期費用66,000円(税込)を入金する必要があります。期限までに初期費用の入金が確認されない場合は、RMSの利用が停止される可能性があるため注意しましょう。

【ステップ3】ショップ開設

次にRMS(楽天市場の店舗運営システム)を活用し、決済や配送の準備を整えたうえで店舗のコンセプトやページデザインを作成していきます。

店舗ページが完成したら、RMSの申請画面から審査を申し込むことが可能です。

店舗のオープン審査に通過したら、楽天市場での店舗運営がスタートし完了となります。

楽天市場に出店するための審査を解説

楽天市場出店のための審査

楽天市場で出店するためには、プラットフォーム全体の品質を保つ目的から「出店審査」と「オープン審査」の2段階の審査を通過する必要があります。

本項では、楽天市場の出店時に行われる「出店審査」と「オープン審査」の目的や内容の違い、そして必要書類について詳しく解説します。

①出店審査

出店前審査では、まず楽天市場の出店者として適切であるかを判断するために、以下の書類の郵送が必要になります。

  • 取扱予定商材の販売にあたって必要な営業許可・資格等の書類
  • 商材の写真
  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 住民票・印鑑証明書(個人事業主の場合)
  • 実店舗の写真(個人事業主の場合)
  • その他楽天が指定する書類

出店審査の段階で楽天の専任アドバイザーが担当として付きます。電話面談や訪問を通じて事業内容や運営責任者の情報などを詳細に確認したり、審査通過に向けたアドバイスを受けることも可能です。

楽天市場では、一部商材について取り扱い禁止や事前審査が必要な場合があるため、前もって確認しておきましょう。

この段階で楽天の専任アドバイザーが担当として付きます。電話面談や訪問を通じて、事業内容や運営責任者の情報などを詳細に確認し、審査通過に向けたアドバイスを受けることが可能です。

楽天市場では、一部商材について取り扱い禁止や事前審査が必要な場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。

②オープン審査

オープン審査は、楽天市場内に掲載されるショップページに過度な訴求やページに虚偽の内容がないか、禁止行為が行われていないかなどを確認するために実施されます。

審査に通過するためには、RMSを利用して楽天ショップページを作成し、審査依頼を楽天市場の担当者に提出する必要があり、審査準備で必要となる具体的な作業内容は以下の通りです。

  1. 店舗情報の登録
  2. 決済方法や配送方法を登録
  3. 商品を登録(1カテゴリーにつき一つの商品)
  4. パソコン用トップページを作成
  5. スマホ用トップページを作成
  6. 会社概要ページを作成

仮にオープン審査に不合格となった場合、指摘箇所を修正して再提出することで再度審査が実施され、通過できるケースもあります。

楽天市場の出店費用や維持費を解説

 楽天市場出店費用と維持費

楽天市場では、一定のコストと売り上げに応じたシステム手数料が発生する仕組みとなってるため、「費用面」が気になる方も多いのではないでしょうか?

楽天市場では、出店登録のために初期費用が66,000円(税込)発生し、プランによって異なった月額の費用が加算される仕組みです。

本項では、楽天市場への出店にかかる初期費用や維持管理費について、プランごとに詳しく解説していきます。

【がんばれ!プラン】の費用

商品が10,000点まで登録できる「がんばれ!プラン」は、月額27,500円(税込)の費用が発生し、年間一括払いとなります。

商品登録や受注管理、売上レポートなど楽天市場出店者向けの基本的な機能を利用できますが、システム利用料が最も高く、プロモーションツールや広告に一部制限があります。

楽天出店者のほとんどが最初に選ぶプランであり、月商が178万円未満のショップを運営したい場合は、最もコストパフォーマンスに優れたプランです。

【スタンダードプラン】の費用

「スタンダードプラン」は、最大50,000商品を登録可能で、月商が約178万円以上の事業者にとっては最適なプランとなっており、月額71,500円(税込)となっています。

半年ごとに2回分割払いが可能で、楽天市場の基本機能やサービスに加えて集客力を活かした販促ツールが利用できるのが特徴です。

そのため、売上拡大や商品展開の強化を目指す事業者におすすめと言えます。

【メガショッププラン】の費用

「メガショッププラン」は、月額143,000(税込)、半年ごと2回分割払いが可能な楽天の最上位プランです。

専門コンサルタントのサポートや高度な販促ツールが利用できるのが特徴で、登録可能な商品は無制限となっています。

他にも、顧客分析ツールを活用して購買傾向や顧客層を把握したり、商品構成や価格設定を最適化したい事業者におすすめのプランです。

楽天市場に出店する際の注意点4つを解説

楽天市場出店する際の注意点

楽天市場には以下のような禁止事項または注意点があり、事前に知っておくことでスムーズに出店を進めることが可能です。

  • 取り扱い禁止商材がある
  • 楽天を介さない注文受付は禁止
  • 誇大な商品表記の禁止
  • 運営やユーザーと連絡を取るようにする

本項では、楽天市場への出店前に知っておくべき注意点を4つ解説します。

①取り扱い禁止商材がある

楽天市場では、法令で販売・所持が禁止されているものや、モラルに反する商材は当然のことながら取り扱いが禁止されています。

その他宗教色の強い商品や根拠のない開運グッズ等も、不適切と判断される恐れがあるため、申し込み前に出店予定の商材が取り扱い禁止に該当していないか、事前に確認しておきましょう。

②楽天を介さない注文受付は禁止

楽天市場を通じて行われる取引は、消費者保護やトラブル防止のために全部管理されており、楽天市場を介さない注文受け付けは禁止されています。

楽天を介さない注文受付とは、楽天市場を通さずに直接注文を受け付けることを指し、具体的には以下のような行為が該当します。

  • 楽天市場で商品を見た消費者が店舗に直接連絡して注文をする
  • 楽天市場の商品ページから他のウェブサイトに誘導して注文を受ける
  • 楽天市場を通じて知り合った取引先と直接会って取引を行う

こうした行為は規約違反となるため注意が必要です。楽天市場を利用する消費者が安心して買い物を楽しめるよう、規約を守って信頼される店舗運営を心がけましょう。

③誇大な商品表記の禁止

誇大表記は消費者に誤解を与えて不適切な購入を促すだけでなく、景品表示法や薬機法に違反する恐れがあるため、楽天市場でも禁止されています。

例えば「絶対に効果がある」などの誇張した表現は規約違反に該当します。

楽天市場では消費者保護と信頼性の確保のため、誇大な商品表記や法律で定められた以上の効能を暗示する記載が禁止されているため、法令遵守に基づいた商品情報の提供を徹底しましょう。

④運営やユーザーと連絡を取るようにする

楽天市場での出店には、運営との連絡やユーザーとのコミュニケーションが店舗運営の成功において重要な要素となります。

運営と連絡を取ることは、出店に関する疑問や問題の迅速な解決に繋がり、ユーザーとの積極的なコミュニケーションは信頼関係を築き、リピーターを増加させることが理由です

ユーザーからのフィードバックを受けて商品やサービスを改善したり、キャンペーンや新商品の情報を効果的に伝えることも可能です。

楽天市場出店をスムーズに行なうポイントのまとめ

楽天市場に出店する際には「出店審査」と「オープン審査」があり、プランごとに異なる費用が発生します。適切に行えば、国内屈指の集客力を誇る楽天市場でビジネスを加速させることが可能です。

また、楽天市場の店舗ページの作成は、外注化することもできます。売れ続ける・利益が残るネットショップを作りたいとお考えの方は、弊社「EC-Consulting Japan」へご相談ください。

Yahoo!ショッピングをはじめとするモール型ecの支援に特化しており、楽天市場の商品ページ作成や集客をフルサポート可能です。

楽天市場の出店について相談するkeyboard_arrow_right

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

関連記事

明日から試せるカゴ落ち対策7選|カゴ落ち率改善に役立つ便利ツールも紹介

明日から試せるカゴ落ち対策7選|カゴ落ち率改善に役立つ便利ツールも紹介

楽天市場の売れる商品ページを作成する秘訣を要素別に解説

楽天市場の売れる商品ページを作成する秘訣を要素別に解説

楽天市場TDA広告とは?売上を最大化する運用方法と注意点を解説

楽天市場TDA広告とは?売上を最大化する運用方法と注意点を解説

楽天市場における回遊率について解説!回遊率を上げる方法も紹介

楽天市場における回遊率について解説!回遊率を上げる方法も紹介

Yahoo!ショッピングで売れる商品ページとは?作成ポイント解説

Yahoo!ショッピングで売れる商品ページとは?作成ポイント解説

楽天市場の「CPA広告」とは?概要と運用のポイント3つをご紹介!

楽天市場の「CPA広告」とは?概要と運用のポイント3つをご紹介!

ブログ一覧へ戻るkeyboard_arrow_left

お問い合わせ

ご相談はお気軽にご連絡ください。
メールは24時間365日受付しております。