楽天で売上を上げる方法16選と伸び悩んだ時に考えるべき施策

2025.06.12

楽天で売上を上げる方法16選と伸び悩んだ時に考えるべき施策

楽天市場に出店したものの上手く成果が出ず、売上を上げる方法で頭を悩ませているオーナーも多いのではないのでしょうか。

結論から言うと、楽天市場で売上を上げるには集客力・クリック率・転換率の向上に加えて、リピーターを増やす施策が必要で、総合的な取り組みの成果として売上の数字が伸びていきます。

この記事では、楽天市場で売上を上げる方法と、売上が上がらない時に確認すべきポイントをまとめてご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

【アクセス数・集客を増やす】楽天市場で売上を上げる方法3選

売り上げアップのイメージ

大前提として、アクセス数が少なければ売上が増えることはありません。そのため、まずは楽天市場で自社ショップへの集客を増やしましょう。

集客に効果的な方法として、以下の施策が挙げられます。

【アクセス数・集客を増やして楽天市場の売上を上げる方法】

  1. 楽天SEO対策をする
  2. 商品絞り込み機能を最適化する
  3. 楽天ランキング入賞を狙う
  4. イベント・特集ページ経由の流入対策
  5. 楽天アフィリエイト機能を使う

ここでは、楽天市場でアクセス数・集客を増やして売上を上げる方法について詳しく解説していくので、ショップ改善の第一歩としてぜひ取り組んでみてください。

①楽天SEO対策をする

「楽天SEO対策」とは、楽天市場の検索結果で自社の商品を上位表示させるための施策を指します。

楽天市場での集客やアクセス数を増やす上で最も重要なポイントとも言われていますので、集客力を高めたいのであれば、最初に取り掛かるべきでしょう。

楽天SEO対策に取り組む前には、競合調査を行うことが肝心です。以下のポイントで自社ショップと競合店を比較して、自社に足りない部分を洗い出してみてください。

  • サムネイル画像
  • 商品タイトル
  • ページの構成
  • ギフトへの対応
  • イベント・セール施策
  • レビュー施策

楽天SEOに取り組む際の主な方法としては、ユーザーが検索しそうなキーワードを商品名などに盛り込むことが挙げられます。

その際、競合店が多く埋もれやすい「ビッグワード」よりも、ニーズが具体的な「ミドルワード」「スモールワード」を選ぶことをおすすめします。
以下にトートバックを販売する場合の具体例を挙げてみます。

ミドルワード
スモールワード
ビッグワード
キーワードの例 トートバッグ 通勤 黒 トートバッグ
検索ニーズ 具体的 抽象的
検索結果の商品数 少ない 多い
競合店の傾向 対策店舗が少ない 大手店舗が多い
上位表示の難易度 低い 高い
転換率(購入率) 高い 低い

上の表からは、ミドルワード・スモールワードで検索するユーザーは、「商品への具体的なイメージ」と「高い購入意欲」を持っていることが分かります。

さらに、ミドルワード・スモールワードの場合は、検索結果に表示される商品数が絞り込まれ、新規店舗でも比較的検索結果に上位表示されやすいといった利点もあります。

以下の項目が検索順位に影響を与える可能性があるため、キーワードを盛り込む際の参考にしてみてください。

項目 表示デバイス
商品名 全デバイス
PC用キャッチコピー PC・スマートフォンアプリ
PC用商品説明文 PC・スマートフォンアプリ
PC用販売説明文 PC
スマートフォン用商品説明文 スマートフォン
モバイル用キャッチコピー スマートフォン・ガラケー
商品属性
※SKUプロジェクト開始以降
全デバイス
バリエーション設定
※SKUプロジェクト開始以降
全デバイス

この中で、特に優先的に対応したいのは「商品名」です。もし自社ショップの商品数が多く説明文まで対応できないという場合は、全商品の商品名を見直すところから始めましょう。

また、キーワードの適切な含め方が分からない場合は、実際に売れているショップの表記を参考に実践してみてください。

②商品絞り込み機能を最適化する

楽天SEO対策と併せて実施したいのが、商品絞り込み機能を最適化することです。

商品絞り込み機能とは、商品検索時に色や値段などで細かく絞り込む機能のことで、最初の商品登録時に担当者の感覚で商品カテゴリーを選んでいるケースも多いです。

絞り込み機能を使用して商品を検索するユーザーは購買意欲がより高いと考えられます。目的の商品に辿りつく導線を整えることで、購入に至る可能性も上がるでしょう。

最適化する際には、ユーザーが検索する際の行動を意識しながら、「色・サイズ」「送料設定」などを細かく設定することをおすすめします。

③楽天ランキング入賞を狙う

楽天ランキングには、期間別やカテゴリー別など多くの種類があります。ランキングに掲載されることで無料で広告効果を得られるため、ぜひ入賞を狙いたいところです。

楽天市場のランキングには、主に以下の種類があります。

ランキング名 更新間隔 表示件数 難易度
リアルタイムランキング 20分 300位まで
デイリーランキング 1日 1,000位まで
週間ランキング 1週間 300位まで
月間ランキング 1ヶ月 300位まで
年間ランキング 1年間 30位まで
ジャンル別ランキング 20分~1ヶ月 1,000位まで 低~高

中でも、ジャンル別ランキングはカテゴリーに階層があることで細分化されており、カテゴリー内にリアルタイム・デイリー・週間・ランキングが表示されます。

上記のうち、リアルタイムランキングであれば、出店から間もない店舗でも入賞を狙えるでしょう。

入れ替わりの激しさから大きな売り上げは見込めませんが、入賞実績を作る面では役立ちます。

楽天ランキングは入賞基準が公開されていないものの、以下の要素が順位の決定に影響していると考えられています。

  • 売上金額
  • 購入者数
  • 販売数
  • 伸び率

これらの要素を満たすためには、「一定期間に多くの売上を立てる」ことが鍵となります。

楽天SEO対策を講じた上で、以下の対策を行うことをおすすめします。

  • 入口商品を準備する
  • 予約販売を行う

予約販売では注文確定日を指定できるため、狙った日にまとまった売上実績が上がることでランキング入賞が狙えます。

また、楽天スーパーSALEなどのタイミングに注文確定日を合わせることで、集客効果と併せてさらに大きな売上実績を作ることも実現可能です。

楽天ランキングに商品が入賞した際は、商品ページなどにランキング入賞実績を掲載することも忘れないようにしましょう。

多くの人に購入されている商品であることが伝わり、ユーザーの信頼感や安心感を得られることも、売上を上げる方法として効果を発揮します。

④イベント・セール時の流入対策

楽天市場では「楽天スーパーSALE」などの大型セールイベントや、「新生活」など季節の行事に合わせて特設ページが設置されます。

楽天市場で開催されるイベントには、主に以下のものが挙げられます。

  • 楽天スーパーSALE(3月・6月・9月・12月)
  • お買い物マラソン(毎月)
  • 楽天ブラックフライデー(11月)
  • 楽天イーグルス感謝祭(11月)
  • 楽天大感謝祭(12月) など

楽天市場のイベントやセールは、正しい対策を行えば流入を大きく増やせるチャンスです。
特に、楽天スーパーSALEは通常時期の3倍程度のアクセス数が見込まれるため、積極的に集客対策を行いましょう。

以下は、セール時に行いたい対策の一例となります。

対策 具体的な対策内容 効果
検索対策 ・商品名に「楽天スーパーSALE」「母の日」などのキーワードを含める
・50%以上の値引きを行うことで「半額サーチ」への掲載を狙う
新規顧客・休眠ユーザーなどによる流入増加
無料広告枠へのエントリー イベント特設ページの「超目玉枠」「目玉枠」「最安値枠」などの枠に表示される商品をエントリーする
※抽選に当選した場合に掲載
流入増加
入口商品の準備 ・割引率、ポイント還元率を高めに設定
・送料無料設定をする
流入増加、売上拡大
商品画像の変更 「半額対象商品」「ポイント10倍」などセール用の文言を入れる 購入を決定する後押しになる
セール用特設ページ作成 セール限定商品、おすすめ商品をまとめたページを店舗内に作成 回遊率向上、購入数アップ
バナー作成・設置 店舗トップページへの設置 流入増加
LINE・メルマガで事前告知 ・セール限定商品、おすすめ商品の紹介
・クーポンの告知
セール時の売上拡大
レビューの促進 ・商品にレビュー依頼のカードや手紙を同梱
・フォローアップメールの送信
セール後の検索順位向上

バナーや特設ページに手を入れる際は、特にスマホでの表示に注意しましょう。

また、集客への対策と併せて、在庫管理・物流対策も同時に行うことで機会損失を防げます。

告知時期については、例として楽天スーパーSALEであれば「開催2日前」よりユーザーへの告知が認められています。

事前告知をすることで買い控えが懸念されますが、楽天市場では短期間に売り上げを伸ばすことで商品ページが強化され、上位表示に繋がります。
そのため、セール時に集中して販売し、売り上げの最大化を目指しましょう。

また、セール時は初日と最終日に売上が伸びる傾向があります。楽天市場側がテレビCMなどの広告を打つことから初日は拡散力が期待できるため、最終日に限定セールを実施するのもおすすめです。

イベント開催時に打つべき施策が分からない、イベントの集客効果が実感できないと感じていた方はぜひお試しください。また、イベント後はリピーターの獲得に繋がる施策も忘れてはいけません。

⑤楽天アフィリエイト機能を使う

楽天市場以外のWebサイト・ホームページ・SNS経由でのアクセス数を増やす方法として、「楽天アフィリエイト機能」を活用する方法もあります。

アフィリエイト機能とは、アフィリエイトサービスに登録しているアフェリエイターが、自身のブログやSNSなどで商品を紹介するものです。

投稿を閲覧したユーザーが購入する都度、ショップ側はアフェリエイターへの報酬を支払う必要があります。報酬は、購入金額の2%〜4%程度が目安となっています。

さらに、アドバンスオプションである「楽天スーパーアフィリエイト」を活用すれば、豊富な販売・売上実績を持つアフィリエイターの「プレミアムパートナー」に自社ショップの商品を紹介してもらうことも可能です。

アドバンスオプションには月額利用料が発生しますが、当面は無料で利用できるため、アクセス数が多いブロガーやインフルエンサーなどに協力を依頼してみましょう。

楽天市場で成果を上げている多くの方が楽天スーパーアフィリエイトを利用しているので、より幅広いターゲット層へアプローチしたい方や集客力を高めたい方にもおすすめです。

【クリック率を上げる】楽天市場で売上を上げる方法2選

クリックのイメージ

商品がユーザーの目に触れる機会が増えたら、次の段階としてクリック率の向上に注力する必要があります。

楽天市場にある多くの商品の中から、自社ショップの商品を選んでもらうために、以下の施策に取り組みましょう。

【クリック率向上により楽天市場の売上を上げる方法】

  1. サムネイル画像を工夫する
  2. スマートフォンでの表示に配慮する

ここでは、楽天市場でクリック率が向上することで集客や売上を上げる方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

①サムネイル画像を工夫する

楽天市場での露出が増えても、商品ページにアクセスされない限り売上は上がりません。

ユーザーの目を惹きクリックしてもらうには、「サムネイル」の品質や訴求内容が重要になります。
サムネイル画像を工夫したことでクリック率や購入率が大幅に向上したというケースは多いため、優先的に取り組みましょう。

サムネイル画像を改善する際には、以下のポイントを盛り込むことを意識してみてください。

訴求内容の例
商品の基本情報 サイズ・色・入数
累計販売数 「○個入」など
楽天ランキング獲得実績 「○○ランキング1位」など
ユーザーにとってのメリット 「ポイント10倍」「10%OFF」「送料無料」など

検索結果に表示される商品タイトルやキャッチコピーでは訴求できる内容が限られるため、「サムネイル画像」の訴求内容がクリックの決め手となります。

売上を伸ばしているショップのサムネイル画像をチェックして、構成や情報の見せ方などを参考にし、自社ショップのサムネイル作成に活かしましょう。

また、ABテストを行うのもおすすめです。競合店や人気店を参考に、素材となる写真や訴求内容に違いを出すことで、クリック率向上に貢献するサムネイル画像を生み出せます。

サムネイル画像の質が上がればユーザーの信頼度が高まり、長期的な売上向上にも繋がりますので、改善を重ねていきましょう。

②スマートフォンでの表示に配慮する

楽天市場は、スマートフォンアプリでの注文がポイント付与率に影響することもあり、スマートフォンで快適に閲覧するための配慮は必須と言えます。

ネットショッピングをしているユーザーは直観的に画面を見ているため、サイトが使いづらかったり情報が見づらいと感じたら、その時点でページを離脱してしまいます。

スマートフォンで見た時に「文字が見づらい」「何の画像か分かりづらい」と感じるなど、視認性が悪い場合は、すぐに表示を修正しましょう。

特に、画像や商品ページに手を加えた後は、必ずスマートフォンでも忘れずにチェックし、ユーザーが快適に買い物を楽しめるかを意識しましょう。

【転換率を高める】楽天市場で売上を上げる方法5選

磁石で人を引き寄せる

転換率とは、ショップを訪れたユーザーの中から商品を購入した人の割合を示す指標です。
楽天市場全体の転換率はおよそ3%前後と言われており、取り扱う商材や販売時期などさまざまな要素によって変動します。

転換率の例として、リピート購入が多い食品は3%〜10%と高い一方で、試着が出来ない衣類は1%~3%、高額商品が多い家電の場合は0.5%~2%と低く、慎重な検討を必要とする商品ほど転換率が低くなる傾向があります。

転換率の向上および売上アップを実現するには、露出とアクセス数を増やした上で、商品ページでユーザーに購入の決め手を与えることが必要です。

まずは、RMSでアクセス数に対して転換率が低いページをリストアップすることから改善を行いましょう。

【転換率を高めて楽天市場の売上を上げる方法】

  1. 商品ページを検索ワードに合わせる
  2. ショップの回遊率を上げる
  3. ユーザーの不安を取り除く
  4. 競合との差別化を図る
  5. クーポンの配信

以下では、楽天市場で売上を上げるために転換率を高める方法を一つずつご紹介するので、集客から成果に繋がらずにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

①商品ページを検索ワードに合わせる

転換率の改善に取り組む前に、まずは対策が必要なページをリストアップしましょう。
中でも、アクセス数に対して転換率が低いページについては優先的に対応が必要です。

アクセス数と転換率の差が大きい理由は、検索ワードと商品ページが剥離していることが考えられます。

例えば「トートバッグ 通勤 」の流入キーワードに対して、商品ページで「カジュアルにぴったり」といった訴求が全面的にされていると、ユーザーは「思っていたものと違う」と違和感を感じて離脱する可能性が高いです。

この場合は、ユーザーが検索するワードに商品タイトル・ページの内容を合わせることで解決できます。

上記の例で言えば、商品タイトルなどに「通勤」という単語を含め、ビジネスシーンを想起させる写真を含めることが効果的です。

商品の特徴を偽らないよう注意しながら、ユーザーの印象から剥離しない・違和感を与えない表現に変更しましょう。

また、キーワードを含めることでスモールワード・ミドルワードの検索に掛かる機会が増え、購買意欲が高いユーザーに見つけてもらえる可能性も高まります。

②ショップの回遊率を上げる

回遊率が低いショップでは、ユーザーが一つの商品を見ただけで離脱してしまうケースが多いため、ショップ内の回遊率を上げる施策も重要性が高いです。

回遊率を改善するには、閲覧中の商品ページの下に「こちらの商品も購入されています」といった形で表示されるレコメンド商品の設定がおすすめです。セット買い、ついで買いを促すことで転換率アップが期待できます。

レコメンド商品を設定するにあたり、商品ページに以下の項目を表示することを試してみてください。

  • おすすめ商品
  • 関連商品
  • 他のユーザーが購入した商品
  • 今見ている商品のセット販売

ショップの滞在時間が長くなることは転換率の改善にも繋がりますので、積極的に取り組みましょう。

また、ユーザーを別のサイトに誘導すると、楽天市場内で購入する気持ちが薄れる可能性があります。転換率の低下にも繋がるので、必ずショップ内の別ページへの誘導を意識してください。

③ユーザーの不安を取り除く

商品ページの情報量が少ないなど、ユーザーが不安を感じた場合も転換率に影響を与えます。

ユーザーが不安を感じてしまう原因には、以下の理由が考えられます。

  • 商品ページの情報が少ない
  • 写真が少なくイメージが湧かない
  • 問い合わせ先が分かりづらい
  • 購入後の返金・返品対応が分からない
  • 口コミ・レビューが少ない
  • 商品・ショップに悪い評価が付いている

商品のイメージや使用感が湧かなかったり、購入後に後悔しないかといった不安から、購入を躊躇していることが分かります。

ページや写真の追加で対策できるものもありますが、口コミやレビューが少ないことも不安要素となります。

口コミ・レビューを増やすには、商品にレビュー依頼のカードを同梱したり、スタッフの感想を最初のレビューとして投稿する方法がおすすめです。

レビュー投稿を依頼する際には、例文を掲載するほか、「○文字以上」といった文字数を指定して特典を付与することも効果的です。

特典を付与する場合、投稿後におまけを発送したり、次回注文時に利用可能なクーポンを配布することは認められていますが、キャッシュバックを行ったり、ギフトカードなどの金券を送ることは禁止されていますのでご注意ください。

また、悪い評価が付いてしまった場合は、ショップの誠実さを伝えるチャンスと捉えましょう。

返信は間を置かないように注意し、誠実な対応を心掛けることで、真摯に対応してくれるショップとして映ります。

④競合との差別化を図る

楽天市場の転換率が伸び悩む理由には、自社ショップの魅力や独自性が伝わっておらず、競合店との差別化ができていないことも考えられます。

原因は、他の店舗が取り扱う商品との違いや、「なぜこの商品を選ぶべきなのか」といった理由が分かりにくいことが考えられます。
商品へのこだわりや、独自の視点で特徴を伝えましょう。

また、競合店の方が販売価格が安い場合もユーザーがそちらに流れている可能性がありますが、同様に値引きをすると利益率が低下してしまいます。

価格競争に巻き込まれずに転換率を上げるには、サービスやサポートの面を充実させてユーザー体験を向上し、競合店との差別化を図ることが効果的です。

⑤クーポンの配信

楽天市場でユーザーの転換率を高める方法として、割引やポイントアップなどのお得なクーポンを配信することもおすすめです。

ユーザーの目に期間限定クーポンの情報が留まると、購入するかどうかを迷うユーザーに「今買うべき理由」が生まれるため、購入への後押しとして大きな効果を発揮します。

クーポンの配布は、競合店と価格を比較しているユーザーにも大きなアドバンテージになるほか、購入者向けにメルマガでクーポンを配布すればリピーターの獲得にも期待ができます。

【リピーターを増やす】楽天市場で売上を上げる方法4選

行列を作るミニチュア

ここまでの施策で集客・転換率の向上が見られたら、長期的にショップの売り上げを安定させるためにも、リピーターの獲得を目指しましょう。

リピーターを育成するコストは新規顧客を獲得する5分の1程度となっており、新規顧客の獲得を続けるよりも効率よく売り上げを伸ばすことに繋がります。

そのため、販売数が伸びてきた際には、新規顧客よりもリピーター向けの施策を優先することをおすすめします。

またユーザー側も、一度サービスを利用しており商品知識もあるため、心理的なハードルが下がることで購入に結び付きやすくなります。

リピーターを獲得する施策は、ユーザー体験の向上とアフターフォローが中心になります。
既存顧客の属性や傾向を分析した上で、以下の施策を実践してみましょう。

【リピーターを増やして楽天市場の売上を上げる方法】

  1. 購入後のフォローを徹底する
  2. メルマガ・LINEを送信する
  3. お気に入り登録を促進する
  4. TDA広告(ターゲティングディスプレイ広告)の配信

ここでは、リピーターの獲得を目標とした施策について詳しく解説していきます。

①購入後のフォローを徹底する

リピーターの獲得には、ユーザー体験の満足度を高めることとアフターフォローが欠かせません。

ブランディングの観点からも、利用後の満足が満足度指数の高さに繋がりますので、購入後の対応にこそ力を入れるべきでしょう。

丁寧な梱包と配送スピードに気を配ることに加えて、商品に同梱する印刷物などもユーザーの満足度の向上に繋がります。

  • 挨拶状
  • 商品のチラシ、カタログ
  • 次回以降利用できるクーポン
  • 段ボール、封筒などにショップのロゴを印刷する

同梱物では、食品の場合は「美味しい食べ方」や「アレンジレシピ」などを同封したり、化粧品であればサンプル品を付けるなど、ユーザーにプラスの価値を与える工夫が大切です。

また、購入後にフォローアップメールを送信することも有効です。商品購入のお礼に加えて、ご意見を伺いたいといった文面でレビューを促進することも可能です。

その際、レビューの依頼のみを文章で送ることは禁止されていますので、商品の使い心地や感想を伺う文章を添えましょう。

②メルマガ・LINEを送信する

既存ユーザーのリピート購入には、単純接触回数を増やすことが有効です。

メルマガやLINEを送信することで単純接触回数を増やせますが、ユーザーにメリットがなければ配信停止やブロックされてしまう可能性があります。

メルマガは購入フォームでチェックを外さなければ、そのままメルマガ会員になります。
メルマガを購読するのは購入者の約20%程度とされており、その中からリピート購入してもらえる仕組み作りを行いましょう。

一方で、幅広い年代が利用するLINEはリピーター獲得施策の面で相性が良いですが、
友だち登録をして貰う必要があるため、ユーザーが面倒に感じる可能性があります。

そのため、新規登録者にクーポンを配布することを伝えて、友だち登録を促進しましょう。ショップ内バナーやメールなどで告知するほか、QRコードを掲載した印刷物を商品に同梱することもおすすめです。

メルマガ・LINEのいずれにおいても、情報発信の際には以下のポイントを意識してみてください。

  • フォローアップメールの送信
  • ユーザーに有益な情報の配信(商品のお手入れ方法・豆知識など)
  • セール情報の告知
  • 情報発信の際にはクーポンを付帯する

③お気に入り登録を促進する

商品やショップをお気に入り登録してもらうことも、リピーターの獲得には効果的です。

ユーザーが商品をお気に入り登録すると以下の情報が届くため、お得に買えるタイミングで購入数が増えることが期待できます。

  • 値下げ情報
  • ポイント付与数アップ
  • スーパーDEAL(ポイント還元)
  • クーポン配布

また、お気に入り登録数が多い商品をポイントアップの対象にするなど、施策の決定にも役立ちますので、お気に入り登録数を増やすための仕組みを作りましょう。

お気に入り登録をしてもらうには、商品ページ内にボタンやバナーなどを設置する方法があり、RMSから任意のデザインにカスタマイズすることも可能です。

作成する際には、サイズや色に気を配り視認性を高めることがポイントです。色は目立ちやすい赤や黄色を選ぶと良いでしょう。

商品のお気に入り登録数を増やすには、ショップ内回遊率の向上も同時に行う必要がありますので、覚えておきましょう。

④TDA広告(ターゲティングディスプレイ広告)の配信

楽天市場のTDA広告(ターゲティングディスプレイ広告)は、特定のセグメントに向けた訴求ができる広告配信機能です。

会員の年齢・性別といった属性を絞り込むことで各セグメント別に適した商品の広告を配信でき、トップページや商品ページなどの目立つ場所に掲載されるため、集客効果が高いこともメリットです。

TDA広告では広告予算が設定でき、広告が表示された回数によって予算が消化されていくシステムとなっているため、予算倒れになる心配がありません。

リピーター育成に活用する場合は、既存顧客かつ頻繁に利用する人に向けた広告を配信することがポイントです。

「3か月以内に3回以上購入」の履歴があるセグメントは、短いスパンで楽天市場を利用しているため、訴求を行うことでリピーターになってくれる可能性が高いと考えられます。

楽天市場で売上が上がらない時に確認すべきポイント

データを分析している二人

ここまで、楽天市場でアクセス数や転換率を高めて売上を上げる方法をご紹介してきましたが「実践してもなかなか成果が上がらない」とお困りの方も居るはずです。

楽天市場で売上が上がらない場合、以下のようにショップの現状分析が甘かったり、リピーターの構築にまで施策が回っていないことなどが考えられるでしょう。

【楽天市場で売上が上がらない時のチェックポイント】

  1. 自社・競合ショップの分析はできているか
  2. リピート施策を行っているか
  3. 入口商品を送料無料にしているか

最後に、楽天市場で売上が上がらない時にチェックすべき3つのポイントを解説していくので、ぜひ目を通してみてください。

①自社・競合ショップの分析はできているか

楽天市場で売上が上がらない場合、自社ショップの現状や競合店の分析が甘く、差別化が上手くできていない可能性があります。

そもそも自社のコンセプトや商品のセールスポイントを理解できていなければ、訴求すべきターゲット層が不明瞭になるため、ユーザーへのアピール力も半減してしまうでしょう。

競合店の強みと弱みを分析することで、自社が打ち出すべき施策の方向性が見えてくるので、こまめな分析を怠らず地道に取り組み続けることが大切です。

②リピート施策を行っているか

楽天市場でのショップ運営を軌道に乗せるには、商品を購入してくれたユーザーがリピートしたくなる施策を充実させる必要があります。

例えば、購入して届いた箱の中に次回のお買い物に使える割引クーポンが入っていたら「また同じショップで購入したい」と感じてもらえるでしょう。

また、商品レビューの多さはショップの信頼感を高め、売上を上げる方法としても効果的なので、レビュー投稿に対してクーポンを配布するという方法もおすすめです。

③入口商品を送料無料にしているか

ショップへユーザーを引き込む役割を担う「入口商品」ですが、送料が設定されている場合は購入されるチャンスを逃している可能性があります。

楽天市場のユーザーは送料無料の商品の方が購入するハードルが低いと感じるため、ショップの目玉である入口商品を送料無料に設定することで、アクセス数や購入率アップが期待できます。

入口商品でショップに興味を持ってもらい、他の商品とのセット買いやついで買いを促進するためにも、お得感やメリットを感じてもらえる設定にこだわりましょう。

楽天市場で売上を上げる方法・集客方法のまとめ

この記事では、楽天市場でアクセス数や集客力を伸ばして売上を上げる方法と、成果が上がらない時にチェックすべきポイントをご紹介しました。

楽天市場でアクセス数や集客力を高めるには、楽天SEO対策に取り組んだりサムネイル画像の作り方にこだわるなど、多くのユーザーの目に触れる仕組みを作ることが大切です。

売上アップ施策や集客がうまくいかない場合は、魅力のアピールやリピーターの獲得が上手くいっていない可能性があるので、一度ネットショップ運営のノウハウを整理すると良いでしょう。

EC-Consulting Japanでは、楽天市場で売上を伸ばしたい方のために集客からショップ運営に至るまで幅広い支援を行っています。

2,000社を超える支援実績から蓄積された豊富なノウハウにより、一人で運営するECサイトが月商1,000万円以上に成長した実績もあり、弊社は最短スピードでの売上アップをサポートします。

ショップの状況や予算に合わせた柔軟な支援内容を提案しておりますので、ぜひお気軽にご相談・お問い合わせください。

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記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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