【中国からの荷物はいつ届く?】かかる日数の目安と輸送方法
2024.02.19
中国から日本へ荷物を送る際、いつ届くのか気になる人は多いです。荷物の輸送方法によって、かかる日数は異なります。
この記事では、中国から日本へ荷物を送る際にかかる日数の目安や、荷物に応じた輸送方法の選び方を解説します。記事を読めば、中国から日本へ荷物を効率的に送るための知識が身につきます。
中国から日本への荷物の配送方法
中国から日本へ荷物を送る際には、複数の輸送方法があります。荷物のサイズや重量、輸送の緊急度に合わせた輸送方法を選びましょう。適切な輸送方法を選べば、コスト削減や輸送スピードの最適化、荷物の安全性の確保などのメリットが得られます。
輸送方法にはおもに以下の4つがあります。
- EMS(国際スピード郵便)
- 航空便
- SAL便(Surface Air Lifted)
- 船便(Surface Mail)
EMS(国際スピード郵便)
EMSは国際郵便の一つで、速く配達できるのが特徴です。日本郵便が提供するEMSは、荷物を通常よりも速く送りたいときによく選ばれます。中国から日本へ荷物を送る場合は、数日から1週間程度かかります。
オンライン追跡機能がついているため、輸送状況をリアルタイムで確認することが可能です。重要書類や急ぎの荷物でも、安心して送れます。しかし、料金は割高なので注意しましょう。
EMSは航空便を利用しているため天候に左右されやすいのがデメリットです。天候不良や大規模災害で、輸送が遅れることがあります。
荷物の安全を確保するために、受け取り時には署名が求められることが一般的。適切なサイズと重量であれば、EMSは速くて確実に送れる輸送方法です。
航空便
航空便は国際航空郵便の一つです。荷物を速く送りたい場合に適しています。国際郵便や専門の輸送業者に依頼することで利用できます。輸送スピードはEMSよりは遅いものの、SAL便や船便と比べると速いです。
料金は重量によって異なり、EMSよりも安いケースが多いです。輸送状況を確認したい場合は、荷物の追跡サービスがついている航空便を利用しましょう。
航空便にはサイズや重量の規制があります。大きな荷物や重い荷物を送る際には、追加料金が発生する可能性があるため注意が必要です。輸送先の国や地域によっては航空便を利用できないケースもあるので、発送前に確認しましょう。
航空機のスケジュールや天候が、輸送の予定に影響を与える場合もあります。航空便は計画に余裕を持って利用することが必要です。荷物の保管状況は比較的良好で、破損のリスクが低いメリットがあります。
SAL便(Surface Air Lifted)
SAL便とはSurface Air Liftedの略称で、海外から日本へ荷物を送る際に選択できる輸送方法の一つです。SAL便は、航空便と船便の良い点を併せ持っています。荷物の輸送は部分的に航空機を利用し、残りは地上や海上で輸送されます。
利用料金は航空便よりも安く、輸送スピードは船便よりも速いところが特徴です。日本への輸送は通常、2週間から3週間程度かかります。
荷物の重量やサイズには一定の制限があり、大きいものや重たいものは送れません。荷物の追跡サービスがついていますが、航空便と比較すると追跡情報の精度が劣る場合があります。
SAL便は天候や交通事情の影響を受けやすいため、輸送に遅れが出るリスクがあります。しかし、輸送料と輸送速度のバランスを考えるなら、SAL便を選ぶのがおすすめです。
船便(Surface Mail)
船便は、海外へ荷物を送る輸送方法の中で最も安く利用できる方法です。特に、重い荷物や大きいサイズの荷物を送る場合に適しています。しかしEMSや航空便、SAL便と比較すると、輸送に時間がかかるところがデメリットです。通常は1ヶ月以上かかります。
船便は天候や海上の交通状況に左右されるため、輸送に遅れが出る可能性があります。荷物を急いで送りたい場合や、荷物の損傷を避けたい場合には向いていません。追跡サービスが限定されていたり、提供されていなかったりするケースもあるため、荷物追跡を確実にしたい場合は他の輸送方法を選びましょう。
船便は、定形外郵便や小包で利用できます。利用料金を安くしたい場合や、輸送スピードにこだわらない場合に選ばれることが多いです。ただし、電子機器や精密機械などのデリケートな荷物の輸送には不向きです。送る荷物に合った、最適な輸送方法を選びましょう。
中国から日本への荷物の輸送日数の目安
中国から日本へ荷物を送る際の輸送日数は、選択する輸送方法によって大きく異なります。以下を確認してください。
- EMS:2~4日
- 航空便:4~7日
- SAL便:2週間
- 船便:1ヶ月~
EMSの輸送日数
EMSを利用し中国から日本へ荷物を輸送する場合、一般的に2~4日かかります。荷物を急ぎで送りたい場合は、以下のような対処法があります。
- 出荷前に輸送業者に連絡して緊急輸送ができるか確認する
- 追加料金を支払い、エクスプレスオプションを利用する
国内配送業者と上手く連携することも、荷物を速く届けるために役立ちます。
荷物の遅れを防ぐには、輸送先情報を正確に伝えることが大切です。休日や輸送のピーク時を避けて荷物を送ることも、輸送を速くするコツです。これらを上手に利用することで、EMSでの荷物輸送をスムーズにできます。
航空便、SAL便、船便の輸送日数
中国から日本へ荷物を送る際には、航空便、SAL便、船便の3つの輸送方法もあります。輸送方法によって、輸送日数が異なります。
最速で荷物を届けたい場合は、約4日~7日で届く航空便が適しています。費用を抑えたい場合は、輸送に約2週間かかるSAL便がおすすめです。最も安く荷物を送りたい場合は、船便を選びましょう。ただし船便では輸送に1ヶ月以上かかることもあります。
繁忙期や祝祭日、天候や運送ルートによって輸送日数が変動することもあります。輸送方法を選ぶ際は、輸送料金とスピードのバランスを見極めましょう。
中国から日本への荷物の輸送日数を確認する方法
中国から日本へ荷物を送る際の輸送日数は、輸送サービスの公式ウェブサイトに追跡番号を入力することで確認できます。最新の荷物の現在地や輸送状況も追跡可能です。
予測輸送日数は参考になります。しかし以下のような要因で、実際の輸送日数が変わる可能性があります。
- 輸送方法
- 季節
- 祝祭日
- 税関の混雑状況
輸送日数が予想よりも長くなった場合は、輸送業者に直接連絡を取りましょう。遅れの原因が明らかになることがあるからです。遅れの原因や輸送日数の目安が分かれば、安心して荷物の到着を待てます。
追跡サービスの利用方法
追跡サービスを利用すると、荷物の位置情報が分かります。以下のステップで進めましょう。
- 追跡番号を取得する
- 輸送業者の公式ウェブサイトにアクセスする
- 追跡番号入力欄に追跡番号を入力し、検索を行う
- 追跡結果を確認し、現在の荷物の位置やステータスをチェックする
輸送状況確認時の注意点
輸送業者の公式ウェブサイトやアプリに追跡番号を入力すれば、最新の輸送情報を受け取れます。しかし、輸送状況がリアルタイムで更新されない場合もあります。税関検査中など一時的に変わらないこともあり、同じステータスが続くことも。
輸送情報が日本語でない場合は、翻訳ツールを使用しましょう。長期間更新されない場合は、輸送業者や販売者へ問い合わせることが重要です。追跡情報が正確でない地域もあるため、地元の輸送業者へ確認することも検討しましょう。祝祭日や週末には、情報更新が遅れることもあります。
荷物を実際に受け取るまでは、輸送状況は確定しないと考えましょう。輸送状況を頻繁に確認するのはおすすめしません。
中国から日本へ荷物を送る際に輸送が遅れる原因
中国から日本へ荷物を送る際には、遅れが発生することがあります。輸送が遅れる原因には以下のようなものがあります。
- 中国の祝祭日
- 税関での長期滞留
- 気象条件の悪化や交通事故
不測の事態に備え、事前の対策を講じることが重要です。
中国の祝祭日
中国には国慶節や春節のような祝祭日が存在し、国民は長期間の休暇を取ります。政府機関や多くの企業が休業し、税関業務も停止するため、荷物の輸出入手続きにも遅れが出ます。
休業日は輸送業者が業務を行えません。国内配送ネットワークが停止する可能性があり、輸送の遅れが起こりやすいです。特に祝祭日の前後は荷物の積み込み量が増加し、物流センターが処理しきれないことから、輸送遅延が発生するリスクが高まります。
荷物を輸送する際は中国の祝祭日を考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。祝祭日の数週間前から準備を始めることがおすすめ。祝祭日が終わった後も、物流センターや輸送業者が通常業務を再開するまでには時間がかかるため、計画を立てる際には注意しましょう。
税関での長期滞留
税関での荷物の長期滞留は、配達の遅れや追加費用が発生するリスクを引き起こします。税関での長期滞留を防ぐには、荷物を送る前に必要な書類を準備し、税関の規則を理解することが大切です。
万が一長期滞留が発生した場合はできるだけ早く輸送業者に連絡し、適切な対応を取るように依頼しましょう。電子商取引プラットフォームが提供する保証サービスや輸送時のリスクに対応できる保険を、事前に検討するのも良い方法です。
上記の対策を講じることで、税関での荷物の長期滞留による影響を最小限に抑えられます。
気象条件の悪化や交通事故
気象条件の悪化や交通事故が、輸送に大きな影響を与えることもあります。台風や大雪によって交通網が寸断されたり、輸送中の事故や車両故障が発生したりすることも。輸送業者のストライキや労働紛争が輸送サービスの停止を引き起こし、輸送遅延の原因になることもあります。
輸送の遅れが発生した場合、輸送業者のウェブサイトや追跡システムで状況を確認することが重要です。受取人と発送元の間で情報を共有し、代わりの輸送手段を検討する必要があります。最新情報を把握し、柔軟な対応を心がけましょう。
輸送方法の選び方
輸送方法を選ぶ際には、荷物の重さやサイズ、届けたい速さと費用をよく考えることが大事です。以下の内容も把握しましょう。
- 荷物の重量とサイズに応じた輸送方法の選び方
- 国際輸送での費用対効果と安全性の考慮
状況に合わせた輸送方法を選ぶことが重要です。安全性を最優先にしたい場合は、追跡サービスの整ったEMSや航空便を選択しましょう。
荷物の重量とサイズに応じた輸送方法の選び方
荷物を送る際には、重さや大きさに合った送り方を選ぶことが重要です。
軽くて小さい荷物を速く送りたい場合には、EMSがおすすめ。EMSは追跡番号がついていて荷物の位置情報が分かるので、安心感が大きいのが特徴です。ただし、大きな荷物の場合にはEMSの利用は不向きです。
バランスを重視するときは、航空便が合っています。EMSと比べると少し日数はかかりますが、料金と速さのバランスが良いところがメリットです。しかし、重い荷物には適していません。
大きくて重い荷物を送る場合は、船便が適しています。輸送時間はかかりますが、コストを抑えられます。
荷物の価値が高い、または迅速に届けたい場合は、保険や追跡サービスが利用できる輸送方法を選ぶことも可能です。荷物を送る際には重さや大きさだけでなく、荷物の価値や緊急度、予算などに合わせて、最適な輸送方法を選びましょう。
国際輸送での費用対効果と安全性の考慮
国際輸送では、費用対効果と安全性を考えることが重要です。輸送方法を選ぶときは、輸送にかかる費用と輸送時間のバランスを考慮する必要があります。
量が多い荷物や重い荷物の場合は、船便のような費用を抑えられる輸送方法を選ぶと経済的です。一方で、緊急性が高い荷物には航空便やEMSなどの速く送れる輸送方法が適しています。
貴重品や壊れやすい荷物を送る場合は保険つきの輸送方法を選択し、万が一の事態に備えることが重要です。輸送ルートの安全性や政治的なリスクを考慮する必要もあります。
輸送業者を選ぶときは、信頼性や過去の輸送実績を確認しましょう。安全に輸送するために、適切な保険を選ぶことも重要です。
国際輸送では荷物の種類や必要な輸送スピード、コストと安全性のバランスを見極めることが必要です。適切な輸送方法を選ぶことで費用を抑え、荷物を安全に目的地に届けられます。
まとめ
中国から日本へ荷物を送る際には、おもに以下の4つの輸送方法があります。
- EMS(国際スピード郵便)
- 航空便
- SAL便(Surface Air Lifted)
- 船便(Surface Mail)
EMSは最も速く送れる輸送方法です。緊急時には追加料金を支払うことで、さらに速い輸送が可能。しかし、料金は他の方法に比べて高いです。
航空便は、輸送の速度と料金のバランスが良いため、多くの人に選ばれています。SAL便は料金をさらに抑えたい場合に適しています。船便は重い荷物を送る場合やできるだけ安く送りたい場合に適していますが、輸送には時間がかかります。
中国の祝祭日や税関での滞留、天候による輸送の遅れには注意が必要です。輸送の遅延に備えたスケジュール計画を立てることが重要です。
荷物の重さやサイズに合わせて、最も適した輸送方法を選びましょう。費用対効果と安全性を考慮することも大事です。適切な輸送方法を選択することで、安心して荷物を送れます。
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