楽天RPP広告で効率よく商品を売る方法|運用のコツを徹底解説
2024.08.21
みなさんは楽天RPP広告をご存じでしょうか?
楽天市場に出店している方は、RPP広告という言葉は聞いたことがあっても、実際にどのような広告なのか分からず、導入出来ていない方も多いのではないでしょうか。
楽天RPP広告は、メリットが多くリスクが低いため、国内三大モールの一つである楽天市場で競合を勝ち抜き商品を売っていきたいと思っている方に是非とり入れていただきたい施策の一つです。
この記事は、SEO対策だけでは競合に勝つことが難しい、出店したばかりのため売上実績が乏しく検索上位表示ができない、そういったお悩みがある方に参考になる内容となっています。
広告効果を最大限活かすための方法や、便利なコンサルティングサービスについてもご紹介していますので、是非最後までご覧ください。
RPP広告とは?
RPP広告とは、楽天プロモーションプラットフォーム(Rakuten Promotion Platform)の略で、楽天市場内に出稿できる広告です。
以下のような特徴があります。
【検索連動型】
ユーザーの検索ワードに連動して表示されます。
【クリック課金制】
広告が表示されるだけでは料金が発生せず、ユーザーが広告をクリックすることではじめて料金が発生します。
予算を細かく調整できたり、ユーザーニーズに適した広告を表示できるため、初めて広告出稿する方やコストを抑えたい方におすすめの広告です。
また、広告が表示される際は「PR」が表記されるため、自然検索結果と簡単に区別することができます。
この「PR」表記により、ユーザーは広告であることを一目で認識でき、運用の透明性と信頼性を高めています。
RPP広告の必要性
楽天市場で継続して商品を売っていくためには、売上実績を積み上げること、そのために商品の露出を増やすことが重要となります。
楽天市場ではユーザーの4割が検索からショップへ流入しているため、露出の手段として、自然検索での上位表示、広告枠で上部表示されることが必須の対策となります。
また、売上実績が重視される傾向があるため、特に出店したばかりで商品の売上実績がまだ乏しい場合などは、RPP広告を利用することがおすすめです。
RPP広告の特徴とメリット
RPP広告を活用するためにも、特徴やメリットを把握することが必要です。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
検索結果の上位に表示できる
一番の利点は検索結果の上部に表示できることです。
表示場所は、スマートフォンやアプリでは検索結果ページの上部6枠、パソコンでは4枠となっており、自然検索の1位よりも上に表示されるため、商品へのアクセス数・購買率の向上が見込めます。
さらに、売上実績の積み上げによって自然検索時の上位表示率が高まるなどの相乗効果が期待できます。
コストを抑えて調整しながら出稿できる
楽天市場上では他に、表示されるだけで料金が発生する「ディスプレイ型広告」や、クーポンを取得するだけで料金が発生する「クーポンアドバンス広告」などがありますが、RPP広告はクリック課金制度なので、コストを抑えて出稿できるという利点があります。
月額5,000円から運用でき、クリックごとの単価(CPC)は10円から設定可能です。
ユーザーのニーズに合わせた広告が表示できる
検索ワードと関連性の高い広告を表示させる検索連動型となっているため、効率良くユーザーの目に触れさせることができるのも利点の一つです。
表示された広告を目にするユーザーは既に購買意欲が高い状態であるため、売上UPが期待できます。
ターゲットが絞りやすい商品の対策から始めるのがおすすめです。
RPP広告運用のコツ
ここからは、具体的な運用のコツについて解説していきます。
広告の表示率をあげるための効果的な方法や、予算配分のポイントなど実践的なアプローチを解説します。
表示率をあげるロジックを把握する
広告の表示率を上げるためには、検索ワードと関連性が高い広告であることを前提として、以下の要素が影響します。
- 該当商品の売上件数
- 売上額
- CPC単価
- レビュー件数
特に売上実績は、広告の上部表示と自然検索時の上位表示、どちらでも重視される項目となります。
まずは広告で表示率を上げるために、CPC単価をあげるなど、出来る施策から対応し、徐々に他の項目を高めていきましょう。
キーワード設定のコツ
RPP広告では、一つの商品につき10個のキーワードを設定できます。
設定のコツはSEO対策と同じ考え方となりますので、現状の自然検索からの流入キーワードを把握し、広告にも活用していくことがおすすめです。
ユーザーニーズにマッチしているサジェストキーワードや、ビッグキーワードほど母数は少なくても購買意欲が高いと思われるミドル・スモールキーワードを狙っていきましょう。
除外品の設定で無駄を省く
初期設定では、ショップで登録している全ての商品が対象となるため、利益率・転換率の低い商品は除外設定する必要があります。
そうすることで、効果の薄い商品で広告費を消費することを防ぎ、露出を上げたい商品に予算を集中させることができます。
運用後も、定期的にパフォーマンスレポートで売上額や広告経由のアクセス数などのデータを確認し、除外すべき商品を見極めて対応しましょう。
露出を強化すべき商品
広告で露出を強化すべきなのは、露出を増やすことで売上増加につながりそうな商品です。
具体的には、以下の項目を基準として商品を選定してください。
- ROAS(広告費に対してどれだけの売上をあげることができたのか)の良い商品
- リピート率の高い商品
- アクセスが少ない・表示順位は低いが転換率(アクセス数に対しての購入数の割合)が高い商品
- 商品単価(利益率)の高い商品
転換率・利益率が高いが、現状のアクセスや順位が低い、順位が上がった際の伸び代の大きい商品を中心に強化していきましょう。
予算設定のコツ
月額5,000円からとコストを抑えて運用が可能ですが、予算の設定はとても重要です。
予算の立て方次第では、広告がほとんど表示されなかったり、効果の薄い広告に予算を消費してしまったりする可能性もあります。
おすすめは、まずは少額からはじめて動向を分析しながら、段階的に予算を増やしていくことです。
予算をあまりかけられない場合は、CPC(クリック単価)が最低額の10円で表示されるものを探し、その商品から他商品へ回遊できる導線を引く施策をとりましょう。
その際、他の競合も10円で出稿していることが予想されるため、表示率をあげるために、11円以上で出稿するという方法がおすすめです。
少額とはいえ、無駄な広告費を作らないためにも、PDCAをまわしながら運用していきましょう。
アクセスが高まる時期・時間帯に合わせて露出を強化する
アクセスが高まるイベントやセールの時期、時間帯に合わせて露出を強化しましょう。
- 楽天マラソンや楽天セールなどのイベント時や事前告知
- 朝の7時・昼の12時・夜の19時以降などの時間帯
- 楽天カード決済でポイントがアップする0と5が付く日
上記の時期や時間帯は、モール自体にアクセスが増え流通額が上がるタイミングになります。
特にイベント事前告知では、ユーザーの多くが購入予定の商品を探す傾向にあります。
こうしたユーザーのアクセス増加が見込めるタイミングに効果的に広告を表示できるよう、CPC(クリック単価)を細かく調整することが必要です。
RPP広告運用における注意点
ここまで、RPP広告を効果的に活用するための方法についてご説明してきました。
メリットが多くリスクの低い施策ですので、いくつかの注意点を事前に把握して更に効率良く運用をしていきましょう。
月末の広告予算管理を慎重に
月末の予算管理を慎重に行う必要があります。
RPP広告は月ごとに予算を決めるため、月末は競合も含めて予算切れになる傾向があります。
イベントなどでアクセスが高まる時期に予算切れにならないように、また、競合の対策が手薄になることで自社の予算消費が促進しROASが悪化しないよう注意が必要です。
競合の対策が手薄になっている月末は狙い目ではありますが、その分自社の予算消費が促進することも想定しておきましょう。
ROASが低いキーワードはCPCを下げるなどの対策がおすすめです。
パフォーマンスレポートの見方
RPP広告を出稿すると、「パフォーマンスレポート」でROAS・売上額・広告経由のアクセス数・新規、リピーター別の購入金額などのデータを取得できます。
通常のRMSよりも詳細なデータがとれるため、露出を強化すべき商品と除外すべき商品を見極めたり、効果分析や改善に役立てましょう。
クリックされた商品と実際に購入された商品が違った場合は、最初にクリックされた商品の成果となってしまう点のみ注意が必要です。
広告出稿の目的は明確に
広告を出稿する前に、自社が広告に求める効果を明確にしておきましょう。
何を目的とするかで、予算をかけるべき商品・金額・期間も変わってきます。
【例】
ショップの認知度をあげたい
→クリック率を最大化させると共に、ユーザビリティに優れた魅力的な商品ページを作る。
新規顧客を獲得したい
→リピート率の高い商品を強化する。
売上実績を上げてSEO対策につなげたい
→期間を限定して多めの予算をかけ、売上実績を積み上げる。
自社が求める効果と実際に得られる効果にズレが生じないよう、目的に沿った計画を立てることが重要です。
コンサルティングサービスを活用する
効率良く広告運用を行っていくには、ノウハウや社内リソースが必要になることもあります。
費用はかかりますが、プロの手を借りることで効果を出すまでの時間を短縮できるため、選択肢の一つとして外注を検討することをおすすめします。
EC-Consulting Japanが提供するECコンサルティングサービス
EC-Consulting Japanでは、収益が出るモール型ECの制作・運用に特化したサービスを提供しています。
- ECサイトの制作/開店サポート/運用
- ECサイト運営代行
- ECコンサルティング
- LINE公式アカウント運用・構築
- オンラインスクール(自習型運営サポートサービス)など
ECコンサルティングサービスでは、お客様のショップの強みや課題の分析・競合他社の分析・現状から目標達成に向けたロードマップと販売戦略の立案など、様々なサービスをオーダーメイドで組み合わせて提案することが可能です。
自社運営・数百社を超える豊富なサポート実績とノウハウを活かして、お客様のショップ運営をサポートいたします。
EC運営にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
楽天RPP広告で効率よく商品を売る方法|運用のコツを徹底解説|まとめ
ここまで、楽天RPP広告の効果を最大限活かすための具体的な方法について解説してきました。
しかし細かな設定や調整が必要となるため、ショップ運営を行いながら広告を運用するのは、社内リソースが不足していたりノウハウがなく難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
そういった方には、コンサルティングサービスなどでプロの手を借りて運用することをおすすめします。
EC-Consulting Japanでは、お客様のニーズやお悩みに柔軟に対応できる体制となっておりますので、お気軽にご相談ください。
関連記事
お問い合わせ
ご相談はお気軽にご連絡ください。
メールは24時間365日受付しております。
[電話受付] 10:00〜18:00(土日祝 除く)