Yahoo!ショッピング出店のデメリット3つ!無料だけど厳しい審査の内容は?

Yahoo!ショッピングへの出店を検討しており、どういうデメリットがあるのか事前に知っておきたいという方は多いのではないでしょうか。
実際「出店審査に通らない」「月額費用は無料だけど成功するのは厳しい」などネガティブな評判もしばしば耳にします。
この記事では、厳しいとされる出店審査を含め、Yahoo!ショッピング出店のデメリットについて、わかりやすく説明しています。
デメリットはあるがそれでもYahoo!ショッピングに出店すべき理由や、成果を出すための方法についても紹介しているので、出店を検討している人はぜひ参考にしてください。
Yahoo!ショッピング出店3つのデメリット|無料だけど厳しい理由

Yahoo!ショッピングで出店を目指しても、実際にストアをオープンし売り上げを伸ばすのは厳しいと言われる理由として、次の3つのデメリットが挙げられます。
Yahoo!ショッピングに出店するデメリット
・出店審査が厳しい
・競合するショップが多い
・売上を増やすには広告費がかかる
それぞれについて詳しく解説します。
出店審査が厳しい
Yahoo!ショッピングの大きなデメリットとしてまず挙げられるのは、出店審査が厳しいことです。
Yahoo!ショッピングでは、悪質な出店者を排除し消費者を保護する目的から、厳しい基準を設けて出店審査を行っています。
具体的には次のような流れで出店審査が行われます。
Yahoo!ショッピングの出店審査の流れ
1. 必要情報の入力
2. 銀行口座への入金と確認電話
3. 契約審査(1回目の出店審査)
4. 開店準備
5. 開店審査(2回目の出店審査)
必要情報の入力
Yahoo!ショッピングの出店審査では、最初に出店に必要な下記の情報を入力しますが、法人と個人事業主で内容が異なります。
なお、Yahoo!ショッピングでは個人で出店する場合、個人事業主として開業届を出していることが条件となっているので注意しましょう。
項目 | 法人 | 個人事業主 |
---|---|---|
Yahoo! JAPAN ID | 以下のYahoo! JAPAN IDでは申込できないので注意 ・Yahoo!オークションストアに登録済み ・管理者でないYahoo! JAPANビジネスIDと連動中(法人の場合) |
|
クレジットカード情報 | 法人名義または代表者名義 | 代表者名義 |
会社情報 | ・登記簿謄本に記載されている内容 ・13桁の法人番号 |
会社名または屋号(確定申告書記載かストア運営に使うもの) |
代表者情報 | 登記簿謄本に記載の代表者情報 | 確定申告書に記載した本人情報 |
銀行口座情報 | 企業名を全て含む銀行口座情報(ゆうちょ銀行は不可) | 申込者と代表者が一致した銀行口座情報 |
提出書類 | ・発行から3ヶ月以内の登記簿謄本(履歴事項全部証明書) 以下のいずれか一つ ・公共料金の領収書等、国税・地方税の領収証書または納税証明書 ・青色申告承認申請書(控) ・社会保険料の領収書または納入告知書(納付書) 以下のいずれか一つ ・代表者の運転免許証 ・運転経歴証明書 ・マイナンバーカード |
・業務地住所が記載された最新の開業届1点 以下のいずれか一つ ・代表者の運転免許証 ・運転経歴証明書 ・マイナンバーカード |
出店予定商材情報 | 販売する商品に関する書類 |
入力内容の誤りや書類の不備があると出店審査に通りませんので、よく確認しましょう。
また、Yahoo!ショッピングの取り扱い商材の中には、免許や情報の提出が必要なものもあります。
情報の入力が必要な商材は以下の通りです。
免許や情報の提出が求められる商材
・古物(中古品)
・アルコール酒類全般
・医薬品
・動物用医薬品
・コンタクトレンズ
・レンタル商材
・役務、サービス商材
・ブランド品
・ふぐ
・自動車パーツ(中古自動車を解体して販売する場合)
Yahoo!ショッピングのストア運用ガイドラインでは、取り扱いできる商材について細かく販売条件が定められています。
取り扱い商材がガイドラインに違反しているとみなされれば、Yahoo!ショッピングへの出店は認められないので注意が必要です。
このように、審査の最初の段階から厳しいチェックを受け、不備や違反があると先に進めないのは、Yahoo!ショッピング出店のデメリットです。
銀行口座への入金と確認電話
入力した銀行口座に入金できるか確認するため、Yahoo!ショッピングから1円の入金があります。テスト入金に対して返金処理はなされないので、雑収入などで処理をすれば問題ありません。
入金確認後7日営業日以内を目安に、本人確認の電話がかかってくるのでYahoo!ショッピングからの電話には必ず出るようにしましょう。
電話による本人確認が完了しないと、出店審査に進むことができないのもYahoo!ショッピングのデメリットと言えるでしょう。
契約審査(1回目の出店審査)
本人確認後、約2〜10営業日でYahoo!ショッピングの審査結果通知が届きます。
ショップを作成するのに必要なストアクリエイターProの情報も記載されているので、審査をクリアした方は開店準備を進めましょう。
ここで審査落ちした場合、原因としては以下のことが考えられます。
- 入力情報の誤り
- 取り扱いできない商材の入力
- 使用できないYahoo! JAPAN IDの登録
- 申込者のYahoo! JAPAN関連サービス使用履歴上の問題
ただしYahoo! ショッピングは審査落ちの理由を教えてはくれません。自力で原因を見つけ出さないといけないのもYahoo!ショッピングのデメリットです。
開店準備
ストアクリエイターProにログインして、「Yahoo!ショッピングストア運用ガイドライン」を確認しながら以下の設定を行います。
ストアの開店に必要な設定
・トップページのデザイン(スマートフォン・PC)
・ストアページのデザイン(ヘッダ・フッタ・サイドナビ)
・各商品ページの出品登録
・カテゴリーページ
・会社情報
・ストア情報
・送料や配送方法
・ストアガイドの入力
・キャンセル規約の入力
・プライバシーポリシー
必要な情報を入力すればYahoo!ショッピングの開店審査に進むことができます。
ストアの設定は審査後でも変更できるので、設定完了したら出店審査を申し込みましょう。
開店審査(2回目の出店審査)
開店審査には、申込日から通常約2〜5営業日かかります。開店審査を通過すれば、ようやくYahoo!ショッピングに出店できます。
Yahoo!ショッピングでは、ストアページの内容についても運用ガイドラインで細かく定められています。
例えば、著作権や公序良俗に反するおそれがあるコンテンツの掲載、商品画像・使用文字などのレギュレーション違反、誇張表現・優良誤認などが無いかチェックされます。
違反が1つでもあると出店審査に落ちる可能性があるので、よく確認しながら進めましょう。
このように、Yahoo!ショッピングに出店を申し込んでから認められるまでに、厳しいハードルが設けられているのは大きなデメリットと言えます。
競合するストアが多い
Yahoo!ショッピングの大きなデメリットの一つは、競合する店舗が多いにも関わらず、全体の売上が少ないことです。
楽天が調べた「各ECモールの比較」によれば、楽天市場の5万店舗超、Amazonの約14万店舗超に対し、Yahoo!ショッピングは約120万店舗で、日本の三大ECモールの中でも圧倒的に多い店舗数を誇ります。
一方で売上については、楽天市場の5.6兆円、Amazonの6.8兆円に対し、Yahoo!ショッピングは1.8兆円であり、他の2社と比べて3〜4分の1程度しかありません。
つまり、他の2社よりも少ない売上のパイを多数のストアで奪い合う形になっている訳です。そのような厳しい環境の下で競合ストアに勝ち抜き、売上を伸ばすのは簡単なことではありません。
また競合が多いことで価格競争に巻き込まれるリスクも高く、売上が伸びても利益が出ない恐れもあります。
Yahoo!ショッピング | 楽天市場 | Amazon | |
---|---|---|---|
店舗数 | 約120万 | 約5.7万店舗以上 | 約30万店舗 |
売上金額 | 約1.8兆円 | 約5.6兆円 | 約6.8兆円 |
売上を増やすには広告費がかかる
Yahoo!ショッピングで売上を伸ばすには、広告を出すことが不可欠であるのも、デメリットの一つです。
前述の通りYahoo!ショッピングでは競合するストアが非常に多いので、自社商品と競合する商品のページも膨大な数にのぼります。
広告を出して商品の露出を増やさないと、ユーザーの選択肢に入ることすら難しいのです。
Yahoo!ショッピングで利用できる主な広告は次のようなものです。
広告の種類 | 特徴 |
---|---|
バナー・テキスト広告 | Yahoo!ショッピングのトップページやカテゴリーページなどの広告枠に掲載できる広告 |
アイテムマッチ広告 | 検索結果やカテゴリーページの専用枠に商品表示できる検索連動型広告 |
ソリューションパッケージ広告 | GoogleやYahoo! JAPANのトップページなどYahoo!ショッピング以外のページに配信できる広告 |
PRオプション | Yahoo!ショッピングで商品が売れた際の販売手数料(=PRオプション料率)を払うことで、Yahoo!ショッピング内の検索で上位表示しやすくさせるサービス |
広告で成果を得るには、適切なタイミングで適切な費用を投入することや目標管理が必要ですが、経験が乏しい方が実行するのは簡単ではないでしょう。
期待した結果が得られないままコストばかりかかって、赤字となる可能性も少なくありません。
それでもYahoo!ショッピングに出店をすべき4つの理由

ここまでYahoo!ショッピングに出店するデメリットを紹介してきました。デメリットを確認したところ、出店は諦めた方がよいのでしょうか。
結論から言えば、Yahoo!ショッピング出店にはデメリットを上回るメリットがあります。具体的には次の4点が出店をおすすめできる理由です。
Yahoo!ショッピングに出店するべきメリット
・出店・月額費用が無料
・外部リンクが自由
・売上拡大の余地が大きい
・サポートが充実している
ひとつずつ見ていきましょう。
出店・月額費用が無料
Yahoo!ショッピングに出店する大きなメリットの一つは、出店費用と月額費用が無料だということです。実際に商品が売れた場合にのみ、売上に応じて手数料が発生します。
初期費用がかからないため、EC事業に新規参入する場合にも気軽にストア運営を始めることができます。
またYahoo!ショッピングに出店したものの商品が売れなかった際に、しばらくストアをお休みしても、維持費がかかる訳ではないので金銭的リスクが生じません。
外部リンクが自由
Yahoo!ショッピングでは、外部リンクをトップページや商品ページなどに貼ることが認められています。
外部リンクを設置することで、ユーザーを自社サイトやSNSなどに誘導し、Yahoo!ショッピングのストアでは扱っていない商品を紹介したり、会社やブランドの魅力をアピールしたりするなど、様々なマーケティング施策を行うことができます。
楽天市場やAmazonでは原則として外部リンクを認めていないことから考えると、これはYahoo!ショッピング独自の大きな強みと言えるでしょう。
売上拡大の余地が大きい
Yahoo!ショッピングは、取り組み次第では売上拡大のチャンスが大きいと言えます。
Yahoo!ショッピングに出店している事業者の中には、自社サイトや他のECモールでもショップを運営しているケースが見られます。
楽天市場やAmazonでの販売を優先し、固定費がかからないYahoo!ショッピングは集客機会の一つとして注力せずに出店しているというケースも実際には少なくないのです。
そのため、あなたのストアがYahoo!ショッピングに重点的に取り組めば、他のECモールよりも結果が出しやすい可能性があります。
またYahoo!ショッピングは、同じLINEヤフーグループ傘下のLINEやPayPayなどからの集客が見込めるのも魅力です。
例えば、Yahoo!ショッピングとPayPay、LINEを連携することでPayPayポイントの還元率が向上するなど、ユーザーには大きなメリットがあります。
このように、グループ会社のサービスとの連携により、高いシナジー効果が期待できます。
サポートが充実している
Yahoo!ショッピングでは、出店者へのサポートが充実しています。
まず心強いのが、「コマースパートナー」の存在です。ストアの構築から管理、運用、販促にいたるまで様々なニーズに対し、運営母体であるLINEヤフーに代わってそれぞれの専門企業がサポートしてくれます。
また、ヘルプデスクに出店準備や申し込み内容、出店後の悩みなどについて相談できることや、売上や受注の管理システムや分析ツールなど便利な機能を利用できることも魅力的です。
Yahoo!ショッピングに出店するならEC-Consulting Japanに相談

ここまでYahoo!ショッピングに出店するデメリットと、それでも出店すべき理由について説明してきました。
しかし実際に出店し成果を出すのは簡単なことではありません。出店審査にパスできなかったり、開店はできたものの思うように売上・利益が上がらず撤退することになったりというケースも後を断ちません。
Yahoo!ショッピングで、スムーズに出店に漕ぎつけ、着実に売上や利益を伸ばすためには、プロのサポートを受けるのも一つの方法です。
EC-Consulting Japanは、Yahoo!ショッピングに特化したコンサルティング会社で、これまで2,000社以上を支援し成功に導いてきました。
机上の空論ではなく、実際に複数のECサイトを自社で運営し、実務で使えるノウハウをブラッシュアップし続けています。
特にYahoo!ショッピングにおいては豊富な実績を誇り、Yahoo!ショッピングBest Store Awardsにおいて、190社以上あるコマースパートナーの中から1社しか選ばれないベストパートナー賞を3年連続で受賞しています。
Yahoo!ショッピング運営の方からも高く評価されている確かなノウハウで、御社の成功を全力でサポートします。ぜひ一度ご相談ください。
Yahoo!ショッピング出店のデメリット・出店審査のまとめ
本記事では、Yahoo!ショッピングへの出店には次の3つのデメリットが伴うことについて詳しく説明しました。
Yahoo!ショッピングへの出店に伴うデメリット
・出店審査が厳しい
・競合するショップが多い
・売上を増やすには広告費がかかる
一方でそれを上回る以下のようなメリットがあることも紹介しています。
Yahoo!ショッピングに出店するべきメリット
・出店・月額費用が無料
・外部リンクが自由
・売上拡大の余地が大きい
・サポートが充実している
しかしデメリットとメリットは理解できても、実際にYahoo!ショッピングに出店して成功を収めるのは容易なことではありません。
成功モデルをなぞるだけでなく、それぞれの状況に合った「最適なプラン」を考案し実行することが大切です。
Yahoo!ショッピング出店を検討している方は、豊富な実績を持つEC-Consulting Japanのサポートを受けることをおすすめします。
ベストパートナー賞を3年連続で受賞している確かな実力で、御社を成功へと導きます。ぜひお気軽にご相談ください。
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