Yahoo!ショッピング有料化で手数料はいくら増える?月商別シミュレーションと撤退・継続の判断基準
2026.10.29
この記事の結論
2026年9月から、Yahoo!ショッピングは月額システム利用料1万円(税抜)と売上ロイヤリティ2.5%がかかるようになりました。
一方で、これまで負担していたキャンペーン原資1.5%はなくなりました。
差し引きすると、増える費用は「月1万円+売上の約1%」です。月商100万円なら月2万円、月商500万円なら月6万円の増加です。
負担が大きいのは、月商30万円未満の小さなストアです。
一方で、当社は今回の有料化を、真剣に取り組むストアにとってライバルが減る最大のチャンスと見ています。
この記事では、月商別の試算に加えて、当社がご相談を受けた時に実際に使っている「続けるか、やめるか」の判断基準をお伝えします。
2026年9月からの料金の変更点
| 項目 | 2026年8月まで | 2026年9月から |
|---|---|---|
| 初期費用 | 無料 | 無料 |
| 月額システム利用料 | 無料 | 10,000円(税抜) |
| 売上ロイヤリティ | 無料 | 売上の2.5% |
| キャンペーン原資 | 売上の1.5% | なし |
※2026年10月時点の公開情報をもとに当社が整理しました。ストアポイント原資、アフィリエイト、決済手数料などはこれまでどおりかかります。LINE経由など、経由によって別の手数料がかかる場合があります。最新の条件はYahoo!ショッピングの公式案内をご確認ください。
【月商別】手数料はいくら増える?
「月額1万円+ロイヤリティ2.5%」から、なくなった「キャンペーン原資1.5%」を差し引いて計算しました。

| 月商 | 新しくかかる費用 | なくなった費用 | 増える費用(月) | 売上に対する割合 |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 12,500円 | 1,500円 | 11,000円 | 11.0% |
| 30万円 | 17,500円 | 4,500円 | 13,000円 | 4.3% |
| 50万円 | 22,500円 | 7,500円 | 15,000円 | 3.0% |
| 100万円 | 35,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 2.0% |
| 300万円 | 85,000円 | 45,000円 | 40,000円 | 1.3% |
| 500万円 | 135,000円 | 75,000円 | 60,000円 | 1.2% |
| 1,000万円 | 260,000円 | 150,000円 | 110,000円 | 1.1% |
※月額システム利用料は税抜で計算しています。PRオプションなどの料率の変更は含めていません。
粗利30%のストアなら、利益はどれだけ減る?
売上に対する割合だけでは、実感が湧きにくいと思います。粗利30%のストアで、利益がどれだけ減るかを計算しました。
| 月商 | 粗利(30%) | 増える費用 | 粗利に対する割合 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 3万円 | 11,000円 | 約37% |
| 30万円 | 9万円 | 13,000円 | 約14% |
| 100万円 | 30万円 | 20,000円 | 約7% |
| 500万円 | 150万円 | 60,000円 | 4% |
月商10万円のストアは、粗利の3分の1以上が消えます。ここに広告費や送料の値上がりが乗ると、ほぼ利益が残りません。
逆に、月商100万円を超えると、影響は粗利の1割未満に収まります。
撤退か継続か、判断の基準
判断は感情ではなく、数字でしてください。当社がご相談を受けた時に見るのは、次の3つです。

- 粗利の金額で、増える費用を払えるか: 月商30万円・粗利30%なら粗利は9万円。増える費用1.3万円を引いても約7.7万円残ります
- 月商を100万円まで伸ばせる商品があるか: 月100万円が、事業として続けられる最低ラインの目安です。利益が1個100〜200円しか出ない商品なら、商品そのものを変えた方が早いです
- 他のモールと比べてどうか: 楽天市場は月額の出店料だけで月数万円かかります。Yahoo!ショッピングは、有料化しても固定費は低い方です
撤退した方がいい2つのパターン
逆に、当社が「やめた方がいい」とお伝えするのは、次の2つの場合だけです。
- ライバルが強すぎて、何をしても上位を取れない: 1位の店が月200万円売って広告に月40万円使っている市場に、月10万円の広告で挑んでも、一生抜けません
- 市場そのものに魅力がない: 検索されていない、ブームが去った商品で、保管費だけが出ていく

松下
月商が10万円に届かないなら、正直、商品か売り方のどちらかを変えないと厳しいです。
でも、月100万円を目指せる商品が1つでもあるなら、今やめるのはもったいない。ライバルが減るのは、これからなので。
相談現場で聞く、有料化の声
有料化が決まってから、こんなご相談が増えました(業種・規模だけにしています)。
- 「ヤフーの中国輸入の店は月10〜15万円で止まっている。有料化を機に、残すか考えざるを得ない」(物販の法人)
- 「楽天の2号店を作った直後に、仕入れ先の条件が変わって売るものがなくなった。出店費用だけ年100万円かかる。捨てるか立て直すか」(同じ法人)
- 「ヤフーは9月から有料化するので、何か変わるかもと思って情報収集していた」(楽天で食品・雑貨を扱う会社)
- 「ヤフーは固定費がかからなくて安いと思っていたが、調べが足りなかった」(個人の出店者)
- 「ヤフーは惰性で月8万円。ブームが去って、不良在庫が大量にある」(中国輸入のセラー)
【当社の見立て】約4万店舗が退店する可能性

当社の見立てでは、Yahoo!ショッピングの約65,000店舗のうち、売上が0円の店舗が約20,000、月商10万円未満の店舗が約20,000弱あります。
月額1万円がかかるようになると、これらの店舗の多くが退店を考えると見ています。
合わせると、約40,000店舗が退店する可能性があります。
当社は2026年5月の時点で、「9月の有料化で、売上が月10万円に満たない休眠店が撤退して、検索結果が綺麗になる」とお伝えしてきました。
これは、真剣に取り組むストアにとっては大きなチャンスです。
- 検索結果に並ぶライバルが減る
- 広告の競争がゆるみ、クリック単価が下がる可能性がある
- 放置されていた商品ページが減り、ちゃんと作り込んだページが目立つ

松下
今、出店できているアカウントは「二度と手に入らない椅子」だと思ってください。
出店審査は2026年7月からさらに厳しくなっていて、一度手放すと、同じ条件で戻ってこられる保証はありません。
月1万円で椅子を持ち続けるか、手放すか。その判断は慎重にしてほしいです。
放置したストアに起きること
「売れていないけど、とりあえず置いておく」は、有料化で一番もったいない選択です。
月1万円がかかるうえに、放置したストアには別のリスクもあります。
- Yahoo!ショッピングからの「要返信」のメールを見落とす: 期限内に対応しないと一時停止、繰り返すと強制退店になります。迷惑メールに入りやすく、見落としが一番多いところです
- 注文の通知に気づかない: 売れたのに発送せず、クレームが重なって退店になったケースもあります
- 問い合わせを放置する: 数年前に開店した店が、カスタマー対応の連絡を忘れて閉店になり、その後の再申請が通らない、というご相談もありました
続けるなら、手を動かす。やめるなら、きちんと閉じる。中途半端が一番危ないです。
Yahoo!ショッピングは、まだ伸びしろがある
| 流通額の規模(概算) | |
|---|---|
| 楽天市場 | 約6兆円 |
| Yahoo!ショッピング | 約1.5〜1.6兆円(楽天の約4分の1) |
※各社の公開情報をもとにした概算です。
Yahoo!ショッピングは、LINEショッピングとの連携で、約9,800万人のLINEユーザーとつながりました。
LINEの中でAIが商品を提案するような買い方が広がれば、これまでモールを使っていなかった人も買い物に来るようになります。
当社の支援の経験では、同じ商品なら、Yahoo!ショッピングの売上は楽天市場の半分〜3分の2が目安です。
楽天市場で月300万円売れている商品なら、Yahoo!ショッピングで150〜200万円。
楽天市場やAmazonに出しているストアがYahoo!ショッピングを足すと、全体で1.3〜1.5倍になるイメージです。

松下
Yahoo!ショッピングは、楽天やAmazonのサブの販路として放置されている店が大半です。広告もろくに運用されていない。
ちゃんとやれば、まだシェアが取れる穴場です。LINEとの連携が本格化すれば、1年で楽天の半分くらいまで行くポテンシャルもあると見ています。
有料化と同時に進む、Yahoo!ショッピングの変化
有料化だけを見ると「負担が増える」話ですが、同じ時期にYahoo!ショッピングでは、売る側にとって追い風になる変化も進んでいます。
当社が2026年5月の時点で支援先にお伝えしていた動きは、次の3つです。
- 9月から出店が有料化: 休眠店が抜け、検索結果が整理される
- LINEアプリからYahoo!ショッピングの商品が買えるようになる: これまでモールを使っていなかった層が、買い物に来る
- AIでの商品探しが進化する: AI経由で商品を探して買う人が増える
3つ目は、すでに出店審査のご相談で実感しています。
「ヤフーの審査に落ちて、AIに相談したら相談先が5社出てきた」「ChatGPTで調べて問い合わせた」という方が、実際に増えています。
お客様の探し方が変わると、商品ページに書いてある情報の量と正確さが、これまで以上に効いてきます。
楽天市場と比べると、固定費はまだ低い
有料化で「楽天市場と変わらなくなるのでは」というご相談もあります。ただ、ご相談の現場では、こんな声もよく聞きます。
- 「楽天は固定費が月5万円、何も動かないまま抜けていくのでやめる」(通販番組に出た食品メーカー)
- 「楽天は手数料が高いから800円乗せたら売上が下がった。ヤフーも同じでいいか」(靴の自社ブランド)
Yahoo!ショッピングは、有料化しても固定費は月1万円(税抜)です。
手数料が上がった分を価格にそのまま乗せると、検索で比べられて売れなくなります。
価格を上げるなら、1枚目の画像の改善とセットで、クリック率が落ちないことを確認しながら100円ずつ上げてください。
有料化の今、やるべきこと
- 売れていない商品・止まっているページを整理する: 管理できる商品数には限りがあります。社長1人なら30〜50商品が目安です。私が1人で店長をしていた頃は、35商品でもしんどかったです
- 売れている上位30商品に集中する: 多くの店で、上位30商品が売上の半分以上を占めています
- 商品名・1枚目の画像を、検索されるキーワードにそろえる
- 広告は粗利から逆算する: PRオプションを全商品一律にかけていたら、まず見直す
- 配送の条件を整える: 配送の条件に対応できず広告も止めた、月900〜1,000万円のストアが、半年で月200万円まで落ちて撤退したケースもあります。一度落ちると、戻すのに3か月以上かかります
- レビューとリピートの仕組みを作る: 伸びる店と消える店を分けるのは、テクニックではなく仕組みです
- 社長が止まっても回る体制にする: 一人で運営していたストアで、社長が倒れて2〜3日連絡が取れない間に、月商500万円が100万円まで落ちたこともあります
- やる前の状態: カテゴリ1位を取ったことに満足して、改善を止めていた商品です。売上は月13〜15万円で横ばいでした
- やったこと: 1位を「通過点」と考えて、商品名・画像・広告の改善を続けました
- 結果: より大きな上位カテゴリでも1位を取り、月60万円まで伸びました
- 松下の一言: 小さいカテゴリの1位より、大きいカテゴリの10位の方がはるかに売れます。有料化でライバルが減る今は、大きいカテゴリを取りに行くタイミングです
→ 具体的な見直し方は「Yahoo!ショッピングで売上が伸びない・急に売れなくなった原因と対処法」と「PRオプション・アイテムリーチの料率の決め方」をご覧ください。
月商20万円の店を、月100万円にする試算
「月100万円が最低ライン」と言われても、どうやって届くのかイメージが湧かないと思います。当社がご相談で実際にお見せしている試算の一例です。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 今のアクセス | 月2,000 |
| 月100万円に必要なアクセス | 月1万(あと8,000) |
| 広告で買うアクセス | クリック単価50円×4,000クリック=広告費20万円 |
| 広告から売れる数 | 購買率6%で240個 |
| 売上 | 客単価4,500円×240個=約108万円 |
| 残る利益 | 粗利36%で約39万円−広告費20万円=約19万円のプラス |
※当社の支援先の数字をもとにした一例です。商品の単価・粗利・購買率によって変わります。
ポイントは、広告が回り始めると、通常の検索からのアクセスも増えることです。
広告で作った販売実績が商品の評価を上げ、検索の順位が上がります。
残りの4,000アクセスは、1枚目の画像の改善と、検索順位の上昇で埋めていきます。
社内で予算を通すときも、「20万円使うと108万円売れて、約19万円プラスになります」と数字で見せると通りやすくなります。
有料化後に残る店の「商品の条件」
有料化で固定費が増えた分、これからは扱う商品の条件がより大事になります。当社が新しく仕入れる商品の目安にしているのは、次の3つです。
- 粗利率30%以上: 手数料で約10%、イベントの割引で約10%、立ち上げの広告で約20%かかっても、赤字を掘らずに立ち上げられるライン
- 平均単価2,000円以上: 送料が上がった今は、低単価の商品は送料と広告費で利益が消えます。低単価の商品は、新商品の3割までに抑えます
- 1個あたりの粗利が1,000円前後: クリック単価40〜50円の広告を打てるライン

松下
Yahoo!ショッピングは、PRオプションで最大30%まで検索を優遇できるモールです。
裏を返すと、粗利30%ない商品は、本気の競合と同じ土俵に立てません。有料化で固定費が増えた今、「何を売るか」の見直しが一番効きます。
月商100万円の店の売上の内訳
Yahoo!ショッピングで月商100万円の店の内訳は、たとえば10商品で「40万・20万・10万・10万・5万・5万・5万・2万・2万・1万円」のようなイメージです。
1つが大きく伸び、2つ目がヒットし、残りはパラパラ売れる。売上は右肩上がりではなく、ある日、急に伸びるものです。
競合が1日5個売っているなら、自分は6個のペースで売り続ける。すると、ある日ガラッと順位が入れ替わります。
有料化でライバルが減る今は、その「ある日」を作りやすいタイミングです。
参考にした情報
この記事の費用の試算は、Yahoo!ショッピングの公式の料金ページに載っている費用項目をもとに、当社で計算したものです。撤退・継続の判断基準は、当社の一次情報(有料化後の相談と支援先の数字)をもとにしています。
仕組みや料金は、次の公式情報を確認しています。
※料金や費用の項目は変わることがあります。最新の内容は公式の料金ページでご確認ください。
よくある質問
Q. 有料化で、Yahoo!ショッピングの出店審査は緩くなりましたか?
A. 2026年10月時点で、審査が緩くなった事実はありません。2026年7月1日から、審査はさらに厳しくなっています。
Q. 月額1万円は、税込でいくらですか?
A. 税抜1万円なので、税込では11,000円です。
Q. 売上がない月も、月額費用はかかりますか?
A. かかります。売上に関係なく、毎月の固定費として発生します。
Q. 有料化を機に、楽天市場に移った方がいいですか?
A. 楽天市場は月額費用がより高く、広告費もかかりやすいモールです。
商品とストアの状況によるので、まずは両方の費用と見込める売上を比べてください。
Q. 月商がいくらあれば、続けた方がいいですか?
A. 月商の金額より、粗利の金額で判断してください。
粗利から増える費用を払っても利益が残り、月100万円を目指せる商品が1つでもあるなら、続ける価値があります。
月商10万円に届かない場合は、商品か売り方を変えることから考えてください。
Q. いったん退店して、売れる商品が見つかったら出店し直せますか?
A. 出店し直す場合は、改めて出店審査を受けることになります。審査は厳しくなっているので、退店は慎重に判断してください。
まとめ
- 2026年9月から、月額1万円(税抜)と売上の2.5%がかかる。キャンペーン原資1.5%はなくなった
- 増える費用は「月1万円+売上の約1%」。月商10万円なら粗利の3分の1以上が消える
- 約4万店舗が退店する可能性があり、真剣にやる店にはチャンス
- 撤退か継続かは、粗利の金額と、月100万円を目指せる商品があるかで判断する
- 今やるべきは、商品の整理・上位商品への集中・広告と配送とレビューの見直し
有料化をきっかけに、Yahoo!ショッピングを伸ばしたい方へ
EC-Consulting Japan株式会社は、Yahoo!ショッピング Best Store Awardsで3年連続受賞した認定コマースパートナーです。
累計2,000社以上を支援してきました。
- 月商と粗利から、続けるべきか・どこを伸ばすべきかを一緒に整理します
- 初回のストア診断は無料です
※成果はストアの状況や商材により異なり、売上を保証するものではありません。
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