【ECサイトとは?】基本から構築方法までを完全ガイド|オンラインビジネス成功のコツ!

2024.03.07

「ECサイトとは何?」「ECサイトを立ち上げるにはどうすればいいの?」と疑問に思っていませんか?

この記事では、ECサイトの基本から具体的な構築方法までをわかりやすく解説します。記事を読めば、ECサイトを運営するための基本的な知識が身につきます。

ECサイトの基本

ECサイトとはインターネット上で商品やサービスを売買するウェブサイトのことです。インターネット接続があれば、利用者はいつでもどこでも様々な商品を検索し、比較して購入できます。

ECサイトの特長は、商品の紹介から注文、決済、顧客サポートなどのプロセスがオンライン上で完結することです。物理的な店舗は不要です。運営コストを抑えながら、顧客データを活用したマーケティングなどの効率的な販売戦略を実施できます

ECサイトの運営を効果的に行うには、以下の機能が不可欠です。

  • 商品管理
  • 決済システム
  • カスタマーサポート
  • 配送・物流管理

上記の機能は、スムーズな取引と顧客満足度向上に直結します。適切なシステムとサービスを導入することで、信頼性の高いECサイト運営が可能です。

ECサイトは人々の消費行動に大きな変化をもたらし、今後も影響力を増していくことが予想できます。ECサイトの基本を把握しスムーズなサイト運営を続けることが、事業の成功へつながります。
» ECサイト運営に向いている人

ECサイトの歴史

ECサイトの歴史は、インターネット技術の進歩とともに発展してきました。オンラインショッピングの概念が誕生したのは1979年、マイケル・オルドリッチの手によるものです。1990年代に入ると、インターネットの普及が進み、1994年には世界初のECサイト「ネットマーケット」が開設されました。

今日でも親しまれるECサイトはこの時期に誕生し、電子商取引の土台が築かれました。

1990年代後半から2000年代にかけては、オンラインショッピングが飛躍的に便利になります。ブロードバンドの高速化に伴い、大勢の人々がECサイトを利用し始めます。2004年にはBtoB ECプラットフォームが誕生し、企業間取引もオンラインに移行しました。

スマートフォンの普及により、EC市場はさらに拡大。利用者はいつでもどこでも商品を購入でき、SNSを活用したマーケティングが重要視されるようになりました。クラウドコンピューティングや、ビッグデータを駆使したパーソナライズされたショッピング体験も実現されています。

2020年以降のパンデミックは、オンラインでの購買活動を新たに普及させました。パンデミックの影響はECサイトの発展にも大きく影響し、サブスクリプションモデルやAIによる推薦システムなど、新しいトレンドが登場しています。

上記のように歩みを進めてきたECサイトは、今後もさらに発展していくことが期待されます。

ECサイトとオンラインマーケットプレイスの違い

ECサイトとオンラインマーケットプレイスは、どちらもインターネットを通じた商品やサービスの提供プラットフォームのことです。両者には、運営形態や顧客へのアプローチ方法に違いがあります。

ECサイトは特定企業が直接顧客に販売するウェブサイトを指し、企業はブランドや顧客体験をコントロールできます。カスタマイズ性が高い反面、物流やカスタマーサービスの運営リソースが必要です。

オンラインマーケットプレイスは、複数の販売者が商品を出品するプラットフォームです。多岐にわたる商品カテゴリーを扱い、ワンストップショッピング体験を提供できるのが特徴。新規販売者でも市場参入が容易で、既存の顧客基盤を活用できますが、販売手数料が発生するのが一般的です。

自社のビジネスモデルや目指す市場に合ったプラットフォームを選ぶために、両者の違いを理解しましょう。

ECサイトの種類と特徴

ECサイトには、主に以下のような種類があります。それぞれメリットやデメリットがあるため、目的に合ったECサイトの種類を選びましょう。

  • BtoC ECサイト
  • BtoB ECサイト
  • CtoC ECサイト

BtoC ECサイト

BtoC ECサイトとは、企業から最終消費者へ商品やサービスを直接販売するサイトのことです。インターネットを通じて商品を購入できるため、消費者は手軽にショッピングを楽しめます。直感的で理解しやすいユーザーインターフェースが採用されるなど、消費者が使いやすいことを特に重視しています。

商品選びの信頼性を高めるため、他の消費者のレビューや評価を参考にできるシステムが導入されていることが多いです。様々な支払い方法が提供され、オンラインでの安全な取引を保証するセキュリティ対策も施されています。

購入後の満足度を保つために、返品や交換などのアフターサービスが整っている点も、BtoC ECサイトの一般的な特徴です。携帯電話やタブレットなどのモバイルデバイスにも対応し、いつでもどこでもショッピングが楽しめます。

顧客データの分析を行い、個々の消費者の好みや購買行動に合わせた商品推薦やプロモーションを実施。より高い顧客満足度を提供しています。BtoC ECサイトは、世界的に多くの消費者に利用されています

BtoB ECサイト

BtoB ECサイトは、企業間取引に特化した電子商取引のプラットフォームです。大量注文や長期契約が中心で、個別価格交渉やカスタムオーダーに対応するシステムが重要。取引には高度セキュリティや認証プロセスが必要で、在庫管理やサプライチェーン管理ツールも不可欠です。

専門的顧客サポートや詳細製品情報の提供が求められ、多言語対応や様々な通貨での取引機能も重要。カスタマイズ可能なeカタログやオンライン見積もりシステムを提供する点も、BtoB ECサイトの特徴です。

リピートオーダーやサブスクリプションモデルを取り入れるケースもあり、長期的な顧客関係構築に重点を置いたマーケティング戦略が展開されることもあります

CtoC ECサイト

CtoC ECサイトは、消費者同士が商品やサービスを売買するオンラインのマーケットプレイスです。誰でも出品者や購入者になれるため、手軽に利用できるのが魅力。中古品から手作り品、ヴィンテージ商品まで多種多様なアイテムが取引されています。

出品者は商品の写真や説明を掲載し、購入者がこれを参照して購入を決定します。プラットフォームは取引を仲介し、セキュリティや不正防止対策を整備して安全な取引環境を提供。レビューやレーティングシステムも導入されており、ユーザー間の信頼関係構築に役立っています。

CtoC ECサイトの利用にはローカルな商品を世界中に広めたり、エコフレンドリーな消費を促進したりなど様々なメリットがあります。サステナブルな商売を志す方や特定のコミュニティー内での商品売買を考えている方にとって、非常に有用なプラットフォームです。

総合型と専門型ECサイト

ECサイトには、総合型と専門型の二つのタイプが存在します。総合型ECサイトは、幅広いカテゴリーの商品を一つのプラットフォームで取り扱います。大規模で多様な顧客層を対象にしているのが特徴です。

一方、専門型ECサイトは特定のカテゴリーやニッチな商品に特化しており、特定のブランドや専門知識が必要な商品を扱っています。専門型ECサイトでは、特化した顧客層と深い関係を築くことが可能です。

総合型は、商品の多様性によって競合他社との差別化を図ります。専門型は、専門知識やカスタマーサービスで差別化し、品質や専門性が高い商品で顧客の信頼を獲得します。自社が取り扱う商品の特徴を見極め、ECサイトの種類を選択することが重要です。

ECサイト構築のポイント

効率的で成果を出すウェブサイトを作るために押さえておくべきポイントを紹介します。
» ECサイトの作り方

自社でECサイトを構築するメリット・デメリット

自社でECサイトを構築すると、完全なカスタマイズ性を保証できるところが大きなメリットです。自社のニーズに合わせたサイトデザインが可能なため、ブランドイメージの確立に役立ちます。顧客データの直接管理を通じて、マーケティング戦略を練ることも可能。

外部サービスへの依存を減らすことで、長期的なコスト削減につながる可能性もあります。

しかし、自社構築にはデメリットもあります。初期投資の大きさや、サイト構築に伴う高コストが課題です。自社で技術的な問題に対処する必要があるため、専門知識も不可欠。セキュリティ対策や定期的なメンテナンス、アップデートなどは、企業の重大な責任です。

オンラインストアの一連のプロセスを管理し維持することは、大きな負担になる可能性があります

自社でのECサイト構築が適しているか否かは、利用可能なリソースや専門知識、ビジネス目標によって異なります。利点と課題を理解し、自社の将来像を踏まえた上で、最適な選択をすることが極めて重要です。
» 売れるECサイトデザイン

ショッピングモール型プラットフォームの活用

ショッピングモール型プラットフォームは、小規模な事業者や新規事業の立ち上げの際におすすめのプラットフォームです。初期投資を抑えられるため、コスト面でのメリットがあるからです。プラットフォームの既存の顧客基盤を利用できるので、新規顧客を獲得しやすくなります。

ショッピングモール型プラットフォームの利用では、サードパーティーからのテクニカルサポートが受けられる点も魅力です。技術的な問題が発生した際にも、安心して事業を運営できます。

しかし、利用する際にはいくつかの制限があることにも注意が必要です。以下をチェックしましょう。

  • マーケットプレイスの規約に従うこと
  • 自由度の一部が制限されること
  • 競争の激しさによる差別化戦略が必要
  • 利用手数料や販売手数料の発生

上記の制限があっても、プラットフォームが持つ集客力とブランド力は、信頼性を高める上で大いに役立ちます

ショッピングモール型ECプラットフォームの利用によりビジネスの成功を収めた後に、より自由度の高い独自のECサイトへ移行を検討する事業者もいます。ショッピングモール型プラットフォームは、適切に活用すれば事業の発展を助ける有力な選択肢と言えます。

ショッピングカートASPの活用

ショッピングカートASPは、インターネットで商品を売るための機能を提供するサービスです。ショッピングカートASPはクラウド上で稼働するため特別な機械や難しい知識が不要で、誰でも簡単にネットショップを開設できます。

月額料金を支払うことで、商品の掲載や在庫管理、注文システムの利用が可能です。お店の見た目を美しくカスタマイズすることも簡単です。

セキュリティ面も安心で、店舗運営者が定期的な更新を行う必要がありません。ショッピングカートASPは、小規模なお店からやや大きな規模の店舗まで、様々なビジネスに対応する便利なサービスです。

ECサイト構築ツール

オンラインショップを開設する際には、使いやすくて機能豊富なECサイト構築ツールを利用するのがおすすめです。技術的な知識がなくても、商品の展示から販売までを直感的な操作でできるからです。事業主はマーケティングや販売戦略に注力できます。

ビジネスの規模や目的、予算などを考慮して、最適なECサイト構築ツールを選ぶことが大切です。

ECサイト運営のための基本機能

ECサイトを運営する上で欠かせないのは、顧客が快適に商品を検索し、購入するための基本機能です。ユーザー体験を向上させると同時に、運営側の効率もアップさせます。基本機能には主に以下のようなものがあります。

  • 商品管理機能
  • 決済システム
  • カスタマーサポート
  • 配送・物流管理

商品管理機能

商品管理機能を使って在庫情報の正確性を保つことで、顧客は商品の在庫状況をリアルタイムで確認できるため、購入時の不安や混乱を避けられます。

商品管理機能を使用することで売上管理や分析が容易になり、ビジネス戦略の策定に役立ちます。商品の登録や更新、削除のプロセスを効率化することによって運営の手間を減らし、経営資源を他の重点領域へ集中できます。

商品管理機能はECサイトの競争力を維持し運営の負担を軽減するだけでなく、売上向上にも役立つ重要な機能です。

決済システム

決済システムは、ECサイト運営において重要な機能の一つです。適切な決済システムの導入により安全でスムーズな取引を提供できるため、顧客の利便性が向上します

決済システムを選ぶ際は、ビジネスモデルにマッチしているかを確認しましょう。手数料やコスト、セキュリティ面なども重視して選ぶ必要があります。国内外での決済手段への対応やモバイル決済など、新しい支払い方法にも対応できるか確認することも大切です。

導入後のサポートやカスタマイズの柔軟性も、重要なポイントです。迅速なトラブル対応や、機能追加のサポートが整っているかも、サービス品質に大きく影響します。決済処理の速度やシステムの安定性は、ユーザーが快適に買い物をするために欠かせません。

他のECサイト機能との統合性や連携のスムーズさをチェックすることも、決済システム選びには不可欠です。現在の法規制を遵守し、将来的な規制の変更にも柔軟に対応できるシステムを選ぶことが、長期的にECサイトを運営するために必要です。

カスタマーサポート

カスタマーサポートを強化して適切かつ迅速なサポートを提供することで、顧客からの信頼を得られます。顧客が抱える問題や疑問を、多角的に解決するための手段を整えることが必要です。

顧客がサポートを求めたときに、いつでも、どのような形でも対応できる体制を作ることが大切。サポート体制を強化することで、顧客は自分の問題を理解してもらえていると感じられます。丁寧な顧客サポートは、ECサイトへの満足度向上に直結します。

カスタマーサポートの質を向上させることはリピーターの増加にも繋がり、長期的な顧客関係の構築に役立ちます

配送・物流管理

配送・物流管理は顧客満足度を大きく左右します。商品を出荷地から顧客まで届ける配送プロセスと、商品の効率的な流れや保管の管理が重要な役割です。顧客に安心感を提供し、サービスの質を高めるには、適切な配送オプションや追跡システムの導入が必要です。

迅速な出荷や商品の過不足を防ぐためには、配送センターや在庫管理システムを充実させることが不可欠です。物流の自動化やアウトソーシングは効率化とコスト削減が図れるため、ビジネスの拡大にも役立ちます。

国際配送では、関税や輸出入規制に注意が必要です。緊急配送や特別配送などのオプションを活用することで、より幅広い顧客ニーズに応えられます。

近年では、環境に配慮した持続可能な配送方法への関心が高まっています。ECサイト運営者はこれらの状況を考慮し、配送・物流管理を最適化することが必要です。適切な配送・物流管理は顧客の信頼につながるため、ビジネスの成功に大きく貢献できます

まとめ

ECサイトは、インターネットを通じて商品やサービスを販売するプラットフォームです。BtoCやBtoB、CtoCの形式があり、総合型から専門型まで様々な種類があります

自社でECサイトを構築する場合、おもに以下の機能が重要です。

  • 商品管理機能
  • 決済システム
  • カスタマーサポート
  • 配送・物流管理

それぞれの機能が顧客体験に直結するため、運営には注意深い計画と管理が必要です。適切なツールやサービスを利用することで、効率的かつ効果的なECサイト運営ができます

さらに詳しく知りたい人は、以下の動画をご覧ください。ECの極意について解説しています。

記事の監修者

EC-Consulting Japan株式会社 代表取締役社長

松下 直人

松下 直人

会社員時代に個人輸入した商品をネットで売ったことがきっかけで、EC事業に目覚める。
その後輸入から販売までのフローを組織化し、EC-Consulting Japan株式会社を創業。
現在は自社で複数のネットショップを運営しながら、自信の経験と自社の成功&失敗事例を元に、副業の個人から中小零細企業まで幅広くサポートしている。

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