【最新】Yahoo!ショッピングでインボイス対応の領収書を発行する方法
2024.05.29
Yahoo!ショッピングは、多くのユーザーに利用されているオンラインショッピングサイトです。
これまでYahoo!ショッピングではインボイス対応の領収書は店舗毎に個別に対応しており使い勝手が悪かったですが、最近ではインボイス対応の領収書を発行する際の新機能が搭載されました。
本記事では、Yahoo!ショッピングでインボイス対応の領収書を発行する方法について、詳しく解説していきます。
インボイスや領収書についても解説しているため、是非最後までご覧ください。
Yahoo!ショッピングでのこれまでのインボイス対応と新機能
インボイス対応では、商品の購入に関する詳細な情報を含んだ領収書を発行する必要があります。
通常の領収書よりも詳細な情報が記載されているため、特に法人や個人事業主などのビジネス利用に適しています。
この10月から始まったインボイス制度の時点では、購入者は注文履歴画面からインボイス対応の領収書を発行することは出来ませんでした。
店舗側が個別に対応しなくてはならず大変不便な状態でしたが、ある新機能が搭載されることによってその不便さは解決されます。
2023年11月10日に発表されたインボイス領収書の発行新機能
2023年12月21日(木)に、インボイス対応の領収書発行機能がリリースされました。
⇒インボイス対応領収書発行開始予定のご案内 - お知らせ - Yahoo!ショッピング
『概要』
●購入者が注文履歴画面でインボイス対応の領収書の発行ができるようになる
●ヤフーショッピングに事業者番号を登録した店舗のみ
●過去の注文にさかのぼって発行できる(事業者番号登録以降のみ)
●サービス開始は2023年12月下旬(予定)
●対象支払い方法は、PayPay(残高)、クレジットカード決済、PayPay(クレジット)※旧あと払い、 キャリア決済、ヤフーショッピング商品券
これにより、注文履歴から自分で領収書を発行する際にも、Tから始まるインボイス番号(事業者登録番号)が記載されるようになりました。
インボイス対応の領収書の発行は、Yahoo!ショッピングに事業者番号を登録した店舗のみ行うことが可能です。
過去の注文にさかのぼって領収書を発行することも可能ですが、事業者番号登録以降の注文に限られます。
対象となる支払い方法は、PayPay(残高)、クレジットカード決済、PayPay(クレジット)※旧あと払い、 キャリア決済、Yahoo!ショッピング商品券です。
2024年4月30日に「適格請求書発行事業者」当否の表記を実装
「適格請求書発行事業者」とは、適格請求書(インボイス)を発行するために、税務署の登録を受け、国から「インボイスを交付しても良い」と許可を取っている事業者を指します。
2024年4月30日にはこの適格請求書を発行できる事業者か否かの表記を、会社該当ページに記載するとYahoo!ショッピングから発表がありました。
参考:[4/30実施]ヤフーショッピングにおけるインボイス制度への対応について - お知らせ
なお、非適格事業者の場合は「当店は、適格請求書発行事業者ではありません」と表記されます。
このように、徐々にYahoo!ショッピングがインボイス制度に対応しており、使いやすくなってきています。
Yahoo!ショッピングでインボイス対応の領収書を発行する際の注意点
ここからは、実際にYahoo!ショッピングでインボイス対応の領収書を発行する際の注意点を紹介します。
領収書を発行するためには、正確に適格な請求書を作成する必要があります。以下に、基本的なルールをいくつかご紹介します。
領収書の記載事項が変わる
領収書を正式な請求書として発行する際には、以下の項目を必ず記載する必要があります。
適格請求書として記載が求められる内容
・適格請求書発⾏事業者の⽒名または名称
・登録番号
・取引年⽉⽇
・取引内容(軽減税率対象品目の場合はその旨も記載)
・税率ごとに合計した取引金額(税抜価格または税込価格)
・適⽤税率
・税率ごとに区分した消費税額等
・書類の交付を受ける事業者の⽒名または名称
※ 太字が現状の記載事項から追加されるものです。
※税抜き価格と税込み価格が混在している場合は、どちらかに統一した上で、「税率ごとに合計した金額」と「税率ごとに区分した消費税額など」を計算し、記載する必要があります。(ただし、たばこなど法令や条例により「税込みの小売定価」が定められている商品などは例外です)
適格な請求書のフォーマットは決まっていませんが、必要事項をきちんと記載していれば問題ありません。
つまり、手書きの領収書であっても、上記の情報を正確に書き込んでいれば、仕入税額控除の証拠書類として使用することができます。
消費税の端数処理は1適格請求書につき1回まで
消費税額の計算時には端数処理が発生しやすいですが、これまでには明確なルールが存在しませんでした。
しかし、インボイス制度では、端数処理に関するルールが正式に定められることになりますので注意が必要です。
具体的には、インボイス制度における端数処理は「1つの適格請求書・適格簡易請求書において、税率ごとに1回」となります。
つまり、適格な請求書や領収書であっても、このルールが適用されます。
仕入税額控除を受ける場合は3万円未満の領収書も保存が必要
現在、取引価格が3万円未満の場合、領収書を発行しなくても仕入税額控除が適用される特例があります。
ただし、インボイス制度によってこの特例は廃止され、3万円未満の取引においても適格請求書(または適格簡易請求書)の領収書が必要となりました。
適格請求書発行事業者になると、取引先からの要求に応じて適格請求書や適格簡易請求書を発行する義務が生じますので、取引価格が3万円未満でも取引先から領収書の発行を求められた場合は必ず発行しなければなりません。
【注意!】注文後に問い合わせを受けると損をする
インボイス対応の領収書発行対応をする時「注文後に問い合わせ」いただく形で対応していませんか?
お客様によっては注文後にお問い合わせいただく形でインボイス領収書の対応をする事にはなるかと思いますが、これは避けるようにしましょう。
なぜなら、問い合わせを行うことによってストアの評価が下がり損をするからです。
なぜ評価が下がり損をするのか、それはYahooショッピング独自の評価システムに関係しています。
実はYahooショッピングでは、お客様からの評価やレビュー内容だけでなく、Yahooショッピング自身が出店者を様々な項目で評価しています。
出荷遅延率や売上規模、キャンセル率、メール配信、クーポン活用など、さまざまな項目をチェックし、合格不合格の評価を付けています。
その中でも重要な項目の1つが「お問い合わせの数」です。お問い合わせの数が多いほどマイナス評価になり、お客様からの問い合わせが増えれば増えるほど、出店者の評価は下がる仕組みになっています。
これは、お客様が不明点なく買い物ができるようにするための評価基準であり、Yahoo!ショッピング出店者にとっては、お問い合わせをできるだけ受けない方が有利となります。
つまり、今回のインボイス領収書対応方法においても、「注文後に問い合わせ」を受ければ受けるほど、Yahooショッピングからの評価も下がってしまうことになるので注意が必要です。
【お買い物の時】Yahoo!ショッピングで領収書を発行する際の条件
Yahoo!ショッピングでインボイス未対応の領収書を発行する条件も合わせてご紹介します。
「Yahoo!ショッピングで買い物をしたけど、何故か領収書が発行できない」という方はぜひ参考にしてください。
注文履歴から領収書を発行する条件
2020年4月8日以降の注文であり、支払い方法は「PayPay(残高)」「クレジットカード決済」「PayPay(クレジット)※旧あと払い」「ポイント払い」「キャリア決済」のいずれかの場合であることが、Yahoo!ショッピングで領収書を発行できる条件となります。
また、ストア側で「領収書発行機能」で「利用する」を選択し、注文ステータスは「完了」に設定されていることが必須条件となります。
領収書発行機能に対応していないストアで発行を依頼する場合
商品を購入した後、特別な要望がなくても、領収書のURLがメールで送られてくることがあります。そのURLから領収書を自分でダウンロードするか、印刷することが一般的でしょう。
もし領収書が必要であれば、注文時の備考欄に「領収書を発行していただけると嬉しいです」と書いていれば、対応してもらえるはずです。
Yahoo!ショッピングでインボイス対応の領収書を発行する方法|まとめ
以前までは不便だったインボイス対応の領収書発行も、新機能が搭載されたお陰で大変便利になりました。
手間のかかる作業を自動化し、効率的に処理できるようになったことで、時間と労力を節約することができますね。
インボイス対応や領収書発行など、Yahoo!ショッピングの店舗運用には様々な点に目を配る必要があります。
Yahoo!ショッピングの店舗運用では、細やかな所に配慮することがリピーターを増やす鍵です。
ユーザーが気持ちよくお買い物が出来るように、日々対応していきましょう。
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